0001逢いみての… ★
2023/01/13(金) 23:52:05.38ID:CAP_USER米ボストンのマサチューセッツ総合病院で慢性痛を専門とする医師のデビッド・ハオ氏は、重度の慢性痛に悩む新規の患者から、こんな質問をされることが多いという。ステロイド注射、痛みを感じる神経の切除、鍼治療、理学療法、手術など、考えられる治療法を一通り説明し終えたあとにだ。
おそらく、家族や友人、またはメディアなどで、大麻あるいはそれに含まれる物質のカンナビノイドが痛みに効くという話を聞いているのだろう。そんなときハオ氏は、科学者として正直に答えることにしている。
「現在出されている研究の結果に基づけば、大麻の有効性には疑問があります」。今のところ、信頼できる研究でカンナビノイドに十分な鎮痛効果があることを示しているものはない。そのため、国際疼痛学会(IASP)は2021年に、大麻を使った鎮痛剤を推奨しないと決定した。
2022年11月28日付けで医学誌「JAMA Network Open」に公開された臨床試験(治験)のレビュー論文も、証拠不足を裏付けている。この研究によると、プラセボ(偽薬)を処方された人の間でも、カンナビノイドと似たような鎮痛効果が出ており、有意な差は認められないという。
つまり、大麻の物質ではなく、痛みに効くという期待が痛みを和らげている可能性がある。そして、人々がそのように期待してしまう一因となっているのが、メディアによる過剰な報道であると、論文の著者らは指摘する。広く読まれている大手新聞やその他のメディアは、ことあるごとに大麻の鎮痛効果を大げさに宣伝するような報道をしているという。
JAMAの研究を率いたスウェーデンにあるカロリンスカ研究所疼痛神経画像研究所のカリン・ジェンセン氏は、大麻の有効性に関して中立または否定的な治験結果が出たとしても、メディアはこれを報道する際に肯定的な記事を書くことが、分析の結果明らかになったと話す。ジェンセン氏のチームがどのニュース記事を分析に使用したのかについては、英ロンドンに拠点を置くデータ収集会社オルトメトリックとの機密保持契約により公開できないため、ナショナル ジオグラフィックはこれを独自に検証できなかった。
「メディアは事実から目を背けているように思えます。臨床試験でどんな結果が出ようとも、肯定的なアングルからしか報道しません。ですから、人々が医療用大麻を医師に求め続けるのも当然のことでしょう」と、ジェンセン氏は言う。
米疾病対策センターによると、米国の成人の5人に1人が慢性痛を抱えているという(編注:日本では4.4人に1人と推定)。だからこそ、痛みに対する大麻の有効性を探る研究は、先入観によって結果が偏ってしまうことのないようにしなければならないと、ハオ氏は指摘する。
どのような臨床試験でも、有効成分が入っていないプラセボを受け取った被験者に症状の改善が見られることがある。これを、プラセボ効果と言う。基本的に臨床試験では、誰が実際の薬を処方され、誰がプラセボを受け取るかが被験者にも治験担当医師にもわからない「二重盲検法」が採用される。
カロリンスカの研究者たちは、大麻の臨床試験におけるプラセボ効果の大きさを理解するため、1459人の被験者が参加した20の治験の結果を分析した。例えば、2007年に医学誌「The Journal of Pain」に発表された、米国で線維筋痛症の治療に使われることがある合成カンナビノイドのナビロンの治験では、プラセボの効果を比較したうえでナビロンが著しい効果を示したと結論付けていた。しかしこの治験の盲検には不備があり、それによって他の多くの治験と同様に、薬の価値を誇張しているという。
どちらを処方されたかを被験者に感づかれないようにするために、研究者は薬の容量を少なくしたり、高揚感を起こす成分を含まない処方にするなどの工夫を凝らしている。しかし、あまりに多くの人にとってなじみの深い大麻を使って盲検を成功させるには、あの手この手を尽くさなければならないと、米エール大学医学部の精神医学教授ディーパック・ドスーザ氏は指摘する。
続く
以下ソース
https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/23/011200016/
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