0001逢いみての… ★
2024/03/26(火) 23:11:03.55ID:CAP_USER広告宣伝費は限りなくゼロ! なのにSNSでめちゃくちゃ愛される『ゆかり』は赤しそふりかけのシェア8割を誇るロングセラー商品だ。発売元である三島食品がひらがな3文字で命名する理由、常識を覆す広報戦略などを流通ウォッチャーの渡辺広明氏と取材した。
3月初旬、とある「X」(旧ツイッター)アカウントが「ゆかり一族が全部そろっているの初めて見ました!」と1枚の写真を添えた投稿が500万インプレッションを超えるバズを引き起こした。
「知らんやつがおる」「こんなにいたのか…」「しげきって誰?」などさまざまなが反応が寄せられた3姉妹説≠竍6兄弟姉妹説≠烽ワことしやかにささやかれたが真相はどうなのか? 謎を解き明かすべく「ゆかり」シリーズを販売する三島食品株式会社(広島県広島市)を訪問した。
笑顔で出迎えてくれたのは広報兼直販事業の佐伯俊彦マネジャー。同社では現在、ふりかけ関連では約480種類の商品を販売しており、そのうち20種類がスーパーなどで売られる市販用商品、残りの460種類は業務用商品が占める。ラインナップだけで見ればBtoB企業と言っていいだろう。
「弊社は学校給食シェアがナンバーワン。昔は業務用と市販用の売上が6対4でしたが、最近は市販品が好調で45%にまで伸びました。転機は2017〜18年ごろ当時のツイッターで『ゆかり』『かおり』『あかり』を3姉妹として擬人化した投稿がなされ、話題になったことでした。それまで弊社の社員は『ゆかり』はロングセラーの商品名であって、誰一人として名前に見えるなんて思っていなかったんです。そういう楽しみ方があるんだって(笑い)」(佐伯氏)
この気づきが同社の広報戦略を大きく変えることになる。『ゆかり』が発売50周年を迎えた2020年には感謝の意味を込め12か月連続キャンペーンを実施。同年公開したパッケージをデザインできる「4姉妹メーカー」へのアクセスで、同社HPのサーバーが2回もダウンするほどの話題を呼んだ。
そして同年、『ゆかり』(1970年発売)、『かおり』(1984年発売)、『あかり』(2011年発売)に続く、ひらがな3文字商品として発売されたのが『うめこ』だ。
「現行品の『あかり』はピリ辛たらこですが、実は昔、あかりシリーズ≠ニして『カリカリ梅』と『ピリ辛たらこ』で発売したことがあります。冠ブランドに育てたかったのですが、途中で満足できる原材料の維持が困難になり、『カリカリ梅』を終売して『ピリ辛たらこ』の商品名を『あかり』へリニューアルしたものです。ようやくカリカリ梅が安定的に調達できるようになったとき、社長が『うめこ』の名前を提案。ちょっと不幸なで情≠フ世界を歌った演歌歌手をイメージしました。そのため『うめこ』のパッケージデザインは着物風で3色の使い方も他と一線を画しています」
この成功をもとに『ひろし』(21年発売)『かつお』(22年発売)、『鮭 ひろし』(23年発売)、『しげき』(24年発売)と年に一度はシリーズに新キャラが登場している。数を武器に攻勢をかけているのかと思いきやそうではない。
「弊社は広告予算が限りなくゼロなのでテレビCMなんて打てません。『ゆかり』のために赤しその新品種『豊香』を開発したほど、原材料と素材がもたらすおいしさにこだわってきましたし、宣伝にお金をかけるくらいなら良い原材料に…というのが創業者の教えなのです。幸いなことにSNSが浸透した今、お客様が楽しんで『新しいの見つけた』と届けてくれますし、双方向のやりとりで間合いを図ることもできる。『鮭 ひろし』についてもわれわれは苗字だと明言はしておりませんが、お客様に楽しんでいただくための変化球≠ネんです」
続く
以下ソース
https://www.tokyo-sports.co.jp/articles/-/296840