【男性】尿トラブルが増えるのに… 「体に気を遣うのはカッコ悪いとの思い込みが強い」? 高齢男に『ケアグッズ』が普及しない背景
■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています
0001逢いみての… ★2023/12/15(金) 22:55:01.92ID:CAP_USER
 尿トラブル経験が多くなる高齢男性ほど、尿もれケアグッズを使わない。むしろ若い男性の方がケアグッズを使う──。そんなユニ・チャームの調査結果が発表された。浮き彫りになったのは、従来の「男性像」に固執する高齢男性の姿だ。

 尿もれは男女に関係なく、誰にでも起こり得る。男性は体の構造上尿道に尿が残りやすく、特に40歳以降は肥満や前立腺肥大などの影響により「尿トラブル」を経験する人が増える傾向にある。

 こうした背景からユニ・チャームは2014年に男性専用の尿もれケアパッドを発売。以来、ラインナップの拡充に努め、今年4月にはパッドよりも薄く気軽に下着感覚で着けられる「ライフリー さわやか男性用快適シート」を発売。さらに11月21日には、同商品の“お試しサイズ”ともいえる10cc用5枚入りの商品を期間限定発売した。

 パッケージはまるでマスクかのようなデザインで、気軽に手に取ってもらおうという狙いが伝わってくる。背景には、“悩みがある人にまだまだ届いていない”という思いがあったという。

 同社によれば、男性用尿もれケア用品の市場規模は参入当初の7倍以上に拡大。一方で今年6月に行った「男性の尿トラブルとケア方法」に関するアンケート調査(20代〜60代の男性1009名対象)によると、尿トラブル経験を「ある」と回答した最多世代は50代で65%。続いて60代以上が62%、40代が53%、30代39%、20代37%だった。

 ただし、尿トラブルの経験があると回答した人のうち、ケアグッズを使ったことがあるとした人は、50代で3%に過ぎない。60代9%、40代11%と続くなか、30代は19%、20代26%と、経験割合と反比例するようにケアグッズの使用割合は高くなった。上の世代ほど尿トラブル経験は多いのに、頑なにケアグッズを使いたがらない人たちがいることがうかがえる。

 神奈川県在住で、70代の夫を持つ同世代の女性・Aさんが嘆く。

「昔から夫の下着に染みている尿モレは気になっていたのですが、年齢とともにシミも多くなった気がします。そして下着にシミができているとにおいもするので、一緒に暮らしていて気になるというのが本音です。

 もう亡くなった父の初期介護の時に買っていた尿モレケア用品が沢山余っているので、夫に“使ってみたら?”と勧めたことがあるのですが、意地を張って使わない。私も女性用のものを使っているよと言っても、“男がそんなもの……”“俺は病人じゃない”などといって手に取ろうとしません。使えば下着も汚れないし、本人も快適だと思うんですけど、頑固なんですよね」(Aさん)

 なぜ、男性は年齢を重ねると頑固になるのか。「男性学」の第一人者である、大妻女子大学の田中俊之准教授に話を聞いた。

 まず田中氏は、50代、60代以上が尿もれケアグッズをなかなか購入しない・使わない理由として「尿もれケアは女性がするものという認識が強いからだと考えられます」と話す。

「一般的に、人は20代ぐらいまでに形成された価値観をその後も引きずると考えられています。そのため、20代ぐらいまでに身についたものを“常識”としてしまいがち。年を取ればとるほどそれが通用しなくなるのに、昔の価値観に固執してしまうと、周囲からは“頑固”と評価されてしまうケースも出てきます。

 そしてジェンダーに関わる問題は、時代の変化が近年とても早い。そうしたなかで、とりわけ古い世代の男性が“頑固”に見えてしまうのではないでしょうか」(田中氏、以下「」内同)

 同様に、若年層がケアグッズを使うのに抵抗がない理由について、田中氏は「ジェンダーレスがかつてより『普通』の世代」だからだと見る。

「メイクをする男性が増えているのと同じように、尿もれケアを若い世代は女性向けと思わずに利用できるのだと思います」

続く

以下ソース
https://www.moneypost.jp/1092605
0002逢いみての… ★2023/12/15(金) 22:55:13.62ID:CAP_USER
 11月19日の「国際男性デー」を前にユニ・チャームが開催した勉強会で、田中氏は「男性の性が雑に扱われている」こと、また「不真面目にしか語られない」現状を指摘していた。では、身体のケアに気を遣い、また真面目に取り上げることが憚られてきた背景には何があるのか。

「男らしさは達成と逸脱によって証明されます。本来性的な話題は、公の場でははばかられるはずのものなので、不真面目にしか話題にできない。しかし、自分はそのルールを破って堂々と話せ、しかも、真面目に話さず笑いに昇華できる、そういう俺は『すごい』ということだと思います。

 男が体に気を遣うのはカッコ悪い、という風潮がいつからなのか厳密には分かりませんが、長時間労働に耐えるのを『当たり前』と思い込ませるための重要な前提だと考えられるので、高度成長期、会社で雇われて働くことが一般的になる中で普及したのではないかと思われます。

 例えば、“出世する男は昼飯に時間をかけない”というような発想にも、それが典型的にあらわれているのではないでしょうか」

 田中氏は、「“過去の男性性”に縛られたままでいると、頑固なおじさんという評価ばかりが強くなり、孤立してしまう」と話す。時代によって価値観は変化する。自分自身が無理に変わろうとせずとも、自分が思い込んでいる「当たり前」を疑ってみることができるかどうか──。
■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています

ニューススポーツなんでも実況