残念ながら身請けは出来ん。 俺は既婚者だからな、すまん。
ただ、うちゃりんというアダ名(あだ花)の女の生きざまを、バカな売春婦だと笑い者にするだけでは収まりきらない程の何かが、うちゃりんには有るんだよな。
どん底で静かに狂い咲く人間の凄みのような、何かがね。

凡庸な会社勤めの俺には解らんよ。
だからこそ、売春婦としてしか生きれない人間の聖と性の凄みを感じてならないんだよね。