0001逢いみての… ★
2024/01/26(金) 23:02:09.33ID:CAP_USER同施設は2023年11月に開所する予定だったが、同年10月に行なった住民説明会で、「こんな施設ができるなら、お金があれば引っ越したい」「許可もなく事業概要に住所を入れている。不愉快だ」「住民感情になぜ配慮をしないのか」など、運営事業者の計画に対する反対意見が相次いだ。
情報提供を受けた横浜市の担当課も、近隣住民への聞き取りを別途行ない、説明会の参加者から差別的な発言があったことを確認しているという。横浜市健康福祉局障害施設サービス課の担当者はこう語る。
「該当地の町内会は、障害者グループホームが建設されることについて、従前から理解を示されていたのですが、説明会の席で一部の住民の方から、報道にあるような強い口調の反対意見が出されたようです。町内会としては、今後地域住民に向けて、障害への理解を促す研修会などを検討しているとのことです」
国は障害を持った人が住み慣れた地域で生活できるよう、施設入居から地域生活への移行を推進している。グループホームはそれにあたっての有力な選択肢だ。横浜市も障害者グループホームの定員数を年200人ずつ増やしていくよう取り組んでいる。
そうしたなかで、今回の“計画断念”騒動が起こった。山中竹春横浜市長は1月24日の定例会見で、「(今回の出来事について)残念です」としたうえで「障害の理解が、地域に浸透していくための研修などについては、積極的に支援していかなければいけない」などと語った。
「残念」に思っているのは市長だけではない。同じ横浜市内で、障害者グループホームを運営するA氏は次のように語る。
「今後、同じような計画が持ち上がった時に、『住民が反対すれば事業者は計画を進めることができない』という悪しき前例になることを危惧しています。うちは5年前に開所したのですが、同じように地域住民の方々から反対意見が相次ぎました」
A氏は10年ほど前から訪問介護、訪問看護の事業所を運営している。
「訪問介護の利用者に、精神障害のお子さんを持つ方がいらっしゃった。“自分が死んだ後が心配だ”といった話を聞くうちに、障害者グループホームの設立を考えるようになったのです」(A氏)
地域福祉のために貢献したいと考える人に土地を借り、施設の建設が始まったのは2018年のことだった。建設開始の2か月後、地域住民から計画についての説明を求められたのだという。
「ほんとに、罵詈雑言と言っていいと思います。“土地を汚すのか”とか、“子供の安全が脅かされる”といった言葉が住民の方から出ました。中には“信号待ちをしている時に後から突き飛ばされたらどうするんだ”といったことを言ってくる方もいらっしゃった」(A氏)
その後も説明会を繰り返し、A氏の施設は何とか開所に至ったという。
「それから5年経ちましたけど、これまで問題なく運営できています」(同前)
ただ、現在でも施設の近隣には『地域住民を無視するな』や『運営反対』などの言葉が書かれた大きな旗を自宅の前に掲げる住民が存在する。
「グループホームの利用者は、日中は仕事のために作業所に出かけたり、リハビリのために病院へ出かけたりします。つい先日も住民の方々と話し合いの場が持たれたのですが、“姿を見るのが怖い”とこぼす方もいらっしゃる。もちろん、説明は続けていくつもりですが、溝を埋めるのはなかなか難しいのかもしれないと考えています」(A氏)
社会的なマイノリティーを特別視せずに共に暮らしていく、「共生社会」の時代と言われるが、その実現はまだ遠いのかもしれない。
以下ソース
https://www.news-postseven.com/archives/20240126_1937233.html