【身体】新型コロナで注目の「慢性疲労症候群」 関連する腸内細菌を特定か
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0001逢いみての… ★2023/03/16(木) 00:06:42.67ID:CAP_USER
 現在、「筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群」(ME/CFS)という疾患が増加傾向にある。強い疲労感や、胃腸不全、筋肉痛、頭痛、集中力の低下をはじめとする認知機能の問題といった症状が見られる慢性疾患だ。ウイルス感染症にかかった後に発症することが多いが、仕組みがまだよくわかっていないため、治療法も確立されていない。

 その疾患に、腸内の「マイクロバイオーム」(微生物叢(そう):ある環境中に共生する微生物のまとまり)が大きく関わっていることを示唆する研究が増えている。

 新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)以前の米国では、最大で250万人がME/CFSに苦しんでいると推定されていた。しかし近年、その数が急増している。新型コロナウイルス感染後も長引く症状には、ME/CFSの診断基準に当てはまる場合が多いからだ。米政府監査院(GAO)の推定によると、米国では現在770万〜2300万人が新型コロナ後遺症に苦しんでいる。

 後で詳しく述べるように、米国立衛生研究所(NIH)の資金で最近行われた2つの研究では、マイクロバイオームの変化がME/CFSの原因となる可能性が示された。これらの研究では、ME/CFS患者は通常の人よりも、代謝系や免疫系に関わる物質をつくる特定の腸内細菌が少ないことが明らかになった。この病気に悩む人々にとっては、新たな診断と治療への道が開かれる可能性を示す結果だ。

 人間の消化器系には数兆個もの微生物がすんでおり、食物の消化を助けたり、体の他の部分に信号を送ったりしている。腸は「非常に豊かで多様な、熱帯雨林のような場所であるべきです」とME/CFS研究で最先端を走る米ベイトマン・ホーン・センターの研究部長スザンヌ・バーノン氏は話す。氏は、新型コロナなどのウイルス感染によって、患者の腸の生態系が乱された結果、吐き気や下痢などの消化器系の症状が現れるのではないかと考えている。

 ほとんどの場合、マイクロバイオームはすぐに正常な状態に戻るが、なかなか回復しない場合もあるとバーノン氏は説明する。そうなると、体の多くの機能をうまく制御できない状態が長く続くことにつながるという。

 こういった症状に関連するマイクロバイオームの変化についてわかってくると、診断方法の改善や治療方法の開発に活用できる可能性もある。ME/CFSの症状は「雪だるま式に蓄積します」と、米コロンビア大学メディカルセンターの感染症専門医で、新型コロナ後遺症患者の治療やマイクロバイオームの研究に携わるローレンス・パーピュラ氏は言う。「早い段階で治療できれば、そもそも雪だるまが大きくなることを防げる可能性があります」

 2つの最新研究は、2023年2月8日付けで学術誌「Cell Host & Microbe」に発表された。それぞれコロンビア大学と、米メーン州に本部がある非営利研究機関のジャクソン研究所のグループによる研究で、どちらもME/CFS患者の便のサンプルに含まれる微生物を詳しく分析し、健康な人と比較した。

 どちらの研究でも、ME/CFS患者は健康な人より、いくつかの細菌が少なかった。両グループが注目したのは、酪酸をつくる細菌だ。酪酸は代謝系や免疫系の制御に関わる脂肪酸であり、コロンビア大学の研究論文の筆頭著者であるブレント・ウィリアムズ氏によると、感染症に対する体の反応を制御したり、腸と循環系の間にある壁を保護したり、細胞の遺伝子変化を抑制したりするなど、いくつかの役割を担っている。氏らは、ME/CFS患者の腸における酪酸の役割を詳しく分析し、酪酸をつくる細菌の少なさと、症状の重さが相関していることを突き止めた。

 ジャクソン研究所のチームも同様の発見をしている。そこから、酪酸をつくる細菌をME/CFSの診断に活用できる可能性が示唆される。これまでの研究にも、ME/CFS患者に見られるマイクロバイオームの問題を突き止めたものはあったが、今回の発見では、どの細菌がこの病気に関係している可能性があるかまで明らかになっている。

「今回の発見によって研究が一歩進展し、いくつかの細菌の種を実際に特定できました」と、NIHの米国立神経疾患・脳卒中研究所でプログラム責任者を務めるビッキー・ホイットモア氏は評価する。なお、氏は今回の研究に関わっていない。

続く

以下ソース
https://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/23/031300128/
0002逢いみての… ★2023/03/16(木) 00:06:54.09ID:CAP_USER
 今回の2つの研究では、対象としたME/CFSの患者数がコロンビア大学は約100人、ジャクソン研究所は150人と、これまでの研究より多い。コロンビア大学の研究では、全米の5つのME/CFSセンターから患者を募った。マイクロバイオームは居住地によって異なるので、重要な手段だとウィリアムズ氏は説明する。ジャクソン研究所の研究で患者の募集やサンプルの収集に協力したバーノン氏も、「これほど大規模で多様なサンプル」から同じ結果が得られたことは注目に値するとしている。

 ジャクソン研究所の研究では、さらに2つのグループのME/CFS患者を比較している。片方は4年以内に診断された患者、もう片方は10年以上患っている患者だ。論文の責任著者のジュリア・オー氏によると、最近診断されたグループの方がマイクロバイオームの損害が大きく、種の多様性も低かった。これは、時間がたつにつれて腸の生態系が回復することを示唆している。

 ただし、長期患者のマイクロバイオームの方が健康な人のそれに近かったにもかかわらず、長期患者の方が代謝に重度の問題を抱えている兆候が多く、報告された症状も重かった。これは、短期的にマイクロバイオームが変化すると、腸自体が回復しても、長期的な免疫系の機能不全が起こる可能性があることを示唆しているとオー氏は解説する。

 研究論文の著者たちによると、酪酸をつくる細菌などはME/CFSの有無や状態の指標になり得るが、実際に指標とするには今回の研究で突き止められた細菌についてさらに研究を進める必要がある。現在、ME/CFSは症状のみから診断されているが、今回の結果が再現されれば、特定の腸内細菌を使った診断もできるようになるかもしれない。

 さらに、善玉菌やマイクロバイオームを考慮した食事法といった治療法の開発にもつながるかもしれない。ただし、長期患者には代謝系や免疫系のダメージを軽減する薬が必要になる可能性もある。

 コロンビア大学のウィリアムズ氏は、次の研究で、ME/CFS患者のマイクロバイオームのサンプルをマウスに移植することを考えている。「症状がマイクロバイオームの結果として現れるのかどうか」や、マイクロバイオームに注目した治療法で症状を和らげることができるのかどうかを知るためだという。

「病気の初期の段階でマイクロバイオームを変化させることで、症状を緩和したり進行を遅らせたりできるかもしれません」とオー氏は話す。将来的には、特定の微生物サプリメントがマイクロバイオームの健全性に与える影響を、臨床試験で確かめることもできるだろう。

 しかし、臨床試験を待たず、すでに利用できるサプリメントや食事法を試している患者もいる。ホイットモア氏は、食事や善玉菌について患者から個人的に助言を求められることがあるという。その場合は、赤身肉などの炎症につながる食品を制限し、ヨーグルトやザワークラウトなどの発酵食品を多く取ることを勧めている。

「病気の初期の段階にある人に対して、そういった簡単な治療法で本当に腸が元の状態に戻るのかどうかを確認するというのは、とてもよい研究だと思います」とホイットモア氏は言う。そのような研究は、患者自身による実験から生まれるかもしれない。「リミッション・バイオーム」というプロジェクトもその一つだ。研究者でもある2人のME/CFS患者が、異なる微生物サプリメントを試し、症状の緩和につながるかどうかを確認している。

 ホイットモア氏によると、新型コロナ後遺症の患者はME/CFSよりも短時間で診断されることが多いため、ウイルス感染症がマイクロバイオームに与える影響や長引く症状を誘発する仕組みを研究する新たなチャンスとなる。

 研究と併せて、ME/CFSと新型コロナ後遺症に関する医学教育の改善も、患者の診断や治療に役立つかもしれない。リミッション・バイオームの被験者兼研究者の一人であるタマラ・ロマヌク氏は、「深刻なウイルス後遺症に悩みながら、診断も治療も受けられず、自力でなんとか改善しようとさまざまな方法を試している人は何十万人もいます」と話す。「正式な治療ができるのは何年か先であっても、そういった人が何をしているかを知っている医師たちなら、よりよい診断や症状の管理ができるはずです」
0003夜更かしなピンクさん2023/03/16(木) 00:25:27.79ID:INPZlJ9K
>発酵食品を多く取ることを勧めている。

よっしゃー、ビール、菓子パン、チョコレートをたくさん食べるぞ
0004夜更かしなピンクさん2023/03/31(金) 22:06:29.27ID:tB5/eLSV
いや、冗談じゃなく免疫不全症候群発症して通院中
まじでAIDSかと思ったくらい
症状はAIDSそのもの
皮膚は見た目問題ないから肉腫とかはなかった
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