0001逢いみての… ★
2023/11/03(金) 00:18:31.05ID:CAP_USER1億5500万年前、現在のオーストラリア西部から陸塊が分離して行方不明となった。
この失われた大陸「アルゴランド」は、跡形もなく消え去ったと思われていたが、砕け散った大陸の断片を調査していたオランダの研究チームが、ついに発見したそうだ。
『Gondwana Research』(2023年10月19日付)に掲載された研究によると、アルゴランドとオーストラリアの分離は、かなり壮絶なものだったようだ。
地殻変動によって引き伸ばされ、オーストラリアから引き離された後、バラバラに分解されながら、東南アジアに散らばったのである。
オーストラリア北西沖の「アルゴ深海平原」と呼ばれる海盆に残された地質学的な証拠によるなら、1億5500万年前、オーストラリアから大きな陸塊が分裂したようだ。
この陸塊は、失われた大陸「アルゴランド」と呼ばれている。
この大陸と同じく、1億2000万年前にゴンドワナ大陸から分裂したインドは、今も無傷のまま大勢の人々の暮らしを支えている。
ところがアルゴランドの場合、バラバラになり消息を絶ってしまった。この砕けた古代の大陸は今どこにあるのか? これは地質学者にとって大きな謎だ。
オランダの地球科学者エルダート・アドヴォカート氏(ユトレヒト大学)は、それがオーストラリアより北のどこかであることはわかっていたという。そこで東南アジアに目をつけた。
https://livedoor.blogimg.jp/karapaia_zaeega/imgs/7/a/7a3e0cce.jpg
1億5500万年前にオーストラリア西部から分裂したアルゴランド大陸 / image credit: Utrecht University
失われた大陸の行方を探るために、アドヴォカート氏らは、バラバラになったアルゴランドの断片をたどってみることにした。
その断片は、インドネシアとミャンマーで見つかった。
ところが、これらを組み合わせてアルゴランドを復元しようとしても、パズルのピースはうまくはまってくれなかった。
そこで彼らはさらに東南アジアでその痕跡を集め、北へと向かうアルゴランドの足取りをたどっていった。
すると散らばったアルゴランドのかけらの中に、およそ2億年前の小さな海の名残が見つかったのだという。
この太古の海ができたのは、アルゴランドが全長5000kmの陸塊から切り離される前のことだ。
どうやら地殻変動によってアルゴランドが引き伸ばされ、そこに亀裂が入ることで形成された可能性が高い。
「このプロセスは5000万〜6000万年続きました。そして約1億5500万年前、リボンのような形の陸の集まりと、その隙間にあった海は、東南アジアへと漂流し始めます」(アドヴォカート氏)
彼によるなら、アルゴランドは失われたわけではなかった。現在では断片化し、遠くまで広がっていたおかげで、そこにあると気づけないだけだったのだ。
このことからアドヴォカート氏らは、アルゴランドを「アルゴペラゴ」(群島=アーキペラゴをもじった名称)と呼んでいる。
こうしたアルゴランドの歴史をひも解くことで、それ以外のこともわかってくるという。
たとえば、その地域の過去の気候だ。アルゴランドの断片の隙間に海が形成されたならば、おそらく気温は低下しただろうと考えられる。
また現在東南アジアに豊かな生物多様性があるのは、アルゴランドの断片が東南アジアの陸地と衝突したことと関係がありそうだ。
インドネシアに生息する種は、まるで目に見えない壁があるかのように、地域によって異なっている。それはそうした過去の経緯から説明できるかもしれないそうだ。
https://www.youtube.com/watch?v=YeeUK9LNcVE
以下ソース
https://karapaia.com/archives/52326858.html