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魚谷香織

喜びも、悲しみも、全てを受け止めて前に進む。魚谷は昨年末の多摩川クイーンズクライマックスシリーズで優出（４着）した際、ステージで行われたインタビューで思いを語った。

「２０２３年はいろいろあった年だったので、最後に笑って帰れるように頑張ります」

水面では着実に勝率を上げて今月からのＡ１級復帰を決めて、プライベートでも４月にセルフ脱毛サロンをオープン。公私ともに充実する一方で、辛い出来事もあった。

「昨年１月に父が亡くなったんです。この仕事をさせてくれたのが父だったので、それもあって頑張らなきゃと思っていました」

ボートレーサーという仕事を勧めてくれた父のためにも、水上で結果を出そうと奮闘した一年だった。

Ａ１級に復帰した魚谷には目標が２つある。まずひとつは、１６年の尼崎大会以来となる５月のＳＧオールスター（多摩川）出場だ。

「出場できるかはファン投票次第ですが、ＳＧのあの空気感をまた感じたい。やる気が出るし、モチベーションも上がりますから」

そして、８月に地元の福岡で開催されるプレミアムＧⅠレディースチャンピオンの出場権獲得にも意欲を見せる。

「博多（福岡）でやることが決まってからは、そこに照準を合わせています。いつかは女子のトップを取りたいと思っているので」

ビッグレースでの活躍を目指して向上心に満ちあふれる、今年の魚谷の走りにぜひ注目してほしい。

（立山友基）

■魚谷　香織（うおたに・かおり）
１９８５（昭和６０）年４月２６日生まれ、３８歳。山口県出身。福岡支部所属。
９６期として２００５年５月に徳山でデビュー。夫は９５期の青木幸太郎（３９）。
好きな食べ物は芋、栗。休日の過ごし方はショッピング、友人と遊ぶ。
２３日開幕の宮島一般戦に出場予定。
１５４センチ、４６キロ。血液型ＡＢ。

以下ソース
https://www.sanspo.com/race/article/general/20240105-HWGMWAE47JLS7IKRBMZKCFHNTM/