0001逢いみての… ★
2023/10/17(火) 22:20:38.66ID:CAP_USER恋人がいる人のなかには、これらの行為が「愛情ゆえの束縛」「重たい関係こそ恋愛」などと捉えてしまう人もいるかもしれない。とくにスマホで常時相手とつながることができる現代では、便利なツールが一転して恋人を拘束するための手段として利用されてしまう側面もある。
実際にデートDVは学生のあいだでも頻発していると語るのは、都内の私立大学でジェンダー論の授業を担当している大学教員の女性・Aさん(40代)だ。
「ゼミ生や講義の履修生たちと会話をしていると、よく恋愛相談をされます。私が学生の頃は大学教員に恋愛の話をするなんて、考えたこともなかったのですが、いま接している学生たちは良くも悪くも幼く、純朴で、友達感覚で恋の悩みを相談してきます。
ただ、その大半がデートDVに該当していることに危機感をおぼえています。たとえば、最近では、『彼氏や彼女の束縛がキツく、常にインスタやツイッター(現・X)を監視されている。一緒にいるときにスマホをいじっていると、ロック画面の解除を監視されて、パスワードを記憶されている』という事例がありました。
このほか『授業も期末試験も常に隣の席に座るように要求される』『大学の行き帰りは必ず一緒でないと怒られるので、履修登録を恋人とそろえている』『彼女のスケジュールに合わせてアルバイト先を決めさせられた』という話も聞きます。でもそれを学生は“メンヘラの重い恋愛なんです”の一言で片付けてしまう」(Aさん)
Aさんは、こうした恋人間の行為には、ある共通する考え方があるのではないか、と分析する。
「これらは愛情ではなく、デートDVに典型的な暴力の一種です。その共通点は、“相手を自分の所有物として扱う”というところ。そのため、相手の時間や人脈を拘束し、行動パターンを制限しようとするのです。告白してOKされたら恋人関係になり、その後は、相手を自分の思い通りに扱うことができる所有物と勘違いしてしまう。これは暴力であり愛ではありません。私がジェンダー論の講義を担当していることもあり、学生にとっては恋愛や性の悩みを打ち明けやすいのかもしれません。いずれにせよ、学生たちの恋愛にかかわる本音や現状をもっとシリアスに受け止めるべきだと感じてもいます」(Aさん)
別の私立大学で、学生相談に対応しているカウンセラーの女性・Bさん(30代)は、自分が無自覚のまま加害者になっていないかを確認する意味でも、大学の初年度教育でデートDVに関する啓発が必要だと語る。
「各大学では今、初年度教育の一環として就職活動に関するキャリア教育、またハラスメント関連の座学を導入しているところが増えています。ハラスメントではアカデミックハラスメントやセクシュアルハラスメントについて学ぶ機会は多いものの、そこでデートDVが取り上げられることはまだ珍しいでしょう。
大学生になれば出会いが増え、恋愛する機会が増えます。そうすると恋や性愛の悩みに直面することも増えていきます。そうしたなか、自分が知らぬ間に加害者になっていないか、男女ともにチェックする必要がある。たとえば、恋人に対して『過去の経験人数は何人?』とか『これまでどのような性行為をしてきたのか?』などと問い詰めたりする人は危険です。それは愛しているがゆえの嫉妬だと錯覚している人も多いですが、人の身体はその人自身のもの。恋人であれ、それを奪うことはできません。
また『自分の好きな服装をしてほしい』『自分が好みの髪型にしてほしい』などと、身体的な表現を規制したり、強いたりする人もDV加害者の傾向が強いです。このほか『過去の恋人のSNSアカウントを教えてほしい』というネットストーカー行為も危険です。自分がそのような行動をとっていないか、振り返ってみてほしいと思います」(Bさん)
デートDVは、肉体的な暴力だけでなく、精神的暴力も含む。無自覚のうちに自分が被害者になっていないか、あるいは加害者になっていないか──。
以下ソース
https://www.moneypost.jp/1073008