【経済】税金・物価が上がり賃金は上がらないまま… 「使うお金を減らすしかない」と買い控え加速 スーパーの半額シール待ちする人たち
■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています
0001逢いみての… ★2023/11/04(土) 23:05:45.91ID:CAP_USER
 2022年夏に中国地方で、自前の値引きシールをスーパーマーケットで勝手に貼り、セルフレジを通す万引きを繰り返した男が窃盗罪で逮捕された。2023年夏には関西地方で、パート従業員の女性が勤務先のスーパーで半額シールを勝手に貼り母親に購入させようとして逮捕された。罪を犯してしまっては元も子もないが、値引きや半額シールは最近、フードロス削減よりも生活防衛のために手に取る買い物客が増えている。人々の生活と社会の変化を記録する作家の日野百草氏が、半額シールをめぐる最近の様子をレポートする。

 * * *

「使えるお金が減っていますし、物価高は店としてはどうすることもできません。私も含めて生活の危機が迫っていることを、現場にいると感じます」

 都内のスーパーマーケット、夜9時をまわりいつもの「半額シール」が貼られようとしていた。筆者は定期的にこの場面を取材している。店側の協力あってこそだが、50代の店舗スタッフは「生活の危機」とまで語る。

「もう今年に入ってどれだけ値上げしたかわからない。いままでこれほど値上げした経験はありません。何もかも高いなと、自分の店でも思いますよ」

 2023年4月に約5100品目の値上げがあり、10月にも約4600品目が値上げになった。品目なので、そこに数として加算されないお弁当やお惣菜なども上がることを考えればどれだけの生活用品が値上げになったか、とくに食料品類は食べていかなければならない私たちにとって深刻だ。

 物価高と増税、社会保障費の増大によって多くのサラリーマンや自営業者の使えるお金、可処分所得が減っている。

「以前は半額シールを貼ってもあまる惣菜や弁当がありましたが、最近ではほとんどが売り切れますね」

 若い店員が手際よく半額のシールを手元の機械で貼っていく。

「この時間まで待っていたり、この時間を見計らって来てくだったりします。元値の半額ですからお買い得だと思いますよ」

 筆者の大好きな巻き寿司は定価だと398円から498円に値上げされていた。それが半額となれば嬉しい話。しかし巻き寿司はすでにない。半額のシールを貼るまでもなく売れた。

 もちろん半額セールは何も悪くない。彼曰く、むしろ「フードロスも解消しますし、喜んでいただければありがたい」とのこと。しかし購買の様子に変化があるという。

「人気の巻き寿司は今では30%(引き)の段階で売れますね。むしろ半額まで残るお弁当やお惣菜はこれまで売れ残っていたものが多いのです」

 店によってさまざまだが、10%、30%、そして半額と段階的に値下げしていく。それが人気のお弁当やお惣菜は10%とか、30%とかで売れてしまうということか」

「私の印象でしか無いですが、これまで定価の398円で買えた人が498円になったから30%、ということだと思います。別にみなさん食べるに困るほどの方々ではない、でもこれまでのような買い物はしたくてもできない、しないほうがいいと考える、それがじわじわと広がっているように思います」

 筆者が代弁するが、つまりよりお金のない人、使えるお金の減った人から順に買えるものが減っている。それが多数を占める中間層にまで来た。いや、中間層にもいろいろで、いま一番厳しいのは中間層の下位から中位の層ではないか。

「これはお店と別の話として聞いて欲しいのですが、私だってそれほどの収入があるわけではありません。それが税金や各種保険が上がって、引かれて、使えるお金が減っている、そこに物価高、多少の賃金上昇はあってもこの物価高には追いつかない、それがいよいよ来たのだなと、そう思うのです」

 こうした話は政情不安の国や一部の途上国の話だとずっと思ってきた。確かに先進諸国も物価高は尋常でない。しかし賃金の上昇率も凄まじい。これによって世界の市場で「買い勝つ」ことができている。

「いま気にしないで済む方も、次は物価高騰に飲み込まれる、私もこういう経験はないので、怖いですよ」

 この国は税金が上がり、物価が上がり賃金は上がらないまま、たまに税金を下げると言っても仕組みが複雑で、結局は現役世代の手元に残るお金が減る、を繰り返している。

続く

以下ソース
https://www.news-postseven.com/archives/20231104_1917286.html
0002逢いみての… ★2023/11/04(土) 23:05:58.32ID:CAP_USER
 岸田文雄首相は最低賃金額について「2030年代半ばまでに1500円を目指す」と宣言したが、10年後に1500円。やみくもに批判したいわけではないが、これがこの国のトップの現実だ。「明日は今日より良くなる」とも述べたが、一般国民の実感はどうだろう。岸田首相の支持率はついに政権発足以降過去最低の26.9%、これが正直な声と思うのだが。

「光熱費もガソリンも以前に比べれば高いままです。税金や保険料を引かれて残る額も減っているから昇給分をカバーしきれない、そして物価高、本当に凄い勢いですよね。現場にいても怖いくらいです。『いくらでも値上げできるからいいよな』なんてお客様に冗談で言われますけど、値上げで販売が落ち込むことのほうが多いのです」

 物価高に消費が追いつかない、直近の調査でもスーパーの食品数量は下がり続けている。これまで買い支えていた層が徐々に「消費」の面で脱落し始めている。物価高についていけない家庭は下から順繰りに見放されようとしている。食料品高騰でエンゲル係数は過去43年間でもっとも高い29%となった(2022年9月〜2023年8月、総務省「家計調査」)。つまるところ、単純比較とはいえ1980年(29.3%)に戻ったということになる。

「1980年は私も子どもでしたが税金はいまより安かったし、未来は輝いていたじゃないですか、落ちるばかりのいまとは違いますよね。消費税もありませんでした」

 なんだかしんみりしてしまったが、以下にお客様の中でお話いただいた方々のコメントを挙げる。

「自分で料理するとコスパ悪いからね、手取りも安くて時間拘束の長い私にとって自炊は贅沢だよ。副業とかで時間のない会社員も増えてるし、独身なら半額弁当で十分だ」(60代、会社員兼アルバイト)

「いつも通りに買い溜めしても1万円超えるようになりました。1回あたり1000円とか、2000円くらい上がってるように思います。月あたりで考えると1万円以上多く払う感じですね。なるべく油とか調味料とか減らしたり、代わりのもので済ますようにしています」(家族4人、40代パート女性)

「買い控える商品が増えましたね、海苔とか、鰹節とか、ふりかけとか。パスタならバジルやタバスコ、パルメザンチーズなんかも。あったら嬉しいけど高いし、まあ、困るものではないですし」(家族3人、30代会社員女性)

「なるべく買わないことですね。安いものを選ぶのではなくなるべく買わない。使うお金を減らすしかないですよ。これまでもそういう生活でしたけど、最近はちょっと怖いなと思います。減らしきれなくなるんじゃないかって」(30代会社員女性)

「時間も減ってるって書いて欲しいです。仕事はそれぞれなんでしょうけど、みんな使える時間も減ってると思います。お金も時間も減って、物価が高くて忙しい感じ。人手不足なのもあるんでしょうけど、会社の先輩の話とか聞くと昔のほうが時間も余裕があったって言ってます」(20代会社員男性)

「高いものは高いままで、安いものが上がってる感じです。定価で何でも買える人とか羨ましいですね、お金持ってそうな高齢の方とか値段も見ずにカートいっぱいに買い物してますもん、高そうなお肉とか、高齢者でも全員がそうではないのでしょうけど」

 それぞれにそれぞれの事情があって夜のスーパーを訪れている。中には「値段は同じでも中身が減っている、ウインナーとか少なすぎる」という意見もあった。メーカーも厳しい生き残りの中にある。

 コロナ禍を経た私たちは今後、さらなる未曽有の物価高騰の時代に突入するのだろう。しかし岸田首相は10月26日、「消費税率の引き下げは考えていない」と改めて明言した。またその前日の25日にはインボイス制度も「廃止することは考えていない」とした。

 安易な首相批判のつもりはない、実際に苦境に立たされる一般国民の自衛は限界、結局のところ国が何とかしてくれなければどうにもならない、それが政治責任ということであることは事実だからだ。

 その岸田首相は10月16日、都内のスーパーマーケットで物価高の現状を視察した。「確かに高くなっている」と述べたが、「今月中(10月)にまとめる経済対策の中で、みなさんの思いを反映できるような対策を盛り込む努力をしたい」とした努力の跡は見られないように思う。

「お昼時のスーパーではなく、遅くまで働く方々やご家族のためにより安く買い求めようとする方々のいる夜のスーパーこそ、ぜひ視察して欲しいと思います」

 冒頭のスタッフの言葉、これもまた、現場の正直な言葉だと思う。
■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています

ニューススポーツなんでも実況