0001逢いみての… ★
2023/03/12(日) 00:09:58.31ID:CAP_USER注目は、逮捕された実在の人物を実名で描いていることと、東出昌大が「信用できない青年」を見事に演じていることだろう。しかも、企画から約4年の歳?をかけて完成に辿り着いた力作であり、予備知識がなくても万人が楽しめる優れたエンターテインメントでもあった。さらなる魅力と特徴を記していこう。
物語の主人公は実質的に2人。著作権法違反幇助の容疑で逮捕されたWinny開発者の金子勇(東出昌大)と、サイバー犯罪に詳しい弁護士の壇俊光(三浦貴大)だ。弁護団を組んだ彼らが警察の不当逮捕をどのように訴え、立ち向かっていくのか、その過程がグイグイと興味を引くようになっている。
物語の始まりには、その金子勇という開発者が、そもそも罪に問える立場なのか? という問いかけもある。つまり、Winnyそのものは簡単にファイルを共有できる革新的なソフトであり、違法のアップロードやダウンロードはその「悪用」だという考え方だ。
予告編でも「もし、俺がこのナイフで刺殺したとするやろ? 誰が捕まる?」「犯人に決まってるやろ」「せやろ? このナイフを作った人を罪に問えるっかちゅう話や」というわかりやすい例え方をしたセリフがある。ここから、観客も弁護士と同じ立場で、客観的かつ論理的な視点で物語を追えるようにもなっているのは上手い作りだ。
恐ろしいのは、金子勇を尋問する警察官たちが詳細な説明もないまま「誓約書」を書き写させたり、「裁判所の発言は嘘です。弁護士に入れ知恵されました」という文言にも同意を取らせようとすること。金子勇はそれらに疑問を抱かなかったり、「後で書き直せますよね」と聞きつつも警察の言いなりになったりするため、当然のようにそれらは裁判で不利な証拠になってしまう。
では、弁護団はその不利な状況から、どのように金子勇の無罪を主張するのか? その過程は一種の頭脳戦でもあり、相手の嘘を暴こうとする過程はスリリング。敏腕弁護士が提示する「恋愛」に例えたテクニックも興味深い。「法廷もの」のジャンルにある面白さを多分に期待しても、裏切られることはないはずだ。一見関係のないようにも思える、吉岡秀隆演じる警察官のパートが、どのように「リンク」をしていくのかも注目してほしい。
さらなる特徴であり美点は、この金子勇という人物を、聖人だとか正義の人だとかいった、一辺倒な人物として描いてはいないことだろう。
何しろ、劇中の金子勇は、「えっ……この人、大丈夫かな?」と心配になってしまうことばかりをする。例えば、警察に半ば強制的にサインを書かされたことを「なんでもっと早く言ってくれなかったんですか」と言われても、「すみません」と言いつつヘラヘラしていたりして危機感がない。裁判中にすごいアイデアを思いついたと言うと、周りに構わずにパソコンにのめり込んだりもする。どうにも社会性が欠如しているように思えるのだ。
前述したように観客は弁護士と同じ客観的な視点から物語を追い始めているし、金子勇が故意に著作権侵害の蔓延を目論んでWinnyを開発したのでは? と疑いを持たせる場面もある。そのために、どうにも不安な言動ばかりする金子のことを「著作権侵害を蔓延させようとしているクズの犯罪者」か、それとも「革新的なソフトを作り出し社会のために貢献しようとした優れた開発者」かと、疑心暗鬼になりながら観るという物語の構造がある。
続く
以下ソース
https://www.cyzo.com/2023/03/post_339244_entry.html
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