0001逢いみての… ★
2023/08/05(土) 23:17:15.21ID:CAP_USER元セクシー女優でフリーライターの「たかなし亜妖」がお届けする連載コラム。2016年に「ほかにやることがなかったから」という理由でセクシー女優デビュー。女優生活2年半が経過したところで引退を決意し、現在は同人作品やセクシービデオの脚本など、あらゆる方面で活躍中。
昼職における面接は就職の必須項目。書類通過後にここをパスできなければお祈りメール(※)で肩を落とす羽目になるため、就活生は最悪の事態を避けるべく事前に予行演習を試みることもあるだろう。
面接などセクシー業界には存在しないと世間では思われがちだが、それは大きな間違いだ。夜のお店でも、芸能界でも、面接なくして仕事は始まらない。
どんな道への一歩もまずは面接から。私はそう考えている。
(※)お祈りメール:企業からくる不採用通知を指す。由来は文の最後にある「〇〇様の今後のご活躍をお祈り申し上げます」から。
いずれは一般人から女優デビューの流れも書く予定だが、セクシー女優としての初めの一歩はプロダクション面接。基本的に書類選考はなく、応募の際は名前や住まい、年齢、バストアップと全身の写真など最低限の情報を送って顔合わせという形が一般的だ。
面接も一次のみで、昼職のように二次、三次と細やかな段階は設定されていない。堅苦しい雰囲気で進行することはなく、プロダクションの応接室か、女性側の希望によっては近隣のカフェで面接が行われる。
応募先は一か所のみを狙うか、それとも複数回るかは女性次第。デビュー済みで移籍を考えている場合は2、3社を見比べるパターンが多いようだ。
ちなみに体型がだらしなさすぎる人、見た目と年齢がイコールもいいところ……な人、未成年は、最初の連絡の時点で弾かれてしまう。面接にさえ漕ぎつけられない割合は、年間を通して3割程度あるそうだ。
業界には専用の面接シートがあり、質問項目がびっしりと1枚に詰められている。学歴や職歴、趣味・特技、志望理由、資格などを書くのは一般職となんら変わりない。移籍だと過去の在籍プロダクションの名前と、かつての芸名全部、ときには退所理由まで記入するため、人によっては書き終えるのに相当な時間が掛かる。
また好きな食べ物や音楽、アレルギーや持病の有無、彼氏のいる・いない、既婚or独身など、一見撮影にあまり関係がないような項目も混じっているが、実はこの部分こそ重要な情報だ。この世界は女優ファーストなので演者が快適かつ、安心して仕事ができる環境を作れるようにプロダクションは情報を把握しておきたい。
例えばひどい花粉症なのに、確認不足で現場が自然いっぱい! スギ花粉舞いまくり! のようなロケ地を用意してしまえば、女優は地獄を見て、撮影どころではなくなってしまう。
また彼氏と同棲中や既婚者の場合は「〇時までに帰りたい」といった条件がある可能性が考えられるため、私生活に支障をきたさない仕事の組み方が求められる。
このようにプロダクションは致命的なミスを避けるべく、細やかな部分までぬかりなくヒアリングをするためにも丁寧な面接を心掛けるのだ。
女優の数が増え、求められる容姿や中身のレベルが上がったセクシー業界で「全入」はもうあり得ない。行けば誰でも受かる時代はとっくに終わっていて、面談を終えた後に不採用を言い渡されるケースもある。
面接を突破できない原因は、「加工で盛りまくりの写メ詐欺だった」「ギャラ、撮影日などの条件が細かすぎる」「プロダクションのカラーに合わない」など様々だが、仕事が回ってこないであろう女性は基本的に断る。
大手事務所は数が欲しいので“とりあえず”で受け入れることもなくはないが、あまりに妥協しすぎるとプロダクションとしての価値が下がるため、何でもかんでもOKとは言い難い。
在籍数30名以下の少数精鋭を貫く小規模プロダクションほど女優のカラーにこだわる傾向が強く、ハマらないと判断されれば“ゴメンナサイ”だ。
脱げば稼げる、所属できればすぐ一攫千金と古い概念のまま応募する人はまだまだ多く、「いざ面接へ行く→撃沈する」という流れは決して珍しくない。
続く
以下ソース
https://nikkan-spa.jp/1932333