0001逢いみての… ★
2023/01/08(日) 23:13:29.32ID:CAP_USER川崎市に住む会社員のHさん(30代/男性)は、かつては店員と仲良くなるのが嫌いではなかった。だが、あることをきっかけに考えが変わったという。
「社会人になりたての頃は、行きつけの店の大将と話すのが好きでした。当時の自分には、店員と軽口を叩きあったりするのが大人のように思えたんです。大将を通じて他の常連客とも仲良くなり、みんなで釣りやバーベキューに行ったこともありました。
ただ、段々知り合いであることが窮屈になってきたんです。私は身長が190cm近くあるので、どうしても街なかでは目立ってしまう。『駅で見かけたよ』などと言われるのは仕方ありませんが、ただの同僚なのに『女の子と歩いてた』と店で噂されていたのを知った時は、率直に“イヤだな”と思いました。
決定的だったのはコロナ禍に入ってからのことです。それまでも『良い魚が入ったから』といったメールが来たことはありましたが、『店がピンチだから飲みに来てくれ』という趣旨のメールが来て、これは鬱陶しいな、と。当時は自粛期間中でもあったので、ドン引きしてしまいました。それ以来、その店には二度と行っていません。こっちは友人だと思っていても、“結局、目当てはオレの財布かよ”と、深く失望しました」
気に入っていた店だけにショックは大きかったようで、その後は他の店でも、「店員とは距離を置こう」と決めたそうだ。
都内に住む自営業のSさん(40代/男性)は、生粋の“仲良しお断り派”だ。
「私は週5ペースで飲みに行く生活を20年続けており、少なくとも100回は行っている店もありますが、店員とは注文以外では一切、口を利きません。知らない人と話すのは得意ではないし、ひとりでボーッとしたくて飲みに行っているので、店の人に話しかけられるとイラっとしますね。私が居酒屋に行くのは酒と食事が目当てで、会話は求めていないんです。
“話しかけないでオーラ”を全面に出しているので、話しかけられることは滅多にありませんが、ちょっとでも親しげに話されるともうダメ。根っこにあるのは“自分は客。アナタは店員。友達ではない”っていう感覚です」
会社経営のFさん(40代/男性)もSさんと感覚は近い。
「店員と知り合いになってしまうと、心からくつろげないんですよね。初めて入った店なら何も気にしないのに、店員が知り合いだと『今は混んでるから面倒なメニューはやめよう』とか、『今日は客が少ないから、もう少し飲んでいこう』とか、なんだかんだ気を遣わずにはいられない性格なんです。
近所に美味しい寿司屋があるんですが、大将が常連としばしば話し込んでいて、なかなか握ってもらえないことがあります。こっちは腹ペコで足を運んでいるのに、大将のおしゃべりが一段落するのを待っているような状態。ああいう光景を見ると、時と場合によっては『常連って、他のお客さんの迷惑になるリスクがあるな』と思ってしまう。どれだけ料理が美味しくても、常連客とのお喋りで仕事の手が止まるような店はイヤですし、周りの客に迷惑をかける客にもなりたくないです」
言われ放題の飲食店員たちだが、彼らにも当然言い分はある。東京・池袋のバーで働くAさん(30代/男性)は言う。
「常連扱いすると嫌がる客がいる一方で、常連扱いしないと怒る客もいます。それこそ2〜3回しか来ていないのに『いつもの』と注文する人もいますよ。常連扱いされるのがイヤだったり、話しかけられたりするのがイヤなお客さんがいることは、飲食店関係者は知っています。ただ、その見極めは本当に難しい。我々としては『色々なお店に行って、気に入る店を見つけて下さい』としか言いようがありません」
もちろん、店側の人間も決して悪気があって話しかけているはずはない。客によって適切な距離感が異なる難しさ、とでも言うべきか。
以下ソース
https://www.moneypost.jp/982319