0001逢いみての… ★
2023/11/23(木) 23:08:44.11ID:CAP_USER* * *
緒方憲太郎:あらゆる物事がリアルとバーチャルに分かれていることを実感してもらうため、より身近な例を挙げてみましょう。
突然ですが、本物のカニと、スーパーで売っているカニカマを思い浮かべてみてください。ある時、私はスーパーで売られているカニカマは本物のカニより、むしろ食べやすく加工されている商品だと気づきました。
味だけを比べればたしかに少々劣るかもしれませんが、賞味期限が長持ちするのに加え、パッケージで小分けにされているので扱いやすい。本物のカニではなく、むしろ、便利なカニカマを選ぶ人もいます。
カニカマはある意味で、バーチャルがリアルを超えた事例の一つです。カニカマはあくまでも比喩ですが、同じような現象は食以外のあらゆるところで見受けられます。
運動が苦手だからバーチャルでできるゲームをするという流れがありますが、恋愛も同じ要領で変化していくかもしれません。それほど好きでもない子と無理して付き合うくらいなら、自分のタイプのバーチャルな子と時間を過ごすほうが幸せという考えだってあり得ます。
「カニカマは本物のカニじゃない」と同じ理論で、「バーチャルな女の子は本物の女の子じゃない」と言い張る人は必ず出てくるでしょう。しかし、AIのグラビアが受け入れられている時代です。もし、将来AIで精巧な美少女が作れるようになったら、「人間よりもAI美少女がいい」と言う人が出てくる可能性があります。
堀江貴文:緒方さんが言う「カニカマ社会」を私の言葉で言い換えるなら、「身もふたもない社会」だ。「身もふたもない」と言うとポジティブなイメージを抱かないかもしれないが、フラットに考えてみれば、誰もが最低限の幸せを享受できる世界になっていることに気づくだろう。
【食】
まずは「食」について考えてみよう。実は、人間が美味しいと感じる食の方程式はすでに確立している。すなわち、その構成要素は糖質・脂質・アミノ酸であり、それぞれの代表例は砂糖・バター・味の素である。料理の中にこれらを加えれば、大抵、なんだって旨くなる。
考えてみてほしい。味の素が開発される前は、旨いものにありつくのは大変で、みんな不味い料理で満足しなければいけなかった。今では手軽に誰もが当たり前に美味しい料理を食べられる。緒方さんが言う「カニカマ」は一例に過ぎず、トリュフ塩にしろマツタケのお吸い物にせよ、コピー食品によって多くの人の食は豊かになっているのだ。
【衣】
「衣」も同じことが起こっている。ユニクロやZARAに代表されるファストファッションが広まり、ファッションビジネスが根底から変わった。ファストファッションとはいえ、デザインも機能も高度なものが多く、ほとんどの人にとってはファストファッションで十分である。つまり、着るものにお金がかかることがなくなった。
【住】
コロナ禍以降、リモートワークが普及したため、都心に住み続ける理由が減っている。地方に目を向ければ、家賃の安い場所はいくらでも見つかる。
衣食住、それぞれの側面から現代社会を考えてみると、案外どんな人でもそれなりに幸せな生活を送れることがわかっていただけたのではないだろうか。
よかれと思って人の生活に口を出してきたり、アドバイスをしてくる人は「身もふたもなさ」を不幸だととらえている。身の程の幸せであれば、お金の多寡はそれほど関係ない。誰もがネオ(主人公)になることはできずとも、「マトリックス」の世界は誰にとっても、それなりの平等と幸せが約束された場所なのである(ネオのように強い信念を持って、ぬるま湯のような世界から自ら抜け出し、おかゆみたいなものしか食べられない世界に行くのが本当に幸せなのか、疑問を感じるところもある)。
「幸せ」は安くなっている。お金の心配をするよりも、思い切って自分のために行動していったほうがよいと思う。
以下ソース
https://www.moneypost.jp/1085385