吾郎2

それから数日後、吾郎が訪ねてきた。
「ちわっす、兄貴、今日も褌締めさせて下さいっす」
「おう、上がれ」
「お邪魔するっす」
「この前は俺の有り合わせのだったが、お前のために新しい六尺用意しといたぞ」
「兄貴、嬉しいっす」
「この前教えてやったから今日は一人で締めてみろ」
吾郎は全裸になった。相変わらずゴツイ体だ。パンツを脱ぐと摩羅はすでに半分勃っていた。
吾郎は俺が手渡した真新しい白い六尺を締め始めた。だがなかなかうまくいかないようで、
悪戦苦闘してようやく締めたが、オムツでもしたかのような不細工な出来上がりだ。
俺は苦笑して「そんな締め方じゃ野郎落第だぞ、もう一回締め直せ」
今度も手取り締め直してやった。「横褌はこうよく捩じって細くして、位置ももっと下だ、
縦褌も捩じってケツにギュッと食い込ませるんだ、前袋は弛まないようにしろ、よし、そうだ」
俺が手直ししてやった吾郎の六尺姿はバッチリ決まっていた。
吾郎は己の褌姿を鏡で見ながらうっとりしているようだった。
縦褌の食い込んだケツの具合が、若々しい中にも野郎のゴツさを感じさせ色気は充分だ。
吾郎の前袋はもうギンギンに勃ち先走りの染みができている。
吾郎は俺がそれをニヤニヤ見ているのに気づき、慌てて、
「兄貴、すまないっす、新しいの貸してくれたのに汚しちまって」
「なあに、その六尺はお前に呉れたんだからどんどん汚して構わんぞ。
六尺を締めれば自然に摩羅が勃つのが野郎というもんさ。
それに、俺もさっきから摩羅が勃ちっぱなしさ、見てみろ」
俺は作務衣を脱いで六尺一本になるとビン勃ちの摩羅を扱いて見せた。