せっかくなのでとりあえずひとつオススメしてみる
【タイトル】東京レイヴンズ
【一般かBLか】一般
【媒体】ライトノベル
作者はアニメ「K」の原作・脚本に参加した人。
>土御門春虎は、陰陽道の名門・土御門家の分家の者であるにもかかわらず霊気を感じ取る力「見鬼(けんき)」の才すら持たない落ちこぼれだった。
>陰陽師になる気もなく田舎で普通の高校生をしていた春虎は、本家の息女にして土御門家次期当主の幼馴染である土御門夏目との再会から始まった事件をきっかけに
>陰陽師になろうと決意し、陰陽師を育成する学園・陰陽塾に足を踏み入れる。
以上wikiより簡易あらすじ。
つまりは現代の陰陽師バトル物なお話。
土御門家といえば陰陽だけど、時代と共に当然衰えていった。
けれど今から半世紀前に、土御門夜光(つちみかど やこう)という人物が
廃れつつあった呪術界を復興させ、土御門家は再び繁栄した。んだけど現代においては土御門家はまた廃れている。
この夜光がつくった術式形態を更に使いやすく安全なものにしたのが現代の陰陽術といえば分かりやすいかな。
この世界の陰陽術を使うには国家資格に合格しなければならない。
けど、個人で勉強したところで合格するわけないので、陰陽塾という所謂専門学校が設けられている。
原作一巻はその塾に入る切欠になる事件を。二巻から塾生活開始。
「落ちこぼれだけど一つのことには特化している主人公」と
「素直になれないけど主人公が大好きな幼馴染のヒロイン(男装で生活中)」や
「互いに親友とは言わないけど信頼している悪友」や
「The☆ツンデレな過去に少しだけ出会った事がある少女」や
「気弱な解説役兼チームのブレーキ役な少年」などある意味テンプレなキャラが揃っているけれど
テンプレだからこその安心感とまとまりがあり、テンプレキャラを使いながら
それを様々な意味でぶち壊すストーリーやキャラ同士の関係は必読。
ちなみにこの作者、主人公達よりも、主人公達よりも一世代前のおっさんキャラ達がとてつもなく魅力的に書いたりする。
一巻につき最低一度はおっさんが活躍し、主人公さしおいて主人公らしいことをして、けれどおっさんなので早々に主人公に場を帰す。
おっさん好きにもおすすめな作品。
ストーリーとしては二巻から陰陽塾での生活が始まるため、そこでの事件が中心。
長編(本編)はシリアス、短編(番外編)はギャグ一直線。
主人公は短編のせいでほもやらロリコンやらと誤解されたりする。対外的にみれば間違ってない。
主人公達は基本寮暮らし。で、この寮の寮母さんがいわゆる腐女子。原作に出てます。腐った妄想してます。
「イッツ・リアル・ファンタジィィィー!」「アンド・ドリィィム!」(寮母さん謎言より)
ヒロインが男として過ごしているため、傍から見れば主人公とヒロインの関係が怪しくみえるわけで、寮母さんはっちゃけてますが
主人公と悪友もまたおいしい。互いに信頼しているために軽口叩き合ったり背中合わせで戦ったり。
どっちかが弱っていると助けたり。
一世代前のおっさんたちも、親友同士で敵対することになったり、後輩(男)から付け狙われたりと非常においしい。
ネタバレをなるべくしないように紹介してみましたが、魅力あるキャラはもっと沢山います。
(あれこれの正体などは原作を読んで驚いてほしいという意味でネタバレしません)
しかし、気になるといってwikiを見に行くと
ネ タ バ レ 満 載 どころか ネ タ バ レ し か し て い な い ので
ネタバレ回避したい方はアニメを待つか、原作を買ってみてください。
富士見ファンタジア文庫にて既刊十巻、発売中です。