岐阜市立中学の男性講師(30)が昨年7月から12月にかけ、軟式野球部の生徒11人に「マッサージする」などと言って股関節周辺を触っていたことが2日、市教育委員会の調べで分かった。
このうち5人が不快だったと申し出ており、講師は1日から自宅謹慎している。県教委は処分を検討している。
市教委によると、この講師は2015年4月から同校に勤務。1年生のクラス担任で社会科を担当、昨年3月まで軟式野球部の顧問を務めていた。
同4月から別の部の顧問になったが、同8月4日、野球部員の1年男子に練習後、「マッサージする」などと言い、保健室でズボンと下着を脱がせ、股関節周辺を触ったという。
2日後にも野球部の別の1年男子にも同様の行為に及んだ。
先月30日、匿名の連絡が学校にあり、問題が発覚。学校側が講師に事情を聴いたところ、不適切な接触があったことを認めたという。
学校は野球部の全24人から事情を聴いたところ、11人がマッサージを受けたと回答。5人が「不快だった」と答えたという。
講師は学校側の聞き取りに「性的な興味はなかった。今は不適切だったと自覚できる」などと話し、退職を申し出ているという。
市教委の早川三根夫教育長は「マッサージなどは保護者の許可を得て行うよう指導する。生徒に謝罪し、再発防止に努める」と話した。

http://mainichi.jp/articles/20170203/k00/00e/040/190000c#csidxc449a93e56976c5ac430d0db7ef825b