0001逢いみての… ★
2023/12/26(火) 03:47:58.93ID:CAP_USER2019年12月に竣工した物件だが、今年4月から東京都が子育て世代などに向けた都営住宅の入居優遇制度を拡充し、その際に応募が殺到して改めて注目を集めていた。都の担当者は、都営北青山三丁目アパートの人気ぶりについて、こう語る。
「北青山三丁目アパートの定期募集は年に4回行なわれていますが、最も高かった倍率は単身向けでは2022年2月の775倍、家族向けでは2021年5月の579倍でした。それ以降、倍率は少し下がってはいますが、単身向けも家族向けも100倍近い応募倍率になっています」(都営住宅経営部)
では、これほどの人気の都営北青山三丁目アパートには、どのような人が暮らしているのだろうか。同アパートの自治会長・片山秀幸氏に詳しく話を聞いた。
「都営北青山三丁目アパートは、戦後に建てられた青山北町アパートという都営住宅が老朽化の問題から建て替えられた物件です。青山北町アパートで生まれ育った方が100世帯弱、都営北青山三丁目アパートに入居しました。
そのため、ここに住んでいるのはほとんど60歳以上の高齢者なのです。全体の70%ぐらいを高齢者が占めていて、若い方は少ない。ご家族連れの方もいらっしゃるんですが、夫婦でかつお子さんがいる家庭は、数えるほどですね。10%いるかいないかという印象です」
同アパートの居条件は、家族向け賃貸の場合、申込日時点で東京都内に居住していること、住宅に困っていること、所得が定められた基準内であることなどが挙げられている。都のホームページによると、例えば4人家族の場合、世帯の合計所得が0〜303万円(年間)というのが所得基準(概算)になるという。
表参道の都営住宅の家賃が安いといっても、そこで暮らすとなれば楽ではないようにも思える。都心の一等地だけに、食料品や日用品などの物価が都内でも断トツで高いはずである。片山氏はこう続ける。
「この都営住宅で暮らす人にとって、青山には買い物をするところがないんです。特に、この辺には大手のスーパーがない。今は八百屋さんが毎週火曜日と土曜日に、この都営住宅の敷地内に、野菜を販売しにきています。東京都に許可をもらって出店されているんですけど、これがないとかなり不便ですね。地域全体で買い物するところが少ないから、この都営住宅に住んでいない方も評判を聞きつけてここに買いにくるくらいですよ。
生活が苦しいうえに、高齢者の一人暮らし特有の不安や悩みを抱えている住人も多いです。ここ5年間で私が知っているかぎり、孤独死が4件ほどありました。また、生活に困窮して1か月4万円ほどで生活しているところが2世帯ぐらいあると聞いています。そのうちの1世帯は毎週2人のお子さんが、何日かおきに、食料品だけ差し入れに来るらしいです。
ただ、生活が苦しいからといって、ここから引っ越していく方はいません。私は約40年前からここに住んでいますが、子供のころから60〜70年間、ここで暮らしてきた方がほとんどです。長く住まれている分、どんなに物価が高くても、工夫しながらここで暮らしていこうと考えている方が多いようです。
テレビなどでは、タワーマンションの都営住宅だって面白がって取り上げていましたが、いい迷惑ですよ。みなさんが思っている以上に、ここの住人の生活はシビアです。“老人ホーム”って言ったほうがいいくらいだと思います」
以下ソース
https://www.moneypost.jp/1096568