山口敏太郎の現代妖怪図鑑

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くろそまさん

 オカルト評論家・山口敏太郎氏が都市伝説の妖怪、学校の怪談、心霊スポットに現れる妖怪化した幽霊など、現代人が目撃した怪異を記し、妖怪絵師・増田よしはる氏の挿絵とともに現代の“百鬼夜行絵巻”を作り上げている。第160回は「くろそまさん」だ。

 山中にこつぜんと現れる人型の木彫りの人形である。大きさは人間サイズで、なぜか釣り糸を垂れているしぐさを取っている。ちなみに「杣(そま)人」「杣師」とは、山で仕事をする人を指す言葉である。山の仕事人とでも言えばよいだろうか。

 とにかく気がついたら山の中に現れる。不気味な存在だが、出会うことで不幸になったりはしない。つまり、不幸を運ぶ存在ではないようだ。

 例えば、そまという言葉がつく妖怪といえば、「ふるそま」が想起される。このふるそまは、山中で木が倒れる音を演出したり、「おーいおーい」と言ってまるで木が倒れるような声を出したりする。山で作業中に死んだ者の魂が妖怪化したものではないかと言われている。

 四国に多い妖怪であるが、名前を変えて違う地方にも伝わっている。「空木かえし」「木切り坊」と呼ばれることもある。また、天狗の仕業、あるいは山神の仕業と解釈する地方もある。

 正体に関しては、山で作業する人間が置き忘れた墨壷、墨打ち器が妖怪化したとされる。墨壷、墨打ち器を使った呪術は、現在でもまれに発見される。自分が造った建物の屋根裏に放置して、その建物の繁栄を図るというものである。

 また、別の説としては、親方とけんかをした人間が恨みに思い、山の木が1本も切れなくなればよいと呪いをかけたことに由来するとも。

 くろそまさんも、何か願望を達成するための呪いではないだろうか。

以下ソース
https://www.tokyo-sports.co.jp/articles/-/280695

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