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 一夫一婦制が大前提の先進国の中でも、それが無視されている場所がある。一部のカルト宗教コミュニティでは一夫多妻と近親婚が野放図に繰り広げられているのだ――。

 これまでは特定の閉鎖的なコミュニティや組織の中で包み隠されてきた物事が、ネットの普及で次々と可視化される時代を迎えている。

 日本でも新興宗教の問題がいろいろと取り沙汰されているが、アメリカでは一夫多妻制の宗教カルトから逃げ出した女性がコミュニティの悲惨な実態を暴露していて話題だ。コミュニティの中で近親婚が繰り広げられた挙句に耳のない先天性欠損症の子供が何人も生まれているというのである。

 米ユタ州の宗教カルトコミュニティ「キングストン一族(Kingston Clan)」で育ったアマンダ・レイさんは、先日なんとかコミュニティから逃げ出すことに成功し、アンドリュー・ゴールド氏のポッドキャスト番組に出演してカルトコミュニティの実態を赤裸々に語っている。

 一夫多妻制を放棄したモルモン教から1920年代に分派したキングストン一族は、モルモン教原理主義を掲げて一夫多妻を含む初期の教えを堅持している全米最大の多重婚カルト教団である。現在、教団メンバーは1200人ほどいるといわれていて、そのほとんどが血縁関係にあるということだ。

 同教団の百年にわたる歴史を通じて、近親相姦や未成年者の結婚に関するスキャンダルが頻発し、さらには数多くの財政的不正行為が常態化して今日に至っている。

 教団幹部の一人、ジョン・ダニエル・キングストンは、当時16歳の娘に兄との結婚を強制し、一夫多妻制の結婚から逃れようとした娘をベルトで殴ったとして、1999年に実刑判決を受けている。

 一夫多妻の家族に育ったレイさんには32人のきょうだいがいたという。父親の3番目の妻も当人の異母きょうだいであり、もし彼女がこのままコミュニティに残っていたとしたら親戚との結婚を余儀なくされていただろうと語る。彼女の祖父は教団の2代目のリーダーであるジョン・オーテル・キングストンであった。

 悲惨だったのはコミュニティの出産状況だという。死産や先天性疾患を持って生まれる子供が顕著に多いというのである。

 2代目のジョンは複数の姪たちと結婚したのだが、その子供の多くは死産や出産直後に死亡したり、先天性疾患を持って生まれてくるという。

 逃れる直前まではコミュニティの中では学校の教師をしていたレイさんだったが、生徒の中に耳がない子供が珍しくなかったということだ。

 身体面だけでなく、知育面でのハンディキャップも顕著であったという。

「近親交配のない家族の出身の7歳の子供と、異母きょうだいとの間の7歳の子供を見比べた時の違いは明らかでした…(中略)…精神的能力には明らかな違いがありました」(レイさん)

 学校で使っている保健体育の教科書で、思春期の身体の変化について書かれているページは切り取られていたということだ。そしてきょうだい同士の結婚についての否定的な言説は厳格に封印され、取り除かれていたという。

「彼らは、兄弟の結婚は悪いことだと私たちに信じてほしくなかったのです」(レイさん)

 そしてこの生まれた時からこのようなコミュニティにいれば、その“間違い”に気づかないという。

「一生そのような環境に囲まれていると、それが普通だと思うでしょう」(レイさん)

 広いアメリカでは宗教カルト以外にも“陸の孤島”で集団生活をしているグループがあり、その中には近親婚を繰り返しているコミュニティもある。そこでもやはり生まれてくる新たなメンバーの健康状態が深刻な問題となっている。

 カルトによる洗脳被害のみならず、近親婚という“二重苦”に苦しめられるメンバーをどう救えばよいのかと考えてみれば、やはり当局が介入しなければならないのかもしれない。

https://www.youtube.com/watch?v=MqQAG1--PFY

文=仲田しんじ

以下ソース
https://tocana.jp/2023/10/post_257716_entry.html

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