2014年にバケツに入った氷水を頭からかぶって筋萎縮性側索硬化症(ALS)患者の支援を訴える「アイス・バケツ・チャレンジ」が始まったが、
米ALS協会は28日までに、こうしたキャンペーンを通じて集まった資金がALSの原因となる遺伝子の特定につながったと発表した。

アイス・バケツ・チャレンジは、1700万人がインターネットに動画を投稿した。チャレンジした人の中には、マイクロソフト創業者のビル・ゲイツ氏やバスケットボールのステフィン・カリー選手など多くの有名人も含まれていた。

協会によれば、わずか8週間で1億1500万ドルがALS協会に寄付され、そのうちの67%が治療のための先進的な研究に振り分けられた。

マサチューセッツ大学メディカル・スクールには100万ドルが割り当てられた。同大学のプロジェクト「MinE」により、ALSの原因となる遺伝子「NEK1」が特定された。これは新しい治療法につながる可能性がある。

ALS協会は声明で、今回の発見につながった精緻な遺伝子分析は多くのサンプルを利用することで実現できたと指摘。
アイス・バケツ・チャレンジによって、マサチューセッツ大のプロジェクトに資金を提供でき、そのことが、こうした研究や成果につながる大規模なサンプルの収集につながったと成果を強調した。

協会によれば、今回の研究成果は、アイス・バケツ・チャレンジの資金を利用して発見されたALS関連の遺伝子研究では3例目になるという。
http://www.cnn.co.jp/fringe/35086564.html