0001逢いみての… ★
2024/03/26(火) 23:52:15.93ID:CAP_USERそれは、刑務所内の庭で果物や野菜を栽培することや、廃棄物のリサイクル活動だ。
これにより、ギャング同士の抗争も緩和され、刑務所内の暴力減少、再犯率も低下し、囚人たちに生きがいができたようだ。
過密にくわえ、不潔で危険だったパナマのラ・ジョイタ刑務所は「獣の胃袋」と呼ばれるほど悪名高い刑務所だった。
だが最近では、赤十字が支援する「エコソリードス・プログラム」を通じて、囚人たちが自らの行動を更生へ促すと同時に刑務所の評判を改善し、国の熱帯雨林の蘇生に役立っている。
2012年に麻薬密売の罪で投獄されたフランクリン・アヨンは、このように話す。
私たちは文字通りゴミの上に住んでいました。
食事するときは、ハエが食べ物につかないようにタオルをかぶって座らなければなりませんでした。
ある日、アヨンはある計画を思いついた。その計画とは、ラ・ジョイタ刑務所の囚人たちが廃棄物を収集、分別、リサイクルし、販売する活動だ。
アヨンの本業は、農学者でリサイクル専門家だった。
プラスチック、ガラスなどのゴミを分別してリサイクル業者に売り、労働の結果として減刑されるというこのアイデアを、囚人たちも気に入ったことを確認したアヨンが刑務所当局に話しを持ち込んだところ、当局も乗り気になった。
また、普段抗争を繰り広げているギャングのリーダーたちもこのアイデアを支持し、和平交渉に合意してプロジェクトが実行されることになった。
このプログラムの実行により、ラ・ジョイタ刑務所内の緊張は緩和され、争いが減った。
2019年以降、再犯率や刑務所への復帰率は65%から45%に低下し、今のところこのプログラムで働く受刑者のうち再犯者は一人もいないそうだ。
刑務所でのプロジェクトは成功を収めた。パナマの刑務所で治療とリハビリテーションの責任者を務めるエリエセル・ゴンサレスさんは言う。
エコソリードス・プログラムは、囚人たちが勉強したり働いたりする他の機会への道を開きました。
これは私たちにとって大きな助けであり、社会にとっても有益で、私たちに満足感を与えてくれます。
私たちは国内的な影響力しかないと思っていましたが、国際的に見ても私たちがやっていることに各国が関心を持っていることがわかったんです。
2016年、アヨンはその功績により大統領恩赦を受け、釈放後エコソリードスをNPO団体「ジオアズール(GeoAzul)」に拡大し、パナマ・シティで廃棄物を収集し堆肥に変える元受刑者を雇用した。
今では1日10トン以上の廃棄物が処理され、プラスチックやアルミニウムは売られ、刑務所の廃棄物の約80%がリサイクルされている。
また、生ゴミは堆肥に変えられて刑務所内の庭園で果物や野菜が栽培されている。
さらに環境省が運営する植林計画のために、寄付用の苗木を育てる活動も始めた。毎年1,500本の苗木が寄付できるよう刑務所内に苗床を作ったのだ。
その苗床では1万6000本以上の苗木が栽培でき、その市場価値は2万ドルに達する。その生産性は個人経営の庭園が羨むほどだ。
ウィリアム・モリージョ(30歳)は麻薬密売で有罪判決を受け、刑務所に入った後、ジオアズールで働きながら刑期を終えている。
私にとっては成功でした。忙しくしているうちに時間が過ぎました。ずっと監禁されていたわけではないし、仕事は楽しかった。誇りでいっぱいです
モリージョの変貌ぶりを見てきたアヨンは次のように話している。
彼は大きく変わりました。彼は時間を守るし、約束の時間には必ず来ます。
他にも、二重殺人に巻き込まれた若者や妻の愛人を射殺した元警察官など、リサイクル計画に携わった元受刑者が更生に成功し、現在は普通の生活を送っているという話は枚挙にいとまがない。
廃棄されることのないゴミを受け取り、環境を守り大切にすることは、本当に素晴らしいことです。(アヨン)
プログラムの参加者たちは、自分たちの仕事が環境に役立っていることを実感することで、士気も向上した。
続く
以下ソース
https://karapaia.com/archives/52330428.html