日本維新の会の浅川義治衆院議員が9日、衆議院安全保障委員会で、木原稔防衛相に「UAP(未確認異常現象)」の質問をした。

 UAPとは、NASA(米航空宇宙局)が近年、UFO(未確認飛行物体)に代えて使うようになった言葉だ。

「UAPとは宇宙人の円盤の話じゃありません。自然現象かもしれないし、未知の兵器かもしれない、国防上脅威になり得るものです。アメリカの政府、国防総省は予算を付けて研究しています。UAPの問題は国会でも取り上げるべき」と指摘した。

 さらに浅川氏は「(日本の)通常国会の後、アメリカの国防総省の所管部署(全領域異常解決局=AARO)が『日本の上空にUAPが多数ある』と公表したんです。特に西日本に多いんですよ。大臣はご存じですか?」と質問した。

 これに木原氏は「UAPという用語自体、米国政府が使っているもので、まだ防衛省の中で使われておりませんので、私も最初、議員からの質問通告を見た時は分からなかった。だが、米国政府との間では“空中における識別不能な物体も含めたわが国の安全に関わる現象”について、平素から緊密に情報共有、分析を行っております。ただ、詳細につきましては、相手国との関係もあるため一方的に防衛省からお答えすることはできません」と答えた。

 最後に浅川氏は「アメリカと同じようにUAPの部署を作ることを大臣にはご検討いただきたいと思います」と締めくくった。

 この日の安全保障委員会を傍聴したUFO研究家の竹本良氏は「木原大臣や関係官僚の答弁を聞いても、日米安全保障上、詳しいことは言えないの一点張りでした。ペンタゴンのAAROのホームページに西日本にUAPが多発していると公表しているのにお寒い現況です。『自宅の庭に不明な人影がいる』と言われて、焦らないのでしょうか」と感想を語った。

以下ソース
https://www.tokyo-sports.co.jp/articles/-/282334