平日の早朝に岡山市の郊外にある川の横を新幹線が通っている。
その高架下に駐車した。今日も雨が降り現場は中止になっていたので、この高架下で、すこし休憩してから帰ろうと思い、
車の中でうとうとしていた。
しばらくしても雨が止みそうに無いので、昨日の酔いを醒まさなければと思いながら、高架下から出て雨の中を歩いていたら、
浮浪者か日雇い人夫かわからないが、高架下に座っていた。
『おっさん!!今日は雨でわりいなあ〜』
(ああ〜雨で仕事がねえよ!!)
見たら、おっさんもわしと同じような七分を履いていてズボンもシャツも泥んこになっている。
『おっさん、えらい、汚れとるのお〜たいへんじゃのお〜』
(おう、泥まみれや、しばらくかわかさんとなあ〜〜)
『わしも、見てみいやあ〜、泥まみれや、!下着もびしゃびしゃできんだままでずくずくやあ〜、気持ちわるうて!たまらんがなあ〜』
上の土手からは死角になっており、ここは対岸からと言っても200m以上はなれているし土手からは見えないので、おっさんに
『おっさんよ、酒買うてきたから、飲むかあ〜、ちょこっと服かわかさんとなあ〜〜』と言いながらポケットからワンカップを出して
おっさんにやると嬉しそうに(ありがとうよ〜さむいからのお〜)と言いながら開けて飲み始めた。
『おっさんはどこの組やあ〜どっかええ仕事あるんかのお〜』と聞くと(ああ〜この反対側の○○建設やあ〜、今は暇じゃのお〜)と言う。
わしがおっさんの前で服を脱ぎながら『おっさんも風邪引くぞ!そのまんまじゃ!!服ぬげや〜』と言うと、(そうじゃのお〜ちょっと
脱いでかわかすかのお〜)と言いながら、大事そうに酒を置いてから地下足袋を脱ぎ七分とシャツを脱いで木の枝にかけた。ステテコを
はいていた。わしが七分を脱いで越中ふんどし一丁になったら、じっとわしを見ている。おっさんに『おっさん!!ステテコもパンツも
ぬぎゃ〜ええのに!!』とわしが越中褌をはずしながら言うと又立ち上がりステテコとパンツも木の枝にかけた。
しばらくしたら酒のせいか?体がぽかぽかとしてきた。