「じゃあパンツを脱げ」
映画監督の立場を利用し20代の女優Aさんにわいせつな行為をしたとして、準強姦罪に問われた映画監督の榊英雄被告(54)の公判が10月16日、東京地裁(安永健次裁判長)で開かれた。法廷では榊被告の異常な性嗜好が明らかになった。
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榊被告は’15年3月19日の夜、マンションの一室で、演技指導をするなどと言って女優のBさんに性的暴行を加えた。また、’16年7月には女優Cさんを食事に誘い、


「これから俳優としてやっていく覚悟があれば何でもやれるよな。じゃあパンツを脱げ」

などと指示し、ホテルに誘い性行為に及んでいる。この日は’16年に被害にあったAさんに対する追起訴の審理が行われた。

グレーのスーツにマスク姿の榊被告はくるぶしソックスにサンダルで足早に入廷。険しい表情を浮かべていたが着席すると目を閉じ、うつむいた。

起訴状によると’16年の7月と9月に都内のマンションの一室で、映画監督という立場を利用し、Aさんを姦淫。榊被告は映画監督として映画を統括する立場にあったという。Aさんは肉体関係に応じなければ、

「役をもらえないのではないかと思い、逆らえなかった」

と抗拒不能(物理的または心理的に抵抗することが著しく困難な状態)であったと訴えている。起訴内容について榊被告は、

「男女の関係であったことは認めますが、立場を利用したことはありません」

と否定した。

「誰の肉奴隷だよ?」
しかし検察側が読み上げた榊被告の供述調書から榊被告の異常な性嗜好が浮かび上がった。供述調書によると、

《監督のおちんちん気持ちいいですと言え》

《誰の肉奴隷だよ?》

などと、榊被告は行為中にAさんに上記のような言葉を浴びせていたという。

「榊被告はAさんに屈辱的な言葉を浴びせたり、卑猥な言葉を言わせて興奮していたようです。その中には『俺の映画で脱げるのか? 監督の俺を興奮させろ』『ピンク映画の主演をやれ』などと監督と女優の立場を意識させるような言葉もありました。また女性に卑猥な言葉を言わせたり、避妊もせずに性行為に及んでいました」(全国紙司法担当記者)

こうした言葉について榊被告は法廷で、

「恥ずかしながら男女の関係ではありました。言ったかもしれません」

と認める一方で、

「抗拒不能に乗じて行ったことはありません」

とあくまでも男女の関係であることを強調したが、これらの行為を撮影し、記録したSDカードを押収されているため一連の発言については認めるしかなかったのだろう。榊被告の供述調書によると、これまでの検察の取り調べで、

《カメラで撮影することに興奮を覚える。映画監督の性かもしれない。監督と女優という持ってはいけない関係に背徳感を感じる。雑に女優を扱うことに興奮を覚える》

などとも供述しており、最後まで自己陶酔した主張を繰り広げている。審理が終わり、裁判官、検察、傍聴席に一礼し退廷した榊被告。その姿さえも演技に見えてしまった──。

ソース元:https://news.livedoor.com/article/image_detail/27407161/?img_id=44034652