2023年の1年を通して東京・歌舞伎町(新宿区)の話題をさらった存在といえば、やはり大久保公園の「立ちんぼ」だろう。立ちんぼとは路上に立ちながら通行人の男性に買春を持ちかける女性のことである。

しかし、同年1〜9月の間に80人ほどが摘発され、12月末には同エリアに立つ日本人の立ちんぼは激減している。彼女たちがたまっていた「東京都健康プラザ・ハイジア」の前には柵が設けられ、「立入禁止」の看板が立つ事態となった。

とはいえ、外国人の立ちんぼは、おとがめなしの状態だ。20〜30人の外国人女性(男性もいる)が、大久保公園の周りをうろついている。

一方、横浜・伊勢佐木町(中区)周辺エリアでは、今年8月に外国人立ちんぼの一斉摘発があった。筆者が現地で聞き回ったところ、もっとも多いのはタイ人。次いでフィリピン人。ほかにも韓国、シンガポール、ラオスなど、多国籍なスポットとなっていた。路上で話した限り、タイ人はほぼニューハーフ、それ以外の国は女性が多かったという印象だ。

このエリアの立ちんぼは総じて露出度が高い。ミニスカートや胸元の開いたシャツは当たり前で、中には「ほぼ全裸」といっても過言ではない者もいた。

実際にこのエリアで外国人女性と交渉後、関係を持ったという40代の男性が話す。

「彼女たちはこのエリアにあるマンションの一室で生活していて、プレイはそこで行われます。料金は1万5000円が相場で、ホテル代がかからないのが歌舞伎町に比べるといい点ですね。マンションは別の誰かが借りている様子でした。彼女たちは観光ビザで入国し、一定期間だけそのマンションに住みながら売春をしているみたいです」

24年の真夏の夜、筆者が伊勢佐木町周辺を歩いていると、客待ちをしているやけに彫りの深いニューハーフを見かけた。声をかけて人となりを聞くと、父親は沖縄出身の日本人で母親はペルー人だという。「そりゃ彫りも深いわけだ」と納得していた矢先、彼の逮捕を報道で知った。そこには「県迷惑行為防止条例違反(客待ち)の疑いで、ペルー国籍で無職の男(53)=横浜市中区若葉町2丁目=を逮捕した」と記してあった。「無職の男(53)」という字面のインパクトが強烈だった。

以来、伊勢佐木町周辺の彼女(彼)たちはほぼゼロとなり、終電後の深夜にかろうじて2〜3人が現れるといった状態だ。

この経緯を見ると、歌舞伎町の外国人立ちんぼも、このまま放置され続けるとは考えにくい。まずは日本人を捕まえ、その後は外国人を摘発していくのではないかと予想している。そうなれば、24年、歌舞伎町の景色はまた大きく変わるだろう。

以下ソース
https://www.zakzak.co.jp/article/20240104-D7SBBU6MLZJB7ARPIORLTMJUSM/