山口敏太郎の現代妖怪図鑑

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 オカルト評論家・山口敏太郎氏が都市伝説の妖怪、学校の怪談、心霊スポットに現れる妖怪化した幽霊など、現代人が目撃した怪異を記し、妖怪絵師・増田よしはる氏の挿絵とともに現代の“百鬼夜行絵巻”を作り上げている。第121回は「上半身裸の老人」だ。

 これは筆者の運営するユーチューブチャンネル「アトラスラジオ」に寄せられたリスナー体験である。

 Aさんは十数年前の夕方ごろ、島根県のある道路を車で時速40〜50キロで走行していたという。道路は左側が山で見通しが悪く、左にほぼ180度に急カーブする場所があったのだが、曲がる直前、何か得体の知れないものがいたらどうしようと感じた。

 実際、左カーブを曲がると、こちらに向かってくる奇妙なものが近づいてきた。それは、木のトロッコのようなものに乗った老人だった。上半身が裸で、皮膚が灰色がかった茶褐色だった。

 老人はとても痩せていて、通常の人間よりもはるかに多い何本もの肋骨が浮き出て見えた。顔は、逆三角形で異様に長く、頭には毛がなく、目は大きく真っ黒でかなりの奥目だ。そのトロッコみたいな乗り物は車輪まで木製だった。時速4キロくらいで、左の路肩をこちらに向かってくる。

 左カーブを曲がってすぐの直線のところだったのだが、Aさんは「危ない!」と思って、とっさにハンドルを右に切り、右側の車線に大きくはみ出してよけた。後続車も同じように右側に大きくよけたので、後続車のドライバーも見たのではないかと思っている。

 Aさんが目撃した妖怪には、実際にモデルがいたようである。この地に奇妙な老人が住んでおり、目撃者が増える中で妖怪と誤解されていき、都市伝説になったというのが実際のところらしい。

 江戸時代の妖怪においては、いくつかの実際の人物がモデルになっている。妖怪「ぬらりひょん」は、道端で話をしていた落語家がルーツになっている。また、妖怪「飛縁魔」は、放火事件を起こし死刑になった“八百屋お七”がモデルになっているという。

 妖怪というものは、風変わりな人物がモデルとなって、語り継がれるうちに生まれ出るものなのである。

以下ソース
https://www.tokyo-sports.co.jp/articles/-/251330

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