中高生への性教育では現在、「寝た子を起こす」などの理由で性交については教えない、いわゆる「はどめ規定」がある。さまざまな議論がある中、女性性機能障害の診療の第一人者で女性医療クリニックLUNAの泌尿器科医、関口由紀氏は、日本の性教育の問題点のひとつに「セックスは楽しい」という情報が得られないことにある、と話す。

「性的意欲が低い女性たちは、セックスは怖いもの、セックスは夫の求めに応じなければならないものといった意識で生活してきたために、セックス経験は少なく、性的成熟度は上がらない傾向があります。そのこと自体は悪いわけではありませんし、セックスに価値をおかなくても、楽しい人生を過ごすことはできます。しかし、セックスを楽しめなかった自分に欠損感を覚え、なんとかしたいと私の外来に相談に来られる中高年女性が増えているのは事実です」

自発的な性的意欲が高い女性もいれば、パートナーからの刺激によって性的意欲が誘発される女性もいる。関口氏は外来に訪れる中高年女性の性行動のパターンを性規範、性的な学習、男性ホルモン(テストステロンとDHEA)の量、GSM(閉経関連尿路性器症候群=女性ホルモン低下による腟と外陰の不快感、尿トラブル、性交痛等)の要素で4タイプに分けられるという。

【性生活卒業タイプ 約30%】

<貞女は二夫に見えず>(にふにまみえず)の言葉通りの生活。子供を産んでからはセックスに興味なし。夫とはお友達もしくは同居人の関係。女友達と楽しい人生。性規範は非常に強く、性的学習はあまりしてこなかった。男性ホルモン量は低く、GSMの罹患率が高い。医師が介入する必要はない。

【性生活終了タイプ 約40%】

現在はセックスしていない。夫とはしたくないが、いつか素敵な人が現れたらフォーリンラブしたい。そのときのためにセックスできる体にしておきたい。性規範は普通、性的学習が足りない。男性ホルモン量はそこそこあって、GSMの有無は年齢によってそれぞれ。

こちらは、医師が介入する余地がある。

「このタイプは楽しいセックスの練習が不足しています。『セックスしたい、したくない』『どこをどう刺激されると気持ちがいいのか、または悪いか』。まずご自分が認識して明確に相手に伝えることが必要。以心伝心ではわかりません。それが無理なら、いざというときに備えてGSM予防ケア(骨盤底筋トレーニングと腟と外陰の保湿)はしっかりしましょう」

また、日本の男性は性機能に自信がなくなるとあきらめて、セックスから遠ざかってしまうケースが多いようだという。

「勃起にこだわるより、もう少し女性と会話をしていただきたいです。カップルで来られた場合はこのようにご説明することもあります」

性生活継続中の2タイプについては、あす解説する。 

(取材・熊本美加)

以下ソース
https://www.zakzak.co.jp/article/20231006-H5UY4LKDFNPLPEKLGS6ZIJCOVM/

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