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登みひ果

うれしい思いだけではなく、苦い経験も成長の糧となるはずだ。７月１０日に行われた桐生ヴィーナスシリーズ最終日の第１Ｒに出場した登は、大外から思い切りのいいまくりを決めて快勝。昨年１１月の尼崎でのデビューから通算１００走目で念願の初勝利を飾った。

「憧れの角（ひとみ）さんと初めて一緒になった節で勝てたことがうれしかったし、デビュー戦のときに一緒だった岩崎（芳美）さんや兵庫支部の先輩（古賀千晶、武井莉里佳）にも水神祭を見てもらえた。少しは恩返しできたかな」

気分良く桐生での戦いを終えたが、続く鳴門一般戦では通算２本目のフライング。「冷静さがなかったです…」と反省しながらも、「初めてフライングを切ったとき（３月芦屋）は、その後にスタートのやり方を変えたら安定して決まるようになった。今回も気持ちを切り替えてしっかり練習したい」と３０日間のＦ休みも前向きにとらえている。

高校卒業後はアルバイトをしながら養成所の入所試験を受け続けて、８度目にようやく合格。「４年もやってきたし、〝自分に勝ちたい〟と思って頑張りました」。笑顔の奥に秘める闘志は、元ボートレーサーの母・みつよさん（５６）から受け継いでいる。

「人として愛される選手、そして握って回って魅せられる選手になりたいのは変わっていません」

目標が明確なら迷うことはない。いつかの大きな飛躍を夢に見ながら、ガムシャラに技術を磨いていく。　

（立山友基）

■登　みひ果（のぼり・みひか）　
１９９９（平成１１）年１０月９日生まれ、２３歳。兵庫県出身。
１３１期として昨年１１月に尼崎でデビュー。母は元選手の登みつよさん（５６）。
特技は書道。趣味は体を動かすこと、映画・テレビ鑑賞。好きな食べ物は鍋料理。
８月９日開幕の尼崎一般戦に出場予定。
１４９センチ、４４キロ。血液型Ｂ。

以下ソース
https://www.sanspo.com/race/article/general/20230721-OJOGCWEUAVMGLB4CIA36EZPROA/

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