0001逢いみての… ★
2022/12/15(木) 23:15:44.73ID:CAP_USERそれ以来、もう一度父親に何かあれば、またはほかに献血が必要な人がいれば助けになりたいと、ピーターザックさんは感じた。ところがそれから数カ月後、学年が変わる前にもう一度献血しようとしたところ、思わぬ壁に直面した。
米バージニア州バージニアビーチで生まれ育ったピーターザックさんは、2014年に地元の献血センターで質問票に記入したとき、「他の男性と性的関係を持ったことがありますか」との質問に「はい」と回答した。「多くの人が高校時代に経験するように、私もこの時期自分の性的指向を模索していました。そんな時に、ある男性に出会ったんです」
すると、その回答に目を通した医師から、今後一切献血はできないと告げられた。当時の米国食品医薬品局(FDA)の規定では、ゲイやバイセクシャルの男性の献血は禁じられていた。これは、輸血を介したエイズウイルス(HIV)の感染が深刻な問題になっていた1980年代に定められた規定だ。「私たちの血液は汚れている、ほかの人の命を救う価値はない、と言われたような気分でした」
活動家や科学者たちは長年、HIV感染の懸念に関する規定の変更を求めており、FDAもこれを検討し始めている。
2015年、FDAは方針を転換し、ゲイやバイセクシャルの男性の場合1年以上ほかの男性との性的接触がないことを条件として献血を認めるとした。そして、新型コロナウイルス感染症のパンデミックによって深刻な血液不足が生じた2020年には、この期間を3カ月にまで短縮した(編注:日本赤十字社は現在「過去6カ月以内に男性同士、不特定の異性、新たな異性と性的接触があった場合」は献血を受け入れていない)。
米カリフォルニア大学サンフランシスコ校のHIV専門家モニカ・ハーン氏などの科学者たちにしてみれば、「もはやこのような禁止措置や待機期間を設ける医学的根拠は皆無」であり、FDAの方針は差別的で時代にそぐわず、科学にも基づいていないという。血液サンプルからHIV感染を発見する技術は、今や革命的な進歩を遂げたと、ハーン氏は指摘する。
ピーターザックさんも、何年も前からFDAのこの制限に不満を募らせてきた。「ほかの点では献血するのに何の問題もなく、自ら進んで献血しようという人々を丸ごと締め出してしまっています。ただその人がどんな人間であるか、誰と関係を持っているかというだけで、あなたの血液はいりませんと言われてしまうのです」
そこでピーターザックさんは、2021年にFDAの資金提供によって始まった献血者の評価法に関する研究に参加することにした。性的指向よりもむしろ、個人のHIVリスクを評価できるかどうかを調べる研究だ。「より公平な献血方針への第一歩となることを期待しています」と、ピーターザックさんは話す。
1980年代初期にエイズが流行した頃、感染者の多くはゲイやバイセクシャルの男性だった。また米国では、輸血を通してHIVに感染するケースも急増した。そのため、FDAは1985年に、他の男性と性的関係を持つ男性の献血を禁止した。
当時ウイルスの性質はまだ完全には理解されておらず、効果的な治療法もなく、診断技術には限界があった。また、血液検査へのアクセスも限られていた。
80年代半ばになると、第1世代のHIV検査が登場する。しかしそれでも、感染してから10週間以上たたないとウイルスを検出できなかった。「HIVに感染しても、血液検査で陽性になるまで数カ月もかかりました」と、ハーン氏は言う。これに同性愛者への差別意識も加わり、誰が献血できるかをめぐる論争を煽った。
医学の進歩に伴って、感染から検査で陽性が出るまでの期間は短くなっていった。ハーン氏は、「現在のHIV検査は80年代や90年代の頃とは比べものにならないほど良くなりました」と話す。
続く
以下ソース
https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/22/121400583/
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