【鉄道】「俺は違う」と思っていても世間では「お前もそうだ」とみなされる 撮り鉄のマナー悪化問題 界隈での自浄作用が必要なのでは?
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「鉄道が趣味なんです」というとき、かつては旅行が好きなのか、模型が好きなのかなど様々なものが連想されたものだ。ところが、インターネット、とくにSNSの普及によって、各地で騒動を起こす「撮り鉄」、鉄道写真を撮影する迷惑な人たちが真っ先に思い浮かべられるようになってしまった。鉄道開通150年の節目を迎えたいま、俳人で著作家の日野百草氏が、国鉄があった時代から鉄道写真を撮り続けているカメラマンに、現在の「撮り鉄」問題について聞いた。
その界隈では「全体の一部」「俺は違う」と思っていても、世間では「一部が全体」「お前もそうだ」とみなされることがある。
いわゆる「撮り鉄」と呼ばれる、鉄道の写真を撮る界隈が、いままさにその状態に陥っている。鉄道開業150年だというのに残念な話、挙げればキリがないが、2022年に入っても報道沙汰になった事案が並ぶ。
まず直近では10月、千葉県のJR「南流山駅」で廃止された寝台特急「カシオペア」の臨時列車を撮影しようとしてカメラの三脚を落とした「撮り鉄」の事案が報じられた。非常停止ボタンが押されて列車は停止、それでも一部の「撮り鉄」はこれ幸いと撮り続けたことに非難の声が上がった。
8月には近鉄名古屋線で撮影のために前照灯を点けてほしいと「撮り鉄」が車内通報装置を押し、名古屋発津新町行きの急行列車を止める事案が発生した。車内通報装置は急病人や事故、事件のおそれがある際に使用するもので、個人的な趣味の撮影のために押していいものではない。
6月には南海電鉄高野線そばの道路に大型の脚立を展開していた「撮り鉄」がSNSにさらされた。近年はこうしたSNSによる拡散で事案が明るみとなり、報じられるケースも目立つ。
5月には東急目黒線(車両は埼玉高速鉄道)が遮断機によじ登っていた「撮り鉄」によって一時停止。踏切障害物検知装置の作動によるもので、これもSNSによって拡散されたものだった。
4月にはJR「八王子駅」ホーム上で臨時急行「いわき」を撮影しようとした「撮り鉄」同士が狭いポジションに密集したあげくに一人が転落した。同月には東京メトロで脚立を使ってホームドアを越えて撮影しようとした「撮り鉄」が駅員に咎められたあげくに暴言を吐き散らして逃走する模様もまた動画で拡散、メディア各社で報じられた。
その他にも島根県津和野町にあるJR山口線「本門前踏切」で、私有地への無断侵入や勝手な樹木伐採に元民が「撮り鉄」のためにあえて一部を開放する措置をとった。この国はなんだかんだと言いながらも「撮り鉄」に優しいと思う。国によっては駅や電車の許可なき撮影など禁止はもちろん、防衛上の国家機密を脅かす、国民生活を乱す犯罪として連行される厳しい国もある。
2月にはJR琵琶湖線で「撮り鉄」によって生活道が占拠される事案が報じられた。珍しい乗務訓練を撮影しようとしたようで、この琵琶湖線は人気スポットが多く、6月にも線路内立ち入りで警察が出動する騒ぎが起きている。
1月には京浜急行品川駅のホーム端で試運転車両を撮影していた「撮り鉄」の集団が脚立だけでなく柵にまたがる、大人が大人を肩車するなどの行為が動画に収められ、これまたSNSで拡散のあげくに報じられた。
これらの中には列車の遅延や鉄道各社が緊急対応する事態となった事案もある。もちろんここで挙げずとも一般マナーレベルの話では罵倒、恫喝、集団による一般乗客に対する迷惑行為など、それこそキリがない。すぐSNSで拡散される。
「SNSに勝手に上げるな」「煽るメディアが悪い」「俺たちも客だ」と反発する「撮り鉄」もネット上にあるが、そもそも列挙した事例、これらすべてが往来危険罪、威力業務妨害罪、鉄道営業法違反などの「犯罪」および各鉄道会社の規定による迷惑行為である。個人の趣味で「犯罪」行為など常軌を逸しているし、大好きな鉄道に迷惑をかけてよいものだろうか。
これらの事案を、筆者の知人で長く鉄道撮影を手掛けるアマチュアカメラマンに伺った。
続く
以下ソース
https://www.news-postseven.com/archives/20221015_1802880.html 「昔もマナーの悪いのはいましたよ。『今どきの撮り鉄は』なんてベテランもいますけどそれは違う。ただ3点、民営、デジタルカメラ、インターネットという点が違うだけですね。これらすべてをひっくるめて『時代の流れ』と言ってもいいかもしれません」
界隈の専門用語や本旨でない解説部分は適時、平易に改めるが、ここで言う「民営」とは1987年に国鉄から分割民営化されたJR各社も含んだ話となる。デジタルカメラはフィルムカメラ(銀塩)からの移行、インターネットは先にも多く挙げた「SNSによる拡散」である。
「国鉄時代の職員は時代もあったのでしょうが、いい意味でおっかない国鉄マンが多かった。それこそ口頭注意じゃ済まないことだってありましたよ」
かつて日本国有鉄道法第34条には「役員及び職員は、法令により公務に従事する者とみなす」(公務員たる性質)とあった。国鉄職員は公社の職員で公務員ではなかったが、公労法(公共企業体労働関係法)が適用される立場で、それまでの官営時代の姿勢が色濃く残るものだった。JRにも部分的に引き継がれたが、お客様サービスを第一とする民営化以降のJR職員とでは良くも悪くも雲泥の差がある。
「旧国鉄マンも少なくなりましたからね。それはそれでサービス向上に繋がりましたが、撮り鉄を怒鳴り散らすような強面もいなくなりましたし、一応は撮り鉄も『お客さま』ですから、鉄道各社も昔に比べれば甘めですね」
国鉄時代に比べたら本当にサービス精神向上、優しい職員ばかりになったJR、私鉄もそうだが、かつてとの違いは『時代の流れ』であり、それはそれでいい事ずくめのはずだが、それに甘える「撮り鉄」を増殖させてしまったということか。
「もちろんそれだけではないですよ。デジタルカメラの普及も大きい。昔はフィルムでしたから、その場で確認なんかできませんし、すぐに作品を見ることも叶いませんでした。だからテクニックも要求されたし、そもそも鉄道撮影に耐えるカメラ一式となると高価なものでした。いまは気軽に結果がわかり、安価にスマホで撮影ができます。昔に比べればデジタル一眼レフですらプロ仕様を求めなければ安いし、肝心の現像代もかかりませんからね」
筆者も1990年代の新人時代、取材先でカメラマンを兼ねることがあったが「ちゃんと撮れているだろうか」と現像が上がるまで不安になったものだ。いまその心配はない。大掛かりな機材を持ち歩かなくても、ネット記事やモノクロページで小さく使う程度の写真ならスマホでも十分に耐え得るし、多めに撮影して保険もかけられる。昔は小さな出版社では現像代でうるさく言われることもあったがDTPの時代にあっては歴史の話。このハードルが低くなった時代の流れ、鉄道撮影の趣味にも同じことがいえるのだろう。
「でも一番大きいのはインターネットですね。それもSNSだと思います。ネットでも初期は自分の鉄道写真ホームページなんて作るのが大変でしたし、多くのホームページは拡散力皆無で誰も見てくれませんでしたが、いまはアカウントさえ取れば気軽に自分の作品がSNSで世界中に発信できる。その代わり、さっき挙げていただいたよからぬ事案も拡散される。行儀の悪い『撮り鉄』もまた世界中に可視化されるようになったということです」
SNSの普及はあらゆる社会の表層を可視化することになったが、かつての「バカッター」しかり、昨今の「撮り鉄」もそういうことなのか。
「あと撮れ高の相対化もあるでしょう。昔は写真を撮っても個人で満足、あるいは雑誌に投稿、もしくはグループや部活で見せ合う程度でしたからね。でもいまはSNSに上げても大半はスポットが限られますから、どうしても他の人と構図が似てしまう。有名スポットも穴場スポットもすぐネットで拡散しますから、集まる数も半端ない。人と違う写真を撮りたいとなると、どうしても誰もいない場所、つまり立ち入ってはいけない場所で撮影しようとするのではないでしょうか」
〈でんしゃがだいすきなおともだちへ〉
〈おそとを はしる でんしゃは、
たくさんのひとを のせて はしっているんだ。
おもちゃの でんしゃじゃ ないんだよ。〉
※中略
〈おもちゃじゃ なくって こうきょうこうつうきかん。
よくおぼえていてね!!〉
上記はJR西日本がとある踏切に掲示した注意書きである。一部の「撮り鉄」からネット上を中心に批判されたようだが、筆者は児童の鉄道ファンも前提とした、まったく正しい掲示だと思う。中略箇所は線路に入るな、走行の邪魔をするな、危険箇所や私有地に勝手に入るな、つまるところ「犯罪行為をするな」という当たり前のことを言っている。
続く 長く鉄道写真を趣味にしてきたカメラマン氏が続ける。
「先ほど職員が優しくなった、鉄道会社が甘くなったと言いましたが、あまりの事案の多さに厳し目になってきています。許可なしの三脚や脚立が全面禁止になるかもしれません。同じ愛好家としての苦言ですが、しょせん私たち『撮り鉄』はお仕事中の鉄道事業者や一般利用客の隙間で細々と撮影させていただく立場なんです。分をわきまえて欲しいと思うのですが、正直、本当に意思疎通も難しいレベルの『撮り鉄』もいますから、分をわきまえた愛好家の界隈で自浄していくしかないですね。このままだと、本当に撮影できなくなりますよ」
情熱は趣味に欠かせないエッセンスだが、鉄道はインフラストラクチャーであり、大勢の人の命はもちろん、国家の血流ともいえる物資を運んでいる。鉄道各社が苦慮するのも、鉄道職員が厳しく注意するのもこの国を、人を、なにより「撮り鉄」のためを思って言っている。誰も「撮り鉄」を敵視したいわけじゃない。明らかな犯罪行為や迷惑行為を注意しているだけなのだ。
JR西日本の言う通り、鉄道輸送は遊びじゃないし、鉄道車両は玩具じゃない。「一部が全体」と扱われて悪評ばかりの「撮り鉄」だが、鉄道撮影は芸術活動でもあったし、いまも心あるカメラマンにとってはそうなのだろう。実際、同好者を注意したり、諫めたりする方々もいる。鉄道事業者が本気になりかけているいま、まずそうした「界隈」での自浄作用が必要ではないだろうか。でないと本当に、厳しい諸外国の一部のように撮影そのものが禁止されてしまうかもしれない。 電車の先頭車にカメラのレンズ認識したらレーザー光線当てて中の受像素子焼いてぶっ壊す装置取り付けとけ >このままだと、本当に撮影できなくなりますよ
いや、悪いがそもそも電車を撮影したいという欲求がよくわからんのだ 鉄道写真は全面禁止にすればいいと思う
それで困る人は誰もいない 無許可で撮影したものの公開禁止とそれが利益目的だと犯罪として処分する法整備が急務
鉄道会社と警察も現行法を厳しく運用しろ
駅構内での撮影行為は本来の駅構内に入る目的と違う、それで他のお客に迷惑かかるなら排除すべき 鉄道写真は駅構内は当然として線路沿いでも全部無許可撮影禁止にすればいいんだよ
電車の写真撮りたかったら鉄道会社に何月何日何時頃どこどこで撮影しますって申請して撮った写真に申請番号も付けて誰が撮った写真かわかるようにしとけ ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています