0001逢いみての… ★
2023/04/19(水) 23:39:46.40ID:CAP_USER’22年に発生した炎上事件は1570件（『デジタル・クライシス白書2023』より）。一日平均4.3件。今日もどこかで誰かが燃えている。特に、回転寿司チェーン「スシロー」での迷惑動画がSNSで拡散されたことが記憶に新しいが、犯人の個人情報を晒し、実家や所属先にまで社会的損害を与える“制裁”は、いきすぎた正義ではなかろうか。更生の余地すら与えない現代デジタル社会の闇、あなたの正義感は果たして正しいのか、今、試される――。
正義感の暴走で起こるネット炎上に対して、作家の橘玲氏は「ヒトは集団の和を乱す行為を行った者を、『正義』の名の下に罰することで快楽を得るよう進化してきたからだ」と持論を展開する。
「かつて警察や法律が存在しなかった時代、人類は無秩序な襲撃や略奪から身を守るために『不道徳な人を見つけたら罰する』よう脳をプログラムしてきました。共同生活を成り立たせるためには、ズルを罰することが快楽になる仕組みが効果的だったのです。
進化論ではこれが“道徳の起源”とされ、脳科学の実験では、人が正義の名の下に他者を罰するとき、脳内の快楽中枢が刺激されてドーパミンなどの報酬系の神経伝達物質が分泌されることがわかっています。皆が“道徳警察”になることで、人類は秩序を獲得してきた歴史があるのです」
正義を行使すれば、人は快楽を得る。かつてはムラ社会の中で行われていた正義だが、今はSNSの発達により、遠く離れた人の些細なズルも罰することができる。人類史上、正義による快楽をもっとも容易かつ効率的に得やすくなったのが現代なのだ。
「いわば、正義が誰でも無料で楽しめるエンタメと化してしまった。人間の本質が“他者を罰することで快楽を得る生き物”である以上、現代の炎上文化を根本から解決する方法はないに等しい。こうした状況の行き着く先は、表現の自由が失われた社会です。
すでに、フォロワーが1億人以上いるような海外セレブは、どこに炎上の地雷が埋まっているかわからないためSNSでほとんど発言しなくなりました。一般人も同じで、どこで晒されて叩かれるかわからないなら、自由な発言を控えるようになるでしょう。こうして、皆が炎上に怯える社会が訪れつつあります」
脳科学研究では、誹謗中傷で心理的な攻撃を受けると、物理的に殴られたときと同じ脳の部位が活性化するという。つまり、心理的な痛みと肉体的な痛みを脳は区別していない。
暴力による問題解決を禁じることで進歩してきた現代社会だが、実はSNS全盛の今こそ、脳にとっては暴力に満ちた恐ろしい時代なのかもしれない。
以下ソース
https://nikkan-spa.jp/1901494
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