0001逢いみての… ★
2023/12/22(金) 23:42:07.69ID:CAP_USERNASAのカッシーニ宇宙船による観測結果によると、科学者たちはこの氷柱内のアミノ酸が、宇宙探査機との接触に耐えうることを発見した。
地球外生命の発見が期待されるエンケラドスは、内部に液体の水が存在すると考えられており(関連記事)、時折それを宇宙に噴出している。
もしもこの衛星に生命が存在するならば、噴出された氷の粒子の中にその痕跡が閉じ込められているかもしれない。
それを確かめる上で問題となるのは、生命の痕跡を傷つけることなく回収する方法だ。そして今回の研究によるなら、それは探査機による回収の衝撃に充分耐えられるという。
これは次のような実験によって確認されたものだ。
まず高電圧をかけた針に水を通す。電荷によって水が微小な水滴に砕けるので、それを真空の中に飛ばす。すると水滴のひとつひとつが結晶化して、氷の粒子になる。
ここに銃弾のようなものを射出して氷の粒に衝突させ、その時の様子を観察するのだ。
その結果、氷の粒子に含まれるアミノ酸(生命の存在を示す重要なサインの一つだ)は、時速1万5128kmまでの衝撃なら耐えられることがわかった。
つまりエンケラドスから噴出する氷の粒子に閉じ込められたアミノ酸は、探査機と衝突してもちっとも壊れないということだ。
この事実が重要なのは、エンケラドスにいるかもしれない生命の存在を確かめるには、そこにある壊れていない化合物を分析する必要があるからだ。
そのための手っ取り早い方法が、エンケラドスから噴出した氷の粒子を探査機で回収することなのだが、その衝撃にアミノ酸のような生命の痕跡が耐えられるかどうかわからなかった。
だが今回の結果によるなら、それでまったく問題ないということになる。
「私たちの研究は、エンケラドスから噴出する氷ならば、それが可能であることを示しています」と、カリフォルニア大学サンディエゴ校のロバート・コンティネッティ氏はプレスリリースで述べている。
また今回の実験は、エンケラドスを念頭に置いたものだが、その結果はそれ以上の意味を持つ。
たとえば木星の衛星エウロパなど、水が存在するほかの衛星にもアミノ酸があるのだとすれば、同じ方法でその証拠を回収できるかもしれない。
この研究は『PNAS』(2023年12月4日付)に掲載された。
以下ソース
https://karapaia.com/archives/52328169.html