【環境】日本が二季化!春秋が極端に短くなると気候はどう変わる?「5月からセミ」「7月は豪雨増」「8月は灼熱の酷暑」「紅葉は12月」に
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0001逢いみての… ★2024/04/02(火) 22:47:44.95ID:CAP_USER
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「異常気象」という言葉が頻用され、いまや「異常」が日常になりつつある。元来、日本には豊かな四季があり、天候の変化、木々や花々の生長、食卓に並ぶ食べ物などで季節の移ろいを感じられたが、昨今は春や秋が極端に短く、暑すぎる夏と温暖化した冬が数か月続く「二季化」現象が起こっている。二季化はこの先の日本にどんな影響を与えるのか──。

「『異常気象』とは普通でない気象を指しますが、昨年のような暑さが今後普通となり、ニューノーマル化します。これからの日本は春と秋が極端に短く、寒い冬と暑い夏がメインの『二季の国』になっていくと考えられます」

 と話すのは、世界の異常気象に詳しい三重大学教授の立花義裕さんだ。

「実は二季化は女性にとってゆゆしき問題です。なぜなら、春と秋は女性がファッションを楽しむのに絶好の時期で、旅行にも最適。春・秋ならではの味覚も盛りだくさんです。そうした春・秋が短くなると、人生をエンジョイする時間が半減します。

 地球温暖化の原因となっているCO2(温室効果ガス)を急激に下げたとしても、地球には慣性があるので急に改善することはなく、少なくともこの先10年はがまんが必要となるでしょう」(立花さん・以下同)

 温室効果ガス削減の努力を何もしなければ、別掲の表「2100年末に予想される日本への影響」に挙げたような数々のリスクが、現実に猛威を振るうこととなる。

 私たちはそうした事態にどう対処したらよいのだろうか?

 別掲表の「2100年」という数字を見て、「自分には関係ない」と思う人がいるかもしれない。

 しかし、海面水温が上がって水蒸気が大量発生すると豪雨が増え、台風も巨大化し、夏は40℃級の酷暑が続き、熱中症患者が増える。

 その一方、日本海では冬でも海面水温が高く、水蒸気が線状降雪帯の雲を作り、寒波到来のたび、容赦ないドカ雪が降る──そんな異常気象が頻繁に起こる確率がいまや急速に増している。

「時折、『冬は冬らしく寒くなる。温暖化なんて嘘だ』と言う人がいますが、実は寒暖の変化が激しいのが温暖化時代の冬の特徴なのです。多くの気象学者が『産業革命前(1850年)の世界の平均気温との温度差が1.5℃を超えると、もう後戻りできないほど、生活に悪影響を及ぼす』と考えています。

 というのも、北極の氷やシベリアの永久凍土などがいったん溶けたら、再凍結しないからです。そうなると、人類が経験したことのない予測不能な事態が発生します。

 実は、世界の平均気温は産業革命前と2023年を比べると、1.48℃も上昇しています。理論上は『取り返しのつかないアナザーワールド』にほぼ突入しているのです。私たちは気候への意識を高め、危機感を持ち直す必要があるのです」

 地球温暖化はなぜ起こり、日本にどのように二季化をもたらすのか? そこで別掲A図を見ると、約200年前と現在で、大気中の温室効果ガスの量が異なっていることがわかる。

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 2009年頃までは、北極地点と赤道地点との温度差は平均45℃くらいで、そうした時代は別掲B図のように偏西風が強くまっすぐ吹いたが、北極の温暖化が進み、赤道との温度差がなくなってきた現在は、偏西風の吹き方が弱く蛇行している。それが別掲C図だ。

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「風には、温度差がないと流れが遅くなる特性があり、日本付近は偏西風が大きく蛇行。偏西風の北が寒気、南は暖気の領域で、地理的条件から偏西風の南にあたる日本の夏は暑くなります。

 すると猛暑の直射日光で海水が熱せられ、日本近海では高い海水温が9月から11月頃まで続く。それが二季化の第一の要因です。さらに、熱帯から来る黒潮と、その分岐の対馬海流が従来より北上するのが第二の要因です」

 本来なら八丈島付近から東へ抜ける黒潮が、近年は岩手付近まで北上する。そうした海水温と海流の影響で、日本の二季化に拍車がかかっている。

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 立花さんによれば、二季化で春と秋が極端に短くなると、別掲の表のように5月からセミが鳴き、7月に豪雨が増え、8・9月は灼熱の酷暑となり、紅葉は12月に色づくようになるという。

 さらに昨年はエルニーニョ現象(南米ペルー沖の海面水温が上昇した状態が続く現象)の年なのに、日本では記録的猛暑の夏になった。それも従来にない異変だ。

続く

以下ソース
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0002逢いみての… ★2024/04/02(火) 22:47:54.94ID:CAP_USER
「エルニーニョ現象が起きると日本は冷夏になり、ラニーニャ現象(逆に東太平洋の同海域で海面水温が低めになる現象)なら猛暑になるというのは教科書にも書いてある定説です。

 しかし昨年は地球全体の海水温が高く、エルニーニョ理論で説明できないニューノーマル化が起きました。

 そうした事態を少しでも緩和させるために私たちがすべきは、愚直に見えるかもしれませんが、身近な生活様式を変えていくことです。

 たとえば、『こまめに電気を消す』『自転車に乗る』などのほか、『なるべく地元の野菜を買う』『普段は仕事帰りや駅前で買い物し、週末はまとめ買いする』『行きすぎた車利用をやめ、歩く』といったことです。

 1人が100の努力をするより、100人が1の努力をする方が、地球を変えていくきっかけになるでしょう」
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