0001逢いみての… ★
2024/03/07(木) 23:23:17.31ID:CAP_USER能登半島地震の発災から2ヵ月以上が経過した今。
多くの家は今も倒壊したまま発災当時と変わらぬ光景が広がっているというが、その上空を「被災者を元気づける1つの方法」(木原稔防衛大臣)という理由で航空自衛隊のアクロバットチーム「ブルーインパルス」が飛行することが計画されている。
その一方で、自主避難所への物資配送を石川県輪島市が2月末で打ち切ることが2月下旬、各メディアで報じられた。政府が、石川県がいったい何をしたいのかを今、多くの被災者に、日本中の一般市民に向けて納得できる形で説明できる人はもはや日本中に1人もいないのではないかと思う惨状が続いている。
そんな中、X(旧Twitter)で話題になったのが、以下の投稿だ。
「今日は能登で卓出しやりました。こころはあったまたのは嬉しい ハッピーケバブとして明日は能登市役所の前でボランティアやります。(本文ママ)」
これは2月24日に埼玉県のケバブ専門店「ハッピーケバブ」のトルコ出身オーナー・タシ ティフィキさんがつぶやいたもの。
この投稿には4000超のいいねと、「素晴らしいです」「感謝します」「ありがとうございます」「頭が下がります」といった感謝のコメントが多数ついていた。しかも、ティフィキさんは1月初旬にも能登に炊き出しに行っており、2度目のボランティアでの能登訪問である。
いち早く被災地に足を運び、ボランティアに励んでいた国会議員を、何もしない国会議員や一般市民がXでたたくことや、被災者が「食べ物が足りない」「人手が足りない」と被災地から発信しても「行くな」と何もしない権力者たちが叫ぶことが、今の震災時対応の“常識”と化している。
なぜ外国人のティフィキさんらケバブ専門店が炊き出しに能登まで行ったのか。
ティフィキさんに取材依頼をしたところ、「わざわざ話すようなことじゃない」「記事を書いてもらうようなことはしていない」と断られたが、その思いを聞かせてほしいとお願いし、電話取材に応じていただいた。
「能登に行った理由は別にないですよ。地震はどこにでもあることで、どこでも誰でも困ったときには助け合うのが当たり前ですよね。
うちの国でも昨年地震があったとき、助けてもらいました。
自分にできることがあればするというのは、人間にとって一番大事なことだと思いますから。別に書いてもらうようなことじゃないんですよ」
1月初旬に行ったときの状況を改めて聞くと……。
「最初は道路もすごく危なかった。だから不安もあったけど、困ってる人はいるから。
どんな良い国でも、お金を持っていても、順番順番で(支援が)まわってくるから、すぐにつながることは難しいですよね。
いろんな国から食べものも来るだろうけど、冬だし、寒いし、凍っている物やカップラーメンばかりじゃ辛いと思い、できたてのあったかいものを困った人たちに食べてもらおうということで、みんな(従業員)で『行くしかない』となりました」
1度目はハッピーケバブの従業員たちと4人で、2度目はクルド協会と「アラスケバブ」と一緒に7〜8人で能登まで炊き出しに行ったという。
炊き出しは、現地で焼いて熱々で提供する鶏肉をメインに、レンズ豆のスープ、バターやオリーブオイルで炒めたトルコのライス、ザクロやチェリーの小さなサイズのジュースなどだったという。
「レストランでいつも出しているメニューですが、普段よりもっとおいしくなるよう気を遣って作りました。
『わざわざ川口から来てくれてありがとう』と言ってくれる人もいたし、何も言わなくともみんなスマイルをくれるから、喜んでくれているのがわかって、こっちも心がすごく温かくなりました」
しかし、実際に被災地に行ってみて、人手も食べ物も全然足りていない状況を目の当たりにしたことで、2月に再び炊き出しに行くことを決意した。
「僕たちが行ったときは、小さなスーパーが(午後)3時までしかやっていないとか、コンビニも(午後)7時までしかやっていないとかで、棚もスカスカな感じでした。
歩けないおばあちゃんとかもいるし、みんな本当に困っている、苦しんでいるのがよくわかりました」
続く
以下ソース
https://friday.kodansha.co.jp/article/362229