プロスポーツ史上最高の10年総額7億ドル(1015億円)で12日(日本時間13日)にドジャースと契約した大谷翔平(29)。その97%を後払いにする異例の契約が話題だが、大谷は当初「全部後払いにできるか」と提案していたという。無給で10年契約を戦おうとした大谷の申し出に、代理人のネズ・バレロ氏もあんぐりだったそうだ。



大谷の契約は、平均年俸7000万ドル(約101億円)のうち、6800万ドル(99億4000万円)の支払いを延期。年間の支払いはわずか200万ドル(2億9000万円)になるという。

米誌「スポーツ・イラストレーテッド」に掲載されたバレロ氏のインタビューによると、大谷は「自分の年俸を全部繰り越したら、チームは勝ちやすくなるか?」と問いかけ、ここからバレロ氏は後払い交渉に本格的に取り組んだという。

「過去の事例を調べ尽くした。20〜30%の後払いを結ぶ選手はいたが、調べた限りではここまで(97%の後払い)のケースはなかった。彼はこういう人間で、ずっと変わらない。誰よりも優れ、そしてチームを勝利に導こうとする。思いやりであり、純粋な意志だ」

大谷との付き合いが7年目になるバレロ氏は自分の気持ちを抑えるように、「彼のやる事に驚いてはいけない。彼がやろうとすることは、いつだってユニークで、熟考されたものだ。しかし、彼ほどのレベルに達した選手で、チームのために、『自分はカネなんて必要じゃない』と本気で言える選手が他にいるだろうか。ありえない。私は彼がすることには驚かなくなった。大谷はいつも誰も歩んだことのない道を行く人間だ」と話している。

忘れてはいけないのは、大谷には年間4000万ドル(58億円)というスポンサー収入があることだが、それでも無給で10年を申し出るのは並ではない。

同誌によると、大谷は今月1日(同2日)に、ロサンゼルスの本拠地球場でドジャース首脳陣と面会した際、球団の選手育成方針などに関する質問も投げかけたという。マイナーリーグの状況などについての質問もあり、大谷は長期的に勝てるチームであるかを最終確認したようだ。

米紙USAトゥデイのナイチンゲール記者はSNSに「入団会見が木曜日(14日=同15日)に行われる」と伝えた。大谷が対面でメディア対応するのは約4カ月ぶりとなる。

ドジャースのチケット価格は、大谷との契約が発表されてから青天井で上昇中。チケット流通大手のロジティックスが12日に発表したデータによると、3月28日(同29日)の本拠地開幕戦(対カージナルス)の再販チケットの平均価格は、先週時点で1枚390・95ドル(5万6000円)だったが、一気に983・71ドル(14万3000円)へと152%上昇した。

他のレギュラーシーズンのホームゲームでは、平均価格が171・67ドル(2万5000円)から295ドル(4万3000円)へ71%上昇した。通常販売の外野席は40ドル(5800円)。

以下ソース
https://www.zakzak.co.jp/article/20231213-EIPLWDQL6VOXRJCNEJQFEE5PU4/