前に別スレでも書いたことあるけど、もっと知ってほしいので更に布教。
【タイトル】ナイトフォール・ミステリーズ アッシュバーグの陰謀
【一般かBLか】一般
【媒体】PC用ゲーム
知名度以前に存在すら知らない人が多い気がする、カジュアルゲームというジャンル。
ざっくり言えば、クリックだけで手軽に遊べる安価DLゲーム…でいいのかな？
本作は、その中でも人気のある「アイテム探し」というタイプのゲームです。
MAPを移動してキーアイテムを探す昔ながらのアドベンチャーゲームの、
「怪しい場所を調べてアイテムを入手する」部分がミニゲームになっている感じ。
あ、ちなみに洋ゲーです。よって絵は濃い。
洋ゲーの中では比較的日本人にも萌えやすい綺麗めの絵柄だと思うけど。
『ナイトフォール・ミステリーズ』はシリーズ物で、現在3作が発売中。
ストーリーは全て繋がっており、『アッシュバーグの陰謀』は2作目に当たります。
と言っても作中の時系列で言えば一番最初の話なので、これだけプレイしても大丈夫。
ただし1作目のネタバレがあるので、シリーズを追いたい場合は
1作目の『オペラ座の呪い』から始めることをお勧めします。
さて、タイトルにはミステリーとあるものの、推理物ではありません。
どっちかと言うとサスペンス物。
この『アッシュバーグ』は、唯一の肉親である祖父の行方を追って
主人公の女性が怪しげな廃病院へ潜入するというストーリーです。
そう、女性主人公なんです。しかし「801じゃないじゃん」と思うなかれ。
彼女は廃病院で、悪役の医師の手から何人かの人を救出することになります。
その中の1人が、医師の弟である青年。
彼は兄によって病院内に監禁され、人体実験に使われている身の上です。
大量の薬物を投与されており、初登場時はその影響で錯乱し怯えきった状態。
情報を集めると、実験の際に酷く痛めつけられているという話も出てきます。
実験の具体的な内容は明かされませんが、
病院内に電気ショック器具があったりする辺りから多少は察せられるような…。
彼は主人公に助けられ、兄に逆らおうとするものの返り討ちに遭ってまた捕まり、
ラストでは危うく殺されそうなところを主人公に救出されるという、
凄まじいまでのヒロインっぷりを見せてくれます。
衰弱した彼に肩を貸して助け出す主人公の方がどう見てもヒーローです。
女性主人公であるという801的にはマイナスであるはずの部分が、
男性キャラのヒロイン性をむしろ強調する効果を出している、稀有な例かも知れません。
また、3作目『悪魔のハート』では彼は『アッシュバーグ』主人公と恋仲になっていますが
またしても兄に攫われて監禁され、女性に助けられるポジションです。
伝聞であり実際の場面は出てきませんが、兄の弟に対する嗜虐心がわかるエピソードも。
…とまあ、作品自体はノマ押しの女ヒーロー×男ヒロイン的なものではありますが、
「狂気の鬼畜医師に監禁され肉体的・精神的に嬲られる弟」というシチュエーションは
まさに「これ何てBL？」と言いたくなる仕上がり。
鬼畜方面の兄弟モノに興味がある方は、手を出してみても損はないと思います。
まあ最大のハードルは前述のように洋ゲーゆえのビジュアル面ですが…
まずは体験版プレイをお勧めします。弟はすぐ出てくるので体験版の範囲でも会えます。
カジュアルゲーム人口増えろ。売れないと日本から撤退しそうで怖いんだ（本音）