【一般かBLか】一般
【媒体】小説
【作者の名前】五代ゆう
元はアトラスから発売されたRPG「デジタルデビルサーガ・アバタールチューナー」の原案小説。
いろいろ紆余曲折あったらしくてゲームの発売後七、八年経っていきなりハヤカワSF文庫から
連続刊行されたんだけど、「ノベライズではなく、あくまで原案『小説』」というだけあって、
最初の方こそゲームと同じだけどだんだんそこから凄い展開になっていって、最後はなんか
読み終わって二、三日は茫然としてしまうくらい凄い小説。もちろんいい意味で。
一巻冒頭あらすじ
やまない雨の降り続く世界、ジャンクヤード。『トライブ』と呼ばれる戦闘集団を結成して、
終わりのない戦いの日々にあけくれる主人公サーフと仲間たち。感情を持たず、ひたすら
ジャンヤードの覇者として楽園ニルヴァーナへ上ることのみを目指して戦いつづける彼らの
前に、ある日、蕾のような謎の物体が現れる。
そこから発した光に貫かれた彼らには、いつしか『感情』と『自意識』、そして『アートマ』と
呼ばれる悪魔の姿に変身する能力を身につけていた。消えた謎の物体のあとには記憶を失った
謎の少女セラが倒れていた。
支配者である『教会』はジャンクヤードの掟の変更を宣言し、『アートマ』を使っての戦闘の
続行を告げる。だが悪魔の姿と力を行使する『アートマ』は、悪魔、つまり元は人間である
他者の血肉を喰らわなければ生命を維持できないものでもあった。目覚めた感情と意識に
悩み、ヒト食いのタブーに苦しみながらも、サーフたちは新たな戦いの渦に巻きこまれていく。