0001逢いみての… ★
2023/02/20(月) 23:44:27.84ID:CAP_USER* * *
「盗品のロレックスを買わないか、という話が回ってきたんだ。あの強盗でぶんどった品だ。買わないでよかった」
北海道の暴力団関係者に売買を持ちかけたのはナマコの密漁団だったという。話の出元を辿ると密漁事犯で逮捕歴のある暴力団員だったそうだ。
暴力団は悪の恒星である。その周囲を覚醒剤密売団、車両窃盗団、オレオレ詐欺グループ、密漁団、ぼったくりバー業者、悪質キャッチ集団等々、暴力団の引力に引き寄せられた悪人たちが周回している。ワルどもは暴力団を媒介にネットワークを形成している。
「保証書なんかがないんで、10分の1の値段だったな。警視庁の刑事もこの件について事情を聞きに来た。帰り際、やんわりと『道警さんには言わないでください』と言うので、『話が抜けるもんな』と鎌かけたら顔をしかめていた。蚊帳の外に置かれた道警は、必死になって関係者を逮捕しているが、ピリつくのはこれからだ。(特定危険指定暴力団の)工藤會壊滅作戦を実行した時のように、3月の人事異動で全国のうるさ型が配置されるらしい。警察の北海道シフトというわけだ」
ならば札幌の歓楽街であるススキノの猥雑も、ようやく浄化に向かうのかもしれない。
ススキノはいまだゾーニング(区分け)のないネオン街だ。ひとつのビルで欲望のすべてを消化できるという特色がある。たらふくうまい飯を食って、しこたま酔っ払い、ソープランドでめいっぱい放出する。
ゾーニングされていないので、ススキノは街全体が善と悪との汽水域、グレー・ゾーンになっている。令和の現在でも、通常の都市ならありえない手軽さで、カタギがヤクザの領域に飛び込んでくる。実際、ススキノなら堕ちる意識を持たずに裏街道に入り込めるはずだ。この汽水域は、フィリピンの刑務所から連続強盗事件を指揮した極悪犯罪者を生み出すバックボーンになったろう。
裏街道は、案外、居心地がいい。暴力団も困窮者に寄り添い、時に救いの手を差し伸べたりする。口が裂けても暴力団を義侠などとは言いたくないが、土壇場に追い詰められた際は助けてくれる人がいい人だ。救いの手が暴力団や犯罪者のものか思い悩む余裕などない。
私もその手を掴んだことがある。
大学の入学金と授業料を貯めるため、私は高校3年間、新聞配達などのアルバイトをしていた。しかし、どうしても20万円弱足りない。求人雑誌を買うと巻末にススキノの求人が特集されており、南米を想起させる店名のキャバレーを見つけた。すべてをあけすけに話すと即日採用された。
手渡された分厚いドカジャンを着て、その夜からススキノの路上で客引きをした。酔っ払いが暴れると、ヤクザっぽい男たちがなだれ込んできて、トラブルは一瞬で片付けられた。一度、ヤクザたちのあとに続いて、キャバレーに飛び込んだことがあった。真っ赤なドレスを着たホステスの二の腕が、返り血で真っ赤に染まっていた。
私は無事20万円を稼ぎ、最後の夜、兄貴分らしいヤクザに挨拶をした。
「東京でそのジャンパーじゃ暑いだろ」
兄貴分は私に3万円をくれた。私はカタギの一線を越境していた。幸いセピア色のほろ苦い思い出となったが、ひょんな拍子に犯罪者の一味となっていた可能性はある。
続く
以下ソース
https://www.news-postseven.com/archives/20230220_1842804.html
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