「薬物所持、先輩の指示」と逮捕の高校生 大学生を強制捜査へ 神奈川県警
2016.12.5 09:26

覚醒剤などを隠し持っていたとして、11月に覚せい剤取締法違反(所持)容疑などで
神奈川県警に逮捕された通信制高校3年の男子生徒(17)が、「先輩に『預かっていろ』といわれ、持っていた」
と供述していたことが4日、捜査関係者への取材で分かった。これまでは「公園で拾った」と説明していた。
県警はこうした供述などから、神奈川県寒川町在住の私立大学生の男(21)が関与した疑いがあると判断。
近く同法違反(譲渡)容疑などで男の強制捜査に乗り出す方針。

捜査関係者によると、男子生徒は11月、覚醒剤とコカインの混合粉末0・8グラム(末端価格約5万円)が
入ったポリ袋を持っていたとして、覚せい剤取締法違反(所持)と、麻薬取締法違反(同)の疑いで逮捕された。

逮捕当初は「公園で拾った。コカインだと分かったが、かっこいいと思って持っていた」と供述。
その後の調べで「(男に)『預かっていろ』といわれて持っていた。男は自分の先輩で、先輩の指示なので
捨てることもできなかった」と供述を変遷させたという。男子生徒はコカインの所持は認め、
覚醒剤所持については「混ざっているとは知らなかった」と否認。尿検査ではいずれの薬物も陰性反応だった。

男は男子生徒が逮捕される約1カ月前の10月ごろ、同町周辺で男子生徒に薬物を渡したとみられる。
これまでのところ、金銭の授受は確認されていない。県警は譲り渡しの動機や、薬物の入手経路の特定を進める。

産経ニュース
http://www.sankei.com/affairs/news/161205/afr1612050005-n1.html