2023年の国際情勢で最も注目されるのがウクライナ戦争の帰趨だ。

 この戦争はロシアとウクライナの間で展開していると見ると事柄の本質がわからなくなる。これは米国を中心とする西側連合(日本もそこに含まれる)とロシアの間で展開されている価値観戦争なのだ。

 西側連合はアングロサクソン流の自由と民主主義が普遍的で絶対に正しいと考えている。他方、ロシアはこういう価値観は米国、英国、フランスなどでは通用するが、ロシア、中国、インド、中東、アフリカ、中南米、東南アジアなどの諸国には馴染まない特定の文化と結び付いた価値観と考えている。それぞれの国家と民族は独自の文化と掟を持っているというロシアのプーチン大統領が去年10月27日にモスクワ郊外で行われたヴァルダイ会議での発言内容に共感している国家は以外と多いとフランスの人口学者で歴史学者のエマニュエル・トッド氏は指摘するが、筆者も同じ考えだ。

 ウクライナ戦争の山場は、今年、2回ある。一度目は、今年の4〜5月だ。この頃になると冬に備えていたウクライナの食糧備蓄が尽きる。ロシアの執拗な変電所を中心とするインフラ施設に対する攻撃によって、去年の秋、ウクライナでは穀物の収穫が十分にできなかった。そのために今年の春に食糧不足が起きることになる。このとき西側連合がウクライナが望むだけの量の食糧を迅速に供給しなくては、ウクライナは継戦能力を失う。恐らく西側連合は全力で食糧支援を行うので、ウクライナは食糧不足を克服するであろう。

 二度目は11〜12月だ。この冬、ドイツは十分に天然ガスを備蓄することができたので冬の寒さを乗り越えることができたが、ロシアからの天然ガス供給が途絶えたので来冬の備蓄には不安がある。この問題が解決されないとヨーロッパが対ロシア強硬策を取れなくなる可能性がある。

 ウクライナの食糧問題とドイツのガス備蓄問題が解決すれば、この戦争は長期化することになる。もっとも米国は、西側連合が提供した兵器でウクライナがロシア領を攻撃し、第三次世界大戦に発展することは是が非でも避けたいので、「管理された戦争」をウクライナに強要する。

 米国が望んでいるのはウクライナの勝利ではなく、ウクライナ人を用いてロシアを弱体化させることだ。

以下ソース
https://www.tokyo-sports.co.jp/articles/-/249438

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