【正義】公式キャラクターへの批判に動じなかった三重交通 「文句を付けたもの勝ち」の風潮にブレーキかけた意義
■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています
0001逢いみての… ★2024/02/13(火) 23:05:40.82ID:CAP_USER
https://www.sankei.com/resizer/3fiemKxJSCzSmYyKKVoBcQ0eGRk=/0x224/filters:focal(478x187:488x197):quality(70)/cloudfront-ap-northeast-1.images.arcpublishing.com/sankei/IIZYUFSGDNJHBBW2OVFKLCJCXA.jpg
三重交通の公式HPより

多様性は尊重されるべきだが、時に思わぬところから槍が飛んでくる時代でもある。コラムニストの石原壮一郎氏が考察した。

* * *

世の中には何でも「性的」に見える人が、一定数いらっしゃるようです。その方々にかかれば、世界遺産の屋久杉も「この枝ぶりは性的だから伐採すべし!」と言われてしまうかもしれません。

先日、三重交通が創立80周年を記念して発表した公式キャラクターに対して、その手のセンサーが発達している方々から、「女性キャラクターがくねくねポーズをしているのが性的だ」「くびれがあるのが性的だ」という批判が寄せられました。露出が多いわけでも巨乳なわけでもないキャラクターを見て「性的でケシカラン!」と憤ることができるのは、ある意味、すごい才能です。

いや、そういう方々が振り回している批判の根拠を知らないわけではありません。女性キャラだけにくねくねポーズをさせているのはおかしい、かわいさを強調しているのは不自然だ、公共交通の広告としては不適切だ……といったことを主張なさりたいんですよね。どれも、見事に「批判したいがための屁理屈」と言えるでしょう。

世の中は、少しずついい方向に変化しています。かつては「性的でケシカラン!」という批判の声が上がると、何でもいいから誰かを叩きたい人たちが群がってきて、企業や団体の側も「面倒臭いからやめておこう」と引き下がるケースが多々ありました。そんな成功体験の快感が忘れられずに、鵜の目鷹の目で標的を探している人がいるようです。

しかし、三重交通は立派でした。批判の声がまだまだ盛り上がっていた2月初めの段階で、「今回のキャンペーンに変更はありません」と言い切ります。さすが三重交通! 三重県生まれの私にとっては生まれて初めて乗ったバスであり、今も伊勢市内で伊勢うどんを食べ歩くときには三重交通のバスが頼りです。日頃から親近感と恩義を感じている三重交通が、イチャモンを毅然とはね付けてくれて、心からの拍手を送りました。

もし、自己満足を味わいたいだけのイチャモンに屈していたら、その手の人たちを調子づかせて、また一歩、世の中が窮屈になるところでした。しかし、屈しなかったことで、結果として「文句を付けたもの勝ち」という風潮にブレーキをかけてくれました。いや、バスだけにと言いたいわけではなく。

世論の後押しも見逃せません。批判の声が上がると同時に「このキャラの何がいけないんだ」「三重交通がんばれ」という応援の声が、勢いよく巻き起こりました。そう、何でもかんでも不適切よばわりしたがる人たちに対する違和感や反発は、しっかりと積み上がっています。それも、そういう人たちがどうでもいい文句をせっせと付けてくれたおかげと言えなくもありません。何事も塞翁が馬ですね。

ふと思ったのですが、三重交通のキャラに文句を付けてきた人たちと、電車やバスで泣いている赤ん坊がいると「黙らせろ!」と怒鳴ってくるおじさんには、いくつかの共通点があります。箇条書きにしてみましょう。

●片や公益性が高い企業、片や幼い子どもを抱えた母親と、歯向かってこないであろう弱い相手を選んで強気に出ている(リアルではなく顔が見えないネット上で強気に出ているという点で、キャラに文句を付けている人たちのほうが、より卑怯ですね)。

●要は気に食わないから怒っているだけなのに、自分の中で「公共交通を担う企業のキャラにふさわしくないから」「公共の場所で大きな声を出すのは迷惑だから」と、もっともらしい理由付けをして正義の味方気分を味わっている。

●イケメンキャラには文句を付けないけど、美少女キャラは目の敵にする。バスの中で強面のラッパーが大声で歌っても、きっとおじさんは何も言わない。見事なまでのダブルスタンダードなのに、それを恥ずかしいとは思っていない。

ほかにも、頭に血が上ると周囲の冷たい視線が見えなくなるとか、予想外の反撃が返ってくるとシュンとなるあたりも似てますね。

というわけなので、今後ネット上でこの手のイチャモンを見かけたら、「ああ、電車やバスで赤ちゃん連れの母親に怒鳴っているダメなおじさんと同じだな」と思うことにしましょう。イチャモンを付けている当人が、「自分はその手のおじさんと同じかも」と自覚してくれたらいいんですけど、自覚できるぐらいなら最初からやりませんね。

続く

以下ソース
https://www.zakzak.co.jp/article/20240213-EXYYEZBJEFKN5LDFTQR33W6CPE/
0002逢いみての… ★2024/02/13(火) 23:05:56.32ID:CAP_USER
今回の対応にあまりに感動したので、予定通り進めると決めた経緯や今回のキャラを通じて利用者に何を感じてほしいのかなど、三重交通にメールで聞いてみました。デリケートな問題だけにスルーも覚悟していましたが、なんと半日後に広報課の方からお返事が。「弊社からお答えできる範囲内でのご回答になりますのでご了承ください」という前置きに続いて、以下の回答をいただきました。

「キャラクター発表後多くの皆様に注目いただいたことに驚きましたが、キャンペーンは予定通りと考えております。

今回三重交通グループ創立80周年を機に弊社の運転士をモチーフにしたキャラクターを制作しました。バス運転士という職業により親しみを持っていただければ幸いです」

あえて当たり障りのない回答に徹しているところに、騒ぎになったことへのウンザリ感が漂っている気がするのは、深読みし過ぎでしょうか。深読みし過ぎですね。「多くの皆様に注目いただいたことに驚きましたが」のあたりに、どうでもいい批判なんて相手にする気はないという強い決意と老舗企業の貫禄が感じられます。

キャラクターの名前募集は2月末まで実施中。同社HPの専用サイトから誰でも応募できます。採用されると賞金5万円。ふるって応募しましょう。

いっそのこと男性キャラは「キリキリキリ男」、女性キャラは「くねくねくね子」みたいな名前にすれば、イチャモンを付けてきた人たちへの皮肉になるかも。まあ、そんな攻めすぎた名前になる可能性はないし、そこまで相手してあげる必要もないですね。
■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています

ニューススポーツなんでも実況