0001逢いみての… ★
2023/09/05(火) 00:46:28.12ID:CAP_USER殺せないなら、仲間に加えればいいようです。
米国のコールド・スプリング・ハーバー研究所(CSHL)で行われた研究により、増殖力が高い危険な肉腫細胞を、普通の筋肉細胞に変化させる技術が開発されました。
これまでがん治療は、腫瘍を手術で取り除いたり抗がん剤などでがん細胞を殺すことで「体からの排除」が行われていました。
ところが新たな方法ではがん細胞に「がん」という属性を捨ててもらい、普通の細胞として生きていく共存共栄が目指されています。
しかし、極めて強い増殖力と適応力を持つがん細胞たちに、そう簡単に「転職」してもらえるのでしょうか?
研究内容の詳細は2023年8月28日に『PNAS』に掲載されました。
体から腫瘍を排除するには、理論的に3つの方法が存在します。
1つ目は、外科手術などで体からがん細胞を物理的に摘出する方法。
そして2つ目は、抗がん剤などで、体内のがん細胞を全て殺害する方法です。
実際、現在のがん治療はこの2つの方法(外科手術や抗がん剤)が主流となっています。
ただこれらの方法は、がん細胞に対して行うには効果が限定的となっています。
というのも、がん細胞は殺されそうになると、普通の細胞に擬態して免疫の目を欺いたり、一時的に無毒化して攻撃から逃れるなど、殺しきるのが難しいからです。
またすい臓がんなど、外科手術で摘出すると逆に全身に転移が進んでしまう厄介ながんも存在します。
そこで近年になって着目されているのが、3つ目となる「がん細胞たちに、がんを辞めて普通の細胞に戻ってもらう方法」です。
人間社会で例えるならば、社会(体)に巣くうマフィア(がん細胞)たちに健全な職場を斡旋し、普通の社会人(普通の細胞)になってもらう方法と言えるでしょう。
マフィア構成員もがん細胞も同じく「しぶとい」性質があり、無理矢理排除しようとしても上手くいきません。
しかし普通の細胞に戻るという選択肢は、がん細胞も生存を約束され、体も健康を取り戻すことができるため、WIN‐WINの関係を築くことが可能になります。
コールド・スプリング・ハーバー研究所(CSHL)では、がん細胞を「転職」させて普通の細胞に戻す技術について6年間にわたり研究を続けており今回、肉腫細胞を筋肉細胞に変化させる試みに挑みました。
いったいどんな方法を使えば、がん細胞を転職させられるのでしょうか?
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どんな方法を使えば、がん細胞を普通の細胞にできるのか?
答えを得るために研究者たちは、地道な方法を実行しました。
研究ではまず「ある遺伝子を破壊すれば、がん細胞が普通の細胞に戻るはずだ」という仮説が立てられます。
これまでの研究によって、がん化は遺伝子の突然変異が原因であることが判明しています。
そのため(理論的には)がん化させる変異があるならば、逆にがん化を解除する変異も存在する可能性がありました。
そこで研究者たちは横紋筋肉腫細胞(がん細胞)の遺伝子を1つずつ破壊していき、普通の細胞に戻るかどうかを確かめる地道な作業を繰り返しました。
すると、肉腫細胞に存在する核転写因子Y(NF-Y)と呼ばれる遺伝子を破壊したところ、肉腫細胞が普通の筋肉細胞に変化することが判明しました。
また筋肉に変わった肉腫細胞たちは、がんとしての性質を全て失っていることも判明しました。
例えば普通のがん細胞はエネルギーの多くを自己増殖のために用いていますが、筋肉細胞になったことでエネルギーのほとんどを収縮することに次ぎ込み、増殖することはなくなりました。
また見た目の状態も、肉腫細胞のときは球形に近い形をしていましたが、筋肉細胞になったことで紡錘形に変化し、細胞内部も収縮タンパク質(アクチンとミオシン)が豊富に存在するように変化していました。
この結果は、NF-Yを無力化することで、危険な肉腫細胞を普通の筋肉細胞に変化させられることを示しています。
続く
以下ソース
https://nazology.net/archives/133296
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