【陰謀】究極のリサイクル!陰謀論は別の陰謀論を根拠にする「証拠の循環」を行う傾向…互いの矛盾は“高い抽象的思考”でなかったことに
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0001逢いみての… ★2022/11/05(土) 00:40:09.73ID:CAP_USER
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ある意味、究極のリサイクルなのかもしれません。

スイスのヌーシャテル大学(UniNE)で行われた研究によれば、世界各地で喧伝されている陰謀論の根拠の分析を行ったところ、陰謀論は別の陰謀論を根拠としており、陰謀論同士の間で「証拠の循環」が起きていることが判明した、とのこと。

また、陰謀論の内容を分析したところ、陰謀論は極めて多彩なトピックで構成されており、それぞれのトピックが分野の垣根を飛び越えて合成・合体されていることも示されました。

研究者たちは、多彩なトピックが合成された陰謀論が、お互いを根拠にして「証拠の循環」を行うことで、巨大な陰謀論の世界観を構築していると結論しています。

しかし、どうして陰謀論を信じる人々は、トピックの無理くりな合成に違和感を感じないのでしょうか?

どうやらその原因は、高レベルの抽象化にありそうです。

研究内容の詳細は2022年10月26日に『Science Advanses』にて公開されています。

「世界は悪意ある秘密結社による支配を受けており、世の中で起こるあらゆる大惨事は、秘密結社のたくらみに大本がある」

陰謀論のこうした主張は古くから人類の興味を引き立て、現在に至るまで多くの人々に支持されています。

以前に行われた研究によれば、アメリカ人の成人の半数が、なんらかの医学関連の陰謀論を信じていることが報告されています。

また以前から、ある陰謀論を信じる人間は、別の陰謀論も信じる傾向が強いという不思議な現象が知られていました。

そこで今回、ヌーシャテル大学の研究者たちは、約2万4000件の陰謀論にかかわる記事と7万3000件の非陰謀論の記事のテキストデータを分析することで、陰謀論が持つ特性をあぶり出すことにしました。

これまで陰謀論についてさまざまな研究が行われてきましたが、今回は規模において最大のものとなっています。

結果、非常に興味深い事実が判明します。

通常のニュースは科学論文などの大元となる情報源を元に、トピックごとにまとまりのある(ある意味ピラミッド型の)話の展開が行われています。

たとえば、ある抗がん剤の効果のニュースでは、抗がん剤を開発した企業の発表、抗がん剤の原理を発見した研究論文……といったように、抗がん剤という単一トピックについて情報の階層が形成されています。

一方、陰謀論が根拠として提示するものの多くは別の陰謀論であり、陰謀論同士で「証拠の循環」が起きていることが判明します。

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上の図ではワクチンにかんする情報について、陰謀論と非陰謀論の比較が行われています。 陰謀論はお互いを根拠にするために、キーワード間の結びつきが非常に強くなっている一方、非陰謀論ではあまり結びつきが強くありません。 / Credit:ALESSANDRO MIANI et al . Interconnectedness and (in)coherence as a signature of conspiracy worldviews (2022) . Science Advances

また内容においても陰謀論は非陰謀論に比べて多彩なトピックが強く結びついていることが判明します。

たとえば、ある新型コロナウイルスのワクチン陰謀論では「黒幕はビルゲイツであり、資金面でバックアップしているのがウォール街の投資家たち、そして5G技術がワクチンの隠された機能をオンにして、人類を不妊にする」といったように、本来は医療系の話であるにもかかわらず、企業家のビルゲイツ・金融業界の投資家・IT分野の5G技術・生物学分野の不妊など、多彩なトピックが驚くべき飛躍によって合成されていました。

これらの結果から研究者たちは、陰謀論はさまざまなトピックの情報を組み合わせることで主張を合成あるいは錬成し、陰謀論同士で「証拠の循環」を行ってお互いを補強し合い、巨大な陰謀論の世界観を構築していると結論しました。

しかし数ある陰謀論のなかには、お互いの主張が矛盾するものが存在します。

巨大な陰謀論の世界では、対立する陰謀論たちはどのように共存しているのでしょうか?

続く

以下ソース
https://nazology.net/archives/117204

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0002逢いみての… ★2022/11/05(土) 00:40:26.56ID:CAP_USER
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陰謀論同士の矛盾は「高い抽象的な思考」でなかったことにされる / Credit:Canva . ナゾロジー編集部

学問の世界であっても、ときに人々の間で異なる説がとなえられることがあります。

しかし物理や数学など学問の世界では一般に、対立する説は互いに排除しようとします。

たとえばかつてアインシュタインは量子世界の不気味な「量子もつれ」について否定的な立場をとっていました。

一方で2022年のノーベル物理学賞を受賞した研究者たちはアインシュタインの主張を否定し「量子もつれ」を実験的に証明します。

このように科学の世界では、1つの説が優位になると他の説は衰退していきます。

しかしこれまでの研究により、陰謀論の場合はやや異なることが示されてきました。

たとえばある陰謀説では「ワクチンは支配のツールである」としている一方で別の陰謀説では「ワクチンは人類全体を不妊にする毒である」と主張されています。

非陰謀説の場合には先に述べたように、2つの矛盾する説は互いに非難・競争しあいながら、一方が他方を排除しようとします。

しかし陰謀論者たちの世界ではこれら2つの説「ワクチンは支配のツールである」「ワクチンは人類全体を不妊にする毒である」が同居しており、陰謀論者たちは矛盾についてあまり重要でないと考えていることが報告されています。

なぜならば、陰謀論者の脳内では異なる説に対して、より高いレベルの抽象化が行われ、勝手に解決されてしまうからです。

陰謀論者たちにとって重要なのは政府や多数派が主張する事実の裏には、悪意ある黒幕がいるということであり、ワクチンが支配のツールか不妊毒であるかは「大きな真実」の前には大した問題ではないと考えられているのです。

しかしこのような歪んだ認知は正常とは言えません。

陰謀論にどっぷりはまり込んでいる人々の脳内では何が起きているのでしょうか?

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陰謀論者と統合失調症患者の類似点 / Credit:Canva . ナゾロジー編集部

研究者たちは、今回の研究で明らかになった陰謀論の特性は人間の認知機能の解明に役立つとも述べています。

陰謀論では無関係な複数のトピックが驚くべき飛躍によって合成されていますが、論調や精神的表現は首尾一貫しているように感じさせる場合があります。

複数の分野にまたがるトピックの合成は、本来ならば複雑な思考や膨大な証拠を要するにもかかわらず、陰謀論者は少ない証拠で迅速に結論に至ります。

こうした思考の飛躍は、名探偵や天才科学者のひらめきに似て見えるかもしれません。

しかし陰謀論の場合、その根拠となるものが事実ではなく、別の陰謀論となっているのが問題です。

このような特性は、統合失調症など一部の精神病においてみられるものと同じです。

統合失調症と陰謀論の相関性は極めて高く、統合失調症の人は事実や主張の整合性を飛び越えて、普通の人に比べて遥かに少ない証拠で迅速な結論に辿り着いてしまいます。

そのため研究者たちは、陰謀論の研究をすることで、統合失調症など人間の精神病理について多くの知見を得られる可能性があると述べています。

また今回の研究から見られた陰謀論の特性は、陰謀論が異常なほど多彩なトピックを合成された内容を持ち、別の陰謀論を根拠にしていることが示されました。

そのため研究者たちは陰謀論の特性を理解することができれば、陰謀論を自動検出して排除する自動アルゴリズムやAIを開発できると述べています。
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