0001逢いみての… ★
2023/11/03(金) 23:11:56.21ID:CAP_USER直前に首相官邸前で行われた反対集会には1000人が参加するなど、大波乱のなかで10月1日にスタートしたインボイス制度。
当初、「会社員には関係ない」と思われた同制度だが、蓋を開けてみれば大違い。業務の増加や収入減など大きな影響を受けている。現場ではいったい、何が起きているのか!?
インボイス制度が10月1日からとうとう始まった。反対署名は53万人(9月27日現在)に達し、各地で反対集会が開かれた。フリーランスや自営業者から猛反対を受けていたことは周知の通り。
読者のなかには「サラリーマンには関係ないでしょ」と対岸の火事と受け止めている人は多いだろう。だが、涼しい顔もしていられない。
「経理担当者の場合、請求書処理の際、適格請求書発行事業者登録番号の有無の確認作業が増えるため、時間管理が尚、必要になるでしょう」
こう話すのは、経理に詳しいビジネス書作家の田村夕美子氏だ。では、いったい現場では何が起きているのか。
写真はイメージです。大企業の経理やシステム部門では、インボイスによる残業増が問題になっている。一時的な業務増加で済むか?
「ウチは社員10人の零細なんですが、9月に勤続20年以上のベテランの経理の女性が辞めちゃいました。物価高なのに給与は据え置き。にもかかわらずインボイスのせいで夏以降、ほぼ毎日残業していましたからね。とうとうブチキレたようです」(都内の建設業の社員)
「インボイス対応に伴う経理システム入れ替えで、もう地獄ですよ。客もパニックになってて、経理部門はその対応で残業続き。社内SEも9月の土日はすべて休日出勤です。直前の土日は朝8時から深夜0時まで働いていました」(大手製造業の社員)
経理やSEだけではない。営業マンにも影響は甚大だ。
「社内講習会が何度もあったけど、すごく手間が増えそうで腹が立ちます。新幹線代も立て替えNGになって事前申請が必須に。タクシーも飲食店もインボイス登録していないところは使用不可になったんですが、どうやって見分けろというのか。毎月の経費精算も確実に3倍以上の時間がかかりそうです。著しく生産性が低下しますよ」(大手デベロッパーの社員)
税理士の脇田弥輝氏も次のように話す。
「打ち合わせや接待の飲食費、取引先の手土産など会社の経費を使う際には、『今後、インボイスを発行してくれる店舗を利用してください』と言われるようになるでしょう」
実務増加を懸念する声は、数字にも表れている。「インボイス制度を考えるフリーランスの会」が経理実務に携わっている人を対象に行った調査によると、煩雑な業務が増えることによって「異動」もしくは「退職/転職」をしたいと考える経理担当者は33%に上る。
会社の規模別に見ると、「従業員1000人以上の規模」が47.4%と最も高い。大企業であればあるほど、取引先の数や商取引回数が多くなり、インボイス関連業務の激増が予想されるからだ。
一方、支出管理サービスのLayerXの試算によると、インボイス制度施行により、全国で毎月約3413億円の人件費が追加コストとして発生する可能性があるという。
同制度による税収増は年間約2480億円(’19年、政府の国会答弁)と予測されているが、このままでは経済損失のほうが多くなりそうだ。
会社員への影響はまだある。
現在、頭を悩ませているのは、副業をしている会社員だろう。
「SEO関連のライティングの副業を休日にすることで、良いワークライフバランスを築いてきました。でも、夏前くらいに登録の有無を確認されました。年間50万〜80万円くらいですが、インボイス登録や帳簿の手間、税負担を考えると、割に合わない。もう副業をやめようかなと思っています」(40代・男性)
’19年からスタートした働き方改革に伴う法整備で、副業やパラレルキャリアなど柔軟なワークスタイルが浸透しつつある。特にコロナ禍では、本業でリモートワークが導入され、自宅で働く環境が整備され、副業しやすい環境ができたケースも多く、副業をスタートする人も増えた。
キャリアや就転職に関する各種調査を行うJob総研が昨年行った調査によると、会社員のうち21.6%が「副業・兼業をしている」と回答し、60.5%が「したいと思う」と回答。このように副業に関心が高まっている現状があるにもかかわらず、インボイス制度が水を差す格好となった。
続く
以下ソース
https://nikkan-spa.jp/1948065