0001逢いみての… ★
2023/12/01(金) 22:56:50.39ID:CAP_USER自衛隊は’76年に三木政権によって防衛費1%以内の枠が決められ、昨年まではそれに近い数字で推移した。予算が長期制限されたシワ寄せで自衛隊員の生活環境はギリギリまで切り詰められ続けていたのだ。
自衛隊員は他の労働者と違い、労働基準法や最低賃金法、労働安全衛生法、並びにこれらに基づく命令の規定等が自衛隊法第108条で適用外となっている。どんな劣悪な労働環境でもすぐさま違法とならない。だから、劣悪な生活環境を国は顧みることがなかった。その結果、自衛隊員の募集は低調となり、中途退職者も増え、必要な隊員がおらず、活動に支障がでるまでになった。
自衛隊は幹部候補生として入隊する隊員と一般曹候補生や自衛官候補生として入隊する枠がある。一般枠で入隊すると最低でも2年間は自衛隊の拠点内の「隊舎」と呼ばれる場所で集団生活する。自衛隊では外面を取り繕うが、隊員だけの隊舎の風呂や洗濯機、空調等は壊れたまま放置されることが多い。節電のために熱帯夜でも空調は切られ、熱中症対策に水道水を浴びる隊員に「夜中の自由行動は禁止されているが、目をつぶったものだ」と元幹部自衛官は言う。
自衛隊隊舎の寝具も衛生的だとは言えない。たとえば枕だ。
「長年のよだれや汗の悪臭で吐き気がする。新しいものに変えてほしい」と訴えると「みんな我慢している。文句を言うな」と厳しく叱責されたそうだ。
「写真で紹介している枕はまだキレイなほうだね。中身のスポンジが腐って黄色くなった枕に俺は透明の30g用ビニール袋を巻いて、その上からタオルをかけて眠ってました」
枕の写真を見て、OBからもこんな追い打ちのコメントが出るほどだ。
予備自衛官(即応予備自衛官も含む)たちは常勤自衛官よりも、さらにヒドイ生活環境となる場合が多い。訓練出頭時に「外来宿舎」という場所に彼らは宿泊することが多いが、これは不要で破棄された寝具やベッドがある場所だ。
たとえば、’82年製造、40年前のサビだらけの2段ベッドが現役で使われている。他に寝具はないのでこれの上にタオルや毛布を掛けて、その上に寝袋を置くなどできる限り直接皮膚にその寝具が触れないように眠る。訓練で疲れ果て、直接その上で寝た経験のある隊員によると「大量のダニがいてむきだしの皮膚が真っ赤に焼けただれたようになり、その痒さは想像を絶する」ということだった。
入隊から2年を過ぎ、結婚した自衛隊員は拠点外に住むことが許される。ここで自衛隊官舎に家族と居住することになるが、この官舎も一部の高級幹部用の緊急参集要員住宅を除いて、ほとんどが老朽化している。ドアポケットもひどく老朽化しており、初めて官舎に入った隊員は「これまでの生涯で見た中で一番ボロイ建物で唖然とした」と言っていた。
自衛隊の官舎でよく見るのがこの昭和の遺物・バランス釜だ。浴室内の風呂釜の隣に湯沸かし釜が併設されるため、極端に風呂釜が狭くなる。足を小さく抱いて入らなければ浴槽に浸かることはできない。
しかも、官舎にある老朽化したモノは入居後に使用不能だとわかることも多い。この画像のバランス釜は入居時に使用不能だとわかり、修繕を願いでたが半年たっても修理の見込みがつかず、別の住宅に引っ越しすることとなった。官舎の設備の故障が原因の転居でも、自己都合の転居費用は自衛隊からはでない。
風呂釜に併設されたバランス釜がシャワーの湯沸かし器でもあるため、半年にわたってシャワーも水しか使えず、ただでさえ風呂場はコンクリート剥き出しの床だ。真冬に震えながらシャワーを使う。こんな住宅でも官舎は有料だ。そのうえ、退去時にはかなりの修繕費用を請求される。
昭和に建てられた官舎には裸電球のソケットが吊るされている。蛍光灯が使えない官舎も多い。壁の表面がボロボロになった公務員住宅も存在する。自衛隊員と家族は気持ちよく生活することはできないだろうと思う。
続く
以下ソース
https://friday.kodansha.co.jp/article/345916