<< 新型コロナ、軽症でも脳に損傷の恐れ 英研究>>

【AFP=時事】新型コロナウイルス感染症患者に神経系の合併症リスクがあることは知られているが、英UCLの医学研究チームは8日、せん妄や神経系の損傷、脳卒中など命の危険がある合併症は軽症の患者にも深刻な問題を引き起こす恐れがあると警鐘を鳴らした。
学術誌「ブレイン(Brain)」に発表された論文によると、COVID-19と診断された患者と感染疑いの患者合わせて43人の神経系の症状を調べたところ、一時的な脳機能障害が10例、脳の炎症が12例、脳卒中が8例、神経系の損傷が8例見つかった。
 UCL神経学研究所とUCL病院に所属するマイケル・ザンディ氏は、「脳の炎症など神経系の症状のある人が予想以上に多く、それは呼吸器症状の重症度とは必ずしも相関していないことを確認した」と述べた。