リクエストに応えてSSを投下するスレ 2
■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています
好きなシチュ、カプ、お題などをリクエストする人と
それに応えてSSなどを投下する人のスレです
英語圏のKinkmemeみたいだけど一次二次両方OK
・リクエストは1レスにつき1つ
冒頭に【リク】と書く
一次創作のみの指定があればその旨よろ
・投下はネタ、シチュ、設定、萌え語り、SSなど何でもOK
冒頭に【投下】と付記し、リクのレス番と内容を書く
長文で分割する場合は通し番号か投下終了を入れてね
1つのリクに複数の投下もOK
投下ネタ、SS等からの派生はOKと表示の物のみOK
・二次創作はリク、投下共に原作名とカプ(あれば)を書いてね
・感想、雑談はご自由に
・ID付き(メール欄空欄)での書き込みオススメ中(嵐対策)
・荒らしはスルーで
・次スレは>>970が宣言してから立てる
【 投下用テンプレ 】
■【投下】 ■元ネタ:>>1001 ■派生:OKorNG
■エロ:有or無 ■備考:(苦手な人がいそうな属性等があれば付記:ntr有り
とか)
■原作:有or無(あれば作品名)
※できる範囲で付記してもらええればOK、投下内容をわかりやすく整理する為
にぜひご協力ください
前スレ
リクエストに応えてSSを投下するスレ
http://kilauea.bbspink.com/test/read.cgi/801saloon/1378974737/
避難所
http://jbbs.livedoor.jp/otaku/16346/ おつおつ
前スレの2と、今までのリクまとめを貼っておきます
まとめwikiができるくらい沢山作品が投下されるといいなあw
なお、テンプレにもありますが暴風警報が出てますのでIDでの自衛を推奨しています
前スレ2
801板の*9が指定したカプ・シチュに*0が萌えるスレのルールがゆるい版みたいな感じで
レス番*9の時に限らず好きな時に好きなだけリクを出して
投下側も書きたいものがあったら時間を気にせず好きな時に書けるスレが欲しくて立てました
*9*0では向いてないと言われているお題サイトみたいなリクや
リクを一ひねりした解釈の投下も気楽に出せればいいと思ってます リクまとめ
【 】がリクレス番、行末が投下レス番 避は避難所の略です 改行などちょっと編集してる所もありますごめん
【1-003】幽霊受け
【1-015】デレツン×ツンデレ/投下1-036
【1-016】太陽みたいな人×月みたいな人(擬人化でなく雰囲気です)/投下1-251,1-253
【1-032】孤独な魔術師と魔法の鏡の話/投下1-041
【1-033】傲慢先輩リーマン30代×脱力後輩リーマン20代で お昼休みに一緒にごはんを食べるシチュ/投下1-042
【1-050】ドジっ子冷徹眼鏡な後輩×器用貧乏アホうざい先輩の戦場(銃撃戦)でのシリアルイチャラブ共闘/投下1-114-115
【1-107】意地っ張り同士で共同研究/投下1-142,1-149-151
【1-133】自分で立てたフラグを全力で叩き折るヘタレ
【1-137】手/塚/治/虫の作品でなにか
【1-205】三途の川で心中ごっこ
【1-207】独居の年上受さんの部屋で女性下着を見つけてしまった年下敬語攻さん/投下1-381・1-386-388
【1-293】台風の影響で電車が止まりプチ帰宅難民になった赤の他人の二人/投下1-348-349
【1-312】学校の自販機で飲物買ったら最後の一本で後ろに並んでたやつに「あっ・・・」と言われる(地雷なし一次二次不問)/投下1-601
【1-333】チャージマン研!のパパx研かジュラルの魔王受
【1-337】心痛む傷を抱えた攻×それを知って泣く受け 途中で「いいよ、僕も一緒に泣こう」的な台詞が欲しい 一次、二次、属性問わず
【1-355】逆上型レッド×淫乱ピンクで淫乱ピンク大勝利(一次)
【1-383】小心者のS×肝の据わったM/投下1-408-409・1-526-527
【1-384】やもめ暮らしの枯れたおっさんを狙う身も心もさわやか好青年/投下1-391 【1-385】エロいキス(属性他問わず)
【1-393】親がネグレストの5歳児(→21歳)×神隠しの元凶・神社のお狐様で 今まで蝶よ華よと可愛がってきた愛し子に下克上される御狐様で
【1-400】お月見するショタ ショタカプでも受攻の片方だけがショタでもいいです
【1-401】ヤンデレ弟×ツンデレ兄(2次OK)
【1-419】浮気性攻め×多重人格受け
【1-510】配達に行ったら強面裸エプロン(実はパンツ履いてる)が出てきて焦るピザ屋のバイト/投下避1-002-004
【1-512】夫婦漫才
【1-513】低身長攻めと高身長受け
【1-514】酔った勢いでやっちまった…ような気がする全裸の朝(二次でも)/投下1-534-535
【1-531】リーマン2人が車で郊外の工場に向かうシチュ
【1-555】きゃるるん攻めと無口で無愛想で赤面しない受け
【1-570】10年ごしの片思い
【1-572】芋、栗、かぼちゃのうちどれか2つの組み合わせで
【1-575】文化祭で芽生える恋
【1-618】年下の新米上司をアンタ呼びする古株部下(年齢差は僅差で)
【1-884】海賊と空賊
【1-886】獅子座×乙女座
【避1-015】メシウマとメシマズ
【避1-017】ハロウィンの仮装
【避1-018】わんこ攻めに癒されるヤンデレ受け
【避1-019】長距離トラック運転手とヒッチハイカー ねぇなんでしれっと立ててんの?
あっちは荒らしが立てたスレだもんとか言うなよ ですね〜
それと、SSを投下したいけど自分でID出すのはちょっと…という方がいらっしゃったら
避難所で代行できると思います もちろんIDなしの投下でもOKですが いいねそれ
諸々を予想すると、個々の感想レスのIDが必須になってくるけど 運営からしたらIP見えてるしね
ちゃんとわかってくれたんだろうよいろいろと
運営見直した こういうレスが付くこと自体ありえない
前スレから見てきたけどこのスレこわいわ リクがたまるとなんでも書きたいものが書けるようになるね
喜ばしい事だ まあチラシじゃ私以外書く人いないって嘆いてた人がいるみたいだけどね 今回の件でなんか住民同士の馴れ合い度も一気高くなったな
少なくともどさくさに紛れて避難所のホストもオチてチラシに書き込む入れるような人が
管理人やってる可能性があるところになんて書き込みたくない
このスレの人達はそういうの平気なんだろうけど >>23
ID出てないレスは適当にスルーしとけよ
もちろんこれもお前のもな しばらくの間特殊属性含むSSやリクもみんなageで
投下されるのか…嫌でも目に付くな 前スレ最後の萌え話に触発されてリクです
最近和服萌えが来ている ついでにちょっと雑談
着付けを習い始めて商店街の呉服屋さんをのぞいてみたら
いかにも若旦那っぽいお兄さんが真っ白で正絹の羽織セット着てて
倉庫での片付け物とか出来そうにない格好だった
やっぱりボンボンだからしないのかしら顔も整ってるけど微妙に性格が悪そうで
こんな受がいたら萌えるなーお店に通ってもっと観察したいけど売り込みが
滅法うまかったのであれ以上いたら長着買わされてたと思う
また行きたいけど金がないので難しい 和服美人キタ━(゚∀゚)━!!!!!
袴もいいけど着流しのラインも堪らない。
風に袖がはたはた揺れるのもよし
現代設定でぼっちゃんからミステリアス系までいけるし、各時代物もいける
版権にもいいキャラいっぱいで自分的神リクキタ━(゚∀゚)━!!!!! 今更だけど妙にテンション高くててますます新規の職人が書き込みにくい状況になっとるwワロタw >>30はもうちょっと詳しく書いて
萌え語りで投下してくれてもよかったのよ 和服良いよぉ 和服は裾から覗く細い手首に萌えるよ
1スレ落ちてるのにまだwiki完成させてなくて申し訳ない
鈍足でちんたら編集してます、もしおっせーんだよ!ちんたらやってんじゃねーよ!
って人がいましたら心底申し訳ない 和服はフンチラもいいよね
夏の花火大会で盛大にパンチラしてる若者がたくさんいて視線に困った
まとめwikiの人?わぁい作ってくれてるんですね嬉しい
ゆっくり待ってるから焦らないで大丈夫よー
☆ チン
☆ チン 〃 ∧_∧ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ヽ ___\(\・∀・)< ちょっとーはやくしてくれる?
\_/⊂ ⊂_)_ \____________
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/|
|  ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄:| |
| 淡路たまねぎ .|/
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 慣れ合い乙
一応ID出さないと読みもしないようなのでageてレスしておくけど
いいかげんうざいわ、いちいちageるな 専ブラ使うと興味のないスレは目に入らなくなるし
色々捗りますのでオススメしますよ この機会に是非どうぞ 絡みスレでヲチされてたから来てみたけど…
このスレ気持ち悪いというか痛々しい人が1人で頑張ってんだな
スレ立てしたり運営巻き込んだり…
痛い書き込みは>>1が自作自演で回してるんでしょ?
文体に特徴ありすぎ >>34 wikiありがとうございます。よろしくお願い申し上げます。 ウィキ楽しみ!出来るまでに投下できるよう自分も頑張ろう 見たところ2-3人居るようだけど
どの人も馴れ合い度とテンション高めでうざい
いいかげんリクエストでも投下でもない内容でageるの止めてほしいんだけど
本当にうざいわ ■【投下】 ■元ネタ:>>【避1-017】ハロウィンの仮装 および >>28 和服美人受け ■派生:OK
■エロ:無 ■備考:無 ■原作:無
「へえ、似合うねドラキュラ伯爵。君のもてあまし気味の長い足が、生まれて17年目にしてようやく役に立ったんだな」
商店街主催のハロウィンパレードの集合場所で、あいつはにこやかに毒舌をかましてきた。
あいつも駆り出されたのか。お互い親が自営業だと大変だね。
「こんな時まで皮肉かよ。って、おまえ……誰よ?」
「え? 見てわかんない?」
「……助さんか格さん? 水戸黄門の」
「君の頭じゃ和物といえば時代劇なのかい? 発想が貧弱だねえ。ヒントはこれだよ」
あいつは腰元に手をやると、帯にさしていた長い刀……ではなく、
緑茶のペットボトルを引き抜いて、俺の目の前に突きつけてきた。
「すまん、わからん。お茶系業界の萌キャラか何かか?」
「はあ〜。馬鹿じゃないの君。ハロウィンで萌キャラのコスプレしてどうすんのさ」
ここを読めよ、とペットボトルのラベルを指差す。
「伊右衛門?」
「そう。伊右衛門」
「なに? 茶の擬人化?」
「馬鹿か君は。伊右衛門といったら、四谷怪談だろう」
縞地の着物を足のラインに沿ってさっとなでる。
格好つけているつもり……なのか? 「刀を構えたほうがキマるんじゃないのか?」
「ああ、だめだよ。これ、真剣だから」
たかが商店街の一企画に、なんて物騒なものを持ってくるのか。
「……さすが古道具屋の息子……」
「着物もうちの商品さ。よく見るとちゃんと血の染みがついてるんだ。ほら」
売るなよ、そんなもの。
「それにしても……、ペットボトル差してる浪人なんてやっぱり変だぜ」
「うーん、そうだよなあ。お岩さんがいたらその人とペアになればいいと思ったんだけど」
二人であたりを見回して、ため息をつく。
「いるわけ無いって。白い着物なんて、夏ならともかく」
「秋じゃさすがに寒いか」
「第一、ハロウィンってよりも、それじゃ肝試しだ」
パレード参加者集合のアナウンスが流れた。
あーあ、とあいつは伸びをして、こちらに向き直った。
「じゃあ、仕方ないや。君と歩くか」
「妥協して俺かよ。てか、勝手に決めるな」
「そんなこと言わないでさ。ね、血を吸っていいから〜」
急に甘えるような声をだして、あいつは俺にしなだれかかってきた。
白い首筋をことさらに見せ付けながら、俺のマントに包まってくる。
「おい、よせよ! 浪人抱えてる吸血鬼って、どんなシチュエーションだよ」
「文明開化」
「野郎の血などいらん」
「選り好みしちゃだめだよ〜。だってほら、僕童貞だし」
「処女と童貞は決定的に違う」
「どこが?」
伊右衛門は嗤った。
俺の腕の中でのけぞるように喉仏をみせつけながら。
俺は答えられなかった。
<終> やはり美人は口が悪いにかぎるね 萌えです
「文明開化」にフイタ 二人で開化しちゃってください
GJでした! GJ!和服美人、いいわー
皮肉屋でちょっと変わり者っぽいのもたまらん
僕童貞だし、ってしな作って言ってんだろうなぁ、滾るわ 避難所のリクなんだから避難所に投下すればいいと思う
本当にいちいちこっちでageて投下しないでほしい > 伊右衛門は嗤った。
ここでニヤリと笑ったのは私だけではあるまい
この伊右衛門くんは幸せそうで良かった
投下乙です >>45
投下乙です 開き直ってる童貞はカワイイ
この後首が噛み跡だらけになってたら萌える
【リク】変態最弱悪魔×即席なんちゃってエクソシスト 現代もので軽い会話で普通の男主観なのに地の文に「嗤った」と使ってて爆笑
云う、赦す、漆黒、紅い、朱、とか使って高尚ぶりたい人ですね
嗤う伊右衛門意識してるのなら更に痛々しいけど考えすぎか >>49
うざいと言いたくなる気持ちも解らなくもないが
避難所の管理人がこわくて避難所にも投下できないんだろ
まったく色々と扱いに困るスレだよ…
>>52
ワロタwこのスレ何かと痛々しい鏝師多いよなw
SSの方も地味に痛々しく思えて何か笑えたw IDなしの自演感想も含めてスレの盛り上げに必死
いいかげんにしてほしいわ… 携帯とパソコン使って荒らしたい人がいるようなので気を付けてね そしてすぐに煽りが入るwワロタw
もしかしてまた避難所管理人が避難所のIDをオチつつ報告&心配してくれてるのかなw 496 名前:やまなしおちなしいみななし :2013/10/25(金) 23:21:35.78 ID:???
自爆なのかそれとも開き直ってるのか、どっちなんだろう
いや自爆のほうか じゃなきゃ使い分ける意味なんてないし >>53>>56-57
ヤケクソで同意乙
自論・自作への煽り耐性なくて逆上してすぐ暴れる人
ほんとわかりやすい
スレに張り付いてる1、2を争う困った人は
前スレにもいた二連投さん=避難所KYまとめ人=SSぶちこみ暴走バカだとなんとなく
やたら管理人IP晒し(偽)をねちねち言ってるのは
あれをブラフと見抜けない=チラシのあてずっぽうにばっちり心当たりがあったからじゃないの 心辺りあるのは管理人(偽)もなんじゃねーの
傍からみてるとお互い様感と煽り合い感が否めない 避難所に人を呼び込むにはスレが荒れてないと困るからね ブラフとやらを本気でかます住人がいるスレだということはわかったw
すげースレだなww あとゲスパー上等な煽り荒らし認定厨が居るスレだってこともね☆ 二次作品を投下したいとき、作品名やキャラ名の伏字はどうすりゃいいのかな?
スレによって伏字の時と伏字無い時があるから……
(質問だから自演と思われないようにIDいれときます) そんなこといちいち聞くな
801板と違って自由なサロンなんだから各自が好きなようにやればいいんじゃないの 個人的に伏せ字はなくていいけど、気になる人はやっぱいるかな
使うにしてもネ申ぐらいの伏せ方が好きだ
ややこしい当て字だと知ってる原作なのにわからなかったことがw 相変わらずどんな書き込みにでもすぐにレスが返るね
盛り上げも煽りも必死すぎて笑える 自分も伏せ字なくて良い派だけどジャンルによっても違うのかな
あれって検索よけってことだよね?
これも任意にしたらどうかなと思うけど、でもジャンル外だと本気でわからない伏せ字ってあるんだよね
わからなかったら聞いて、本人かわかる人が補足するとかだとまとめてくれる人がややこしいかなぁ 伏字分からなければ各自でぐぐればいいだけじゃね?
たまに気になってぐぐるけどたいていは分かるし
このスレは作品名攻め受けの3つが出てるんだから調べやすいはず 69です。皆さん意見をありがとう。
なるほど。いろんな意見があるんだね。
とりあえず検索よけのために特徴的な固有名詞をできるだけ書かないでやってみた。 ■【投下】 ■元ネタ:>>1-884 海賊と空賊 ■派生:OK
■エロ:無 ■備考:2作品のクロスオーバー物 特にカップリングもなく男たちがワイワイガヤガヤしてる
■原作:ひょうたん島(海賊)、天空の城(空賊)
ひょうたん島の近海に浮かぶ海賊船。
そこでは7つの海を股にかけてきた4人の男達が、たった1人の赤ん坊に手を焼いていた。
「オイ! 腹へった! うまいもんよこせ!」
赤ん坊が甲板を跳ね回ってだだをこねると、貴族のような風貌の金髪の海賊がおろおろとなだめにかかる。
「これはすみません、キッド坊ちゃま。ほらヤッホーくん、今すぐミルクをお持ちして……」
「ミルク? オイラ、ミルクは飽きた。 もっと食いでのあるもんよこせ!」
「食いで、と言われましても……」
「アイヤー! それならいいもんアルネ!」
二人の会話に中華風の海賊が割ってはいる。
「あら、トーさん。なにか良いアイデアをお持ちで?」
「古今東西、四千年前から、食いでのあるものって言えばこれしかないネー!」
中華風の海賊は、意気揚々と赤ん坊に一杯のどんぶりを差し出す。
「おなかペコペコ、食べてニコニコ、支払いマゴマゴ。大人も子供も笑顔になれるラーメンネ!」
「……期待した私が馬鹿でしたよ……」
金髪の海賊がやれやれとため息をつく。
「こんなもんいらないやい!」
赤ん坊がどんぶりを海に放り投げる。
アイヤー、と中華風の海賊が悲痛な叫び声をあげた。
「海賊のくせに、まともな食事はないのかよ。ステーキとか、骨付きハムとか、すき焼きとか」
「すいませんねえ、キッド坊ちゃま。でも私達、今回の宝探しで精も根も財力も尽きはてちゃって」
「ソウヨー。今は亡きキャプテンキッドの宝さえ手に入れたら、金銀財宝ざっくざく、大判小判ここ掘れわんわんで、左団扇の生活できると思ってたアルヨー」
「まさかキャプテンキッド様の忘れ形見が入ってるとは」
「開けてがっかり玉手箱ネー」
「なんだい。オイラが入ってたのが悪いのかい」
「いえいえキッド坊ちゃま。そんなことはございませんよ。キッド坊ちゃまは海賊界復興の希望の星! まさにプライスレスのお宝なのよ」
「質屋もクズ屋も引き取ってくれないプライスレスネー。まったくキッド様、養育費添えてても罰当たらんヨー」
「お黙りなさいトーさん。せっかくいいところだったのに。……まあ、ともあれ、そんなこんなでウチの家計は火の車なのよ。キッド坊ちゃま、わかってちょーだいな」
「……フン。いいよもう。鳥の丸焼きでがまんしてやる」
「ああ、なんと心優しいキッド坊ちゃま」
「そのかわり、うんとでかい奴だぞ」
「ええ、ええ。それはもちろん。元山賊のヤッホーくんがきっと大きな鳥を捕まえてくれますよ」 「鳥って言われてもなあ……」
見張り台の色黒の海賊が、弱り顔でヒゲをなでる。
望遠鏡で鳥を探しはじめて数十分。最初は期待をこめたまなざしで応援してくれていた仲間も、とうに飽きて船室に引きあげてしまった。
もはや甲板に残っているのは鳥を撃ち落すための砲撃手ただ一人。
「ねー。まだいないのー? 大きい鳥〜」
手持ち無沙汰の砲撃手が暢気に話しかけてくる。
「そう簡単にいるもんかって!
……俺だって、そりゃあ山にいりゃあキジだってダチョウだってUFOだって捕まえられるけどよ。
ここら辺にいる鳥なんてカモメぐらい……おっ? ありゃあなんだ!?」
見間違いではなかった。
ひょうたん島の方から茶色い大きな物体が3つ、凄いスピードで飛んでくる。
「鳥だ! こいつはでかいぞ! 撃ち落せ!」
「りょーかい!」
馬面のパンチパーマの海賊が、威勢よく大砲を動かす。
「目標よーし! ……ねえヤッホー。どれ狙おう?」
「うーん。どれも同じぐらいの大きさだからなあ……どれでもいいぜ」
「じゃあ、適当にうてば当たるな、これは。ってことは目標なーし!って言えばいいのかな、これは」
「つべこべ言わずに撃てよ」
「はいはい撃ちますよ。撃つともさ。……えいっ!」
轟音が響いて、並んで飛んでいた3つの物体のうち、一つが変な動きをしながら高度を下げ始めた。
「やっほー、大当たり〜!」
馬面の海賊が小躍りする。
「なんか呼んだか?」
元山賊が望遠鏡から目を離して砲撃手を見やる。
「ううん。呼んでないよ。今のはオレの喜びの声」
「ややこしいからよせよ」
「うん、ごめんね。……あ、ねえ、ヤッホー、ヤッホー」
「やめろって言ったばっかりだろ」
「いや、今度は呼んでるの。ねえヤッホー。あのでかい鳥、こっちに落ちてくるよ」
「な、なんだって?」
気づけば、望遠鏡を見るまでも無く、その物体は山賊の目前に迫っていた。
「うわあ……ぶつかる〜!!」
どんがらがっしゃん、という派手な音がして、あたりは煙につつまれた。
「ドタくん、ヤッホーくん、一体これはどういうこと!?」
船室で待っていた残りの三人が駆けつける。
見張り台のマストは無残にへし折れ、甲板の上にはネジや歯車や木片や透明な羽の破片やらの瓦礫の山となっていた。
そして、そのような中で異様な存在感を放つ、見慣れぬ茶色い大きな物体。
「アイヤー! ワタシ、こんな大きな北京ダック初めて見たネ!」
「わあい! 焼き鳥だあ!」
赤ん坊が喜び勇んでそれに飛びついた。
「いただきまーす! あーん。ガブリ! ……って? なんだよ、これ。硬くて食べらたもんじゃない!」
「あら、そうですか? コンコン、と。打てば響くこの感触、この音、この光沢。確かにこれは食べ物というより、金属のようですねえ」
「うわーん。せっかくごちそうだと思ったのにい!」
赤ん坊は地団太を踏んだ。
「やれやれ、死ぬかと思ったぜ」
瓦礫の山をかき分けて、埋まっていた者たちが這い出てきた。
「あーあ、滅茶苦茶にしちゃってまあ……」
「うーん、あいたたたた……痛いってことは、生きてるってことなんだろうな、オレ。
でもって、生きてるってことは、まだまだ痛いのは続くってことなんだろうな、オレ」
船内にいた海賊達は安堵の表情をうかべた。
「二人とも、よくご無事で」
「アイー? ちょっとちょっと、三人いるネ?」
「あら、本当。見慣れぬあなたはどちら様かしら?」
桃色のズボンに焦げ茶色の上着の長身の男は、肩をすくめてゴーグルをはずした。
黒いチョビ髭の、意外と若そうな青年だ。
「聞いて驚くな、俺は泣く子も黙る海賊ド−ラ一家の次男坊、ルイ様よ」
「……シーン」
ぽかんとする海賊たち。
何もリアクションをもらえなかった青年は、慌てたようにくいさがる。
「お、おい。知らない? あの悪名高き海賊ド−ラ一味」
「オレ知らね」
「俺も知らねえ」
「ワタシも知らないヨー」
「私、長年海賊友の会理事長をしてますけど、そんな海賊一味の存在など聞いたことがございませんことよ」
「えー。うそぉ……」
青年はうなだれた。
「第一、海賊なのに空を飛んでるってのはどういうこったい?」
元山賊のつっこみをきっかけに、海賊たちはめいめい好き勝手にしゃべりだす。
「海賊ってのは、海の男だよなあ。ということは、空にいたら、空の男だから……海賊じゃあない、ってことだよなあ」
「ワタシ空を飛ぶ魚は知ってるけど、空を飛ぶ海賊は聞いたことないネー」
「おい、オイラのごはんはどうなったんだよ」
「嫌ですねえ、海賊友の会に入ってないのに勝手に海賊名乗られちゃあ……」
「空を飛ぼうが何しようが、勝手だろーが! ママの決めた事に口だすな!」
青年がむっとして言い放つ。
「ママ? どちらのママさん?」
「そりゃあ、おいしい酒とかだしてくれる、おしゃれなお店の……」
「そんなママさんの言うとおりにするってことは、つまり、自分が無いってことだよなあ。自分が無いってことは、誰の言う事でもほいほい聞いちゃうってことだよなあ」
「美人の口車にのると、政治も組織も傾くヨー。これ中国四千年の知恵ネ」 と、皆の頭上にブーンという不思議な音が近づいてきた。
「ルイー! 大丈夫かー!?」
「兄ちゃんどこ〜?」
残りの2台の飛行機械が戻ってきたのだ。
「ここだ〜ここ〜!」
と、チョビ髭の青年が二人に手を振る。
「それよりかさー! こいつら海賊のくせしてママのこと知らないでやんの!」
「そりゃ〜聞き捨てならねえな!」
「ド−ラ一家を知らないなんて、どーせ大した海賊じゃないよ!」
「違いねえ!」
飛行機器の一台が甲板をすり抜ける。
甲板にいたチョビ髭は、阿吽の呼吸でひらりとそのマシンに飛び乗った。
つづいてもう一台も、己の操縦力を見せ付けるかのように、海賊達の合間ぎりぎりの所をすり抜ける。
金髪の海賊が、めずらしく苛立ちの表情をみせた。
「ほほう。これはなかなかのご挨拶ですね」
「ワタシ達、怒らすと怖いヨー!」
「売られた喧嘩は買おうじゃねえか!」
「つまりは、オレ達馬鹿にされたってことだよな。馬鹿にされたってことは、つまり腹が立つって事だよな」
「皆さん、遠慮は要りませんよ。海賊の恐ろしさをど素人にわからせておやりなさい!」
「おう!」
大砲が景気よく鳴り響き、鳥餅のついた棹が右往左往する。
矢も鉄砲玉も、はたまた機雷や中華のどんぶりまで飛んでくるのを、空飛ぶ海賊達はまるでゲームに興じているように避けるのだった。
「あ、兄貴。このラーメンうまいよ?」
「なに拾い食いしてんだよ、ルイ」
「あー、いいな兄ちゃん。俺のやつ中身なかった〜」
「おい、アンリまで! 真面目にやれよ!」 ちなみにその頃、ひょうたん島では。
「まさか、ワタクシの他にもテレビから飛び出てくる御仁がいらっしゃろうとは。
不肖このワタクシ、自己のアイデンティティーがいささか行方不明になっちゃいそう……」
島の大統領がため息をつく。その横では眼帯の元海賊がしぶい顔をしている。
「ちぇっ。呼ばれてもねえのに飛び出てきてよお。おかげで売り物のテレビは滅茶苦茶。
その上、おいらのデパートの壁に大穴あけてくたぁ、ふてえ野郎だ。この穴、絶対弁償させてやるからな」
「そんなことおっしゃらないで。今はこの助かった人々に愛の手を差し伸べなくては」
「ぐへへ。先生に言われちゃしょうがねえなあ……ほいよ。食う寝る所に住む所。生活必需品のご用命ならなんでも承るぜ」
「おお、さすがはトラどん。器と懐が海のように広い男の中の男!」
「喜ぶのは早いぜ、大統領様よお」
「はて? どういうことですかな、トラどん?」
「かかった費用は国の福祉厚生費から出してもらうからな」
「ふむ。するってえと、もしかして、つまりはワタクシめに金をだせと?」
「もしかしなくてもそういう事よ」
「そりゃあ酷い。あんたは血も涙もない守銭奴だ」
「がっはっは。そいつはおいらにゃ褒め言葉よ」
大人たちが泥臭い駆け引きをしているのをしりめに、子供たちは目を輝かせながら乗り物から落ちた3人の空賊を質問攻めにしていた。
「そっかー、おじさん達は空に浮かぶ宝の島を探してるのかあ」
「そこには珍しい食い物いっぱいあるのかなあ?」
「それにしても、さっきのあの乗り物はすごくめずらしいね。飛び方がまるで虫のようだ」
「おじさん達、スープのお代わりはいかが? あらあら泣かないで、空賊さん」
「大の大人がめそめそするなんて、かっこ悪いわ。きっと飛び出ていった方の3人も、今頃無事にしてるって」
こちらもそれなりにもてなされていた。
(終) >>4-5 さんの今までのリクエスト一覧みてたらなんか思いついてしまった。
補足に「無駄に長い」とも書いておけばよかった。
伏字にはしなかったけど、その作品にしかないような固有名詞は避けたから、検索にはかかりづらいと思う。
一応、唯一危なそうな固有名詞は棒線をマイナス記号にしてるから、これも検索よけになっているとは思う。 補足。天空の城の方は時間的には少女救出の時の。4台飛んでたうちの後続3台。 長っ、おまけにかなり厨入っていてびっくり
こんなのよくあげて投下できるな
ついていけん…… 投下GJ!
がっつりCPも好きだけどこういうオールキャラ的なのも好きだ!
キャラが楽しそうだと読んでてこっちも楽しくなる こんなわけわからんSSにも感想つけるんだw笑えるw
色々と気遣いが必要で大変なスレですねwww そして感想が付く度ageて晒されるw酷いスレだなw >>76->>81
元ネタがわかったような気がしてニヤニヤした
キャラが多くてワイワイしてるから派生するとかなり面白そうだ クロスオーバーものはどこいっても鼻つまみ者だから
ここのスレがちょうどいいんじゃない 今度から自分がリクするときは「二次禁止で」つけよう
一次リクのつもりだったのに知らない作品の二次で消化されたら萎える またageられてるw
人様の投稿が晒されようと自分のリクが判別されやすいようになってた方がいいってことなのか
【リク】ってちゃんと付記してあるんだからsageてあっても気付くと思うけど 自分だったらリクはあえてIDだすなあ。
だって、前スレで『自分でリクして自分で書く自演』と言ってくる人がいたもの。
確かにその日すぎるとID変わるけど、もしリクを投下したその日中に誰かが投下してくださった時、リクしたのもその人ってレッテル貼られたらせっかく書いてくれた人に悪いと思うし。
既存の仕様でageずにIDだせる仕組みがあったらいいのにね、ほんと。 テンプレにID出し推奨してあるのに
いちいちあげるな晒すな言ってる人は頭が悪いのか
テンプレに文句あるなら相談スレ行って改訂提案しろよ まあまあ変なのはスルーで。
801メルヘン、自分は絵でも文でも人魚姫、アリスあたりをよく見るな。
視覚イメージがキャッチーだからかな?
ジャンルによっても違いがありそう。 801メルヘン、自分が今まで見たことある最多はたぶん『金の斧と銀の斧』
……両手に華か両手に地雷、エンドの可能性が両極端だから毎回わくわくする テンプレの改定までする話なの?
状況に応じて少し気を使えばいいだけの話しだと思うけど
そういう事もまともにできないなんて残念 テンプレの改定なんて提案しても
このスレ、まともに応じてくれそうにないよね ここのかんこな拗らせた書き手(一名)は自演するわ
自分ルールを押し通そうとするわ
思い通りにいかなかったら暴れるわ
正直アスペかとまで思った
(このスレはいってから書いてる一名のこと) 窘められたら逆ギレするようなSS書きはどこの創作スレ行ってもうまくやれないだろ
比較的ゆるいサロンでも駄目なんだから ■【投下】 ■元ネタ:【1-205】三途の川で心中ごっこ ■派生:OK
■エロ:無 ■備考:人外攻め ■原作:無
朝から小雪の舞う、終日薄暗いような日だった。
ふと雑踏の中に懐かしい顔を見た気がして、糸は足を止めた。しかしすぐに見間違いか、他人の空似だろうと思い直す。
通りすぎた二人連れの片方が、かつての主人に見えたのだが、あの人は若くして亡くなっている。
若い時分、田舎で静養していた大店の子息の身の回りを世話するのに雇われていた。
静養と言えば聞こえが良いが、早い話が厄介払い。身体の弱いのを疎まれ、追いやられてきたのだ。
優しい人で、使用人に過ぎない糸も随分良くしてもらった。
ろくに家人が見舞いに来ずとも、拗ねたりする事なく、終始静かに笑んでいるような人だった。
あの人がいってしまった時、糸は随分泣いたものだった。泣いて泣いて、そのせいか葬儀の辺りの記憶は曖昧だ。
優しかった笑顔は昨日の事のように思い出せるのに。
そういえば二人連れのもう片方は、時折彼を訪ねて来た友人に似ていたかもしれない。
まあどちらにせよ、生きていたとしてあの時の姿のままであるはずがないのだ。
糸は再び家路を急ぐ。早く帰ろう、家では孫と娘夫婦が待っている。 水の流れに足を踏み入れようとして、踏み入ろうとして駄目だった。
真実構わないと思っているのに。
この男が望むのであれば、どこへなりともついていってやろうと思うのに、どうにも足が動かない。
こんな夢か現か判らぬ場所においても尚、この身を流れる人ならざる血は己を縛るらしい。遠野は内心自嘲する。
藤江の黒目がちの相貌が、先程からじっとこちらをうかがっている。
二人の間で、互いの手首をつなげている手拭いの余りがひらひらと風に揺れる。
それが紫の蝶が羽を広げる様に似ていると場違いな事を思った。
ざりと下駄の下で砂利が擦れて音がなる。じわじわこめかみに汗がにじんだ。
「嘘ですよ」
遠野が知らず詰めていた息を逃がそうとしたところで、藤江が言った。
「こんなのはお遊びですよ。真剣にならないで」
藤江が腕を引くや否やどうやったものか、固く結ばれていたはずの手拭いが、まじないでも掛けたかのようにはらりとほどける。
常々思ってはいたが、よほどこれの方が人外じみている。
まじまじと自由になった己の片腕を見る遠野をよそに、手拭いの引っ掛かった腕を自らの胸に引き寄せて、藤江は数歩下がった。
脛まで水に浸かって、襦袢の裾が流れにゆらゆら踊っている。それにつれてちらちら覗く足が白木の下駄より尚白い。
生まれついての病弱でめったに床をあがれず、外を歩く姿もほとんど見なかった。
遠野が訪ねるときも伏している事が多く、悪いと身体を起こす事さえ儘ならなかった。
見なかった、儘ならなかった。それらは、もう過去形でしか表せなくなる。
向こう岸も見えない程の大河。先にぽつりと一艘浮かんだ小舟、あれはきっと藤江を待っている。彼をあちらへ渡すための舟。
「藤江……」
「駄目ですね」
困ったように藤江は笑む。
「貴方を連れていってさしあげようと思っていたのに」
「…俺を恨むか?」
「何故です」
「逃げた上に共にいってもやれぬ」
小首を傾げる藤江の肩を、さらりと長い黒髪がすべって落ちる。
生けた花が草臥れていくように、この男が弱っていくのを見るのが遠野は辛かった。もうとうに馴れたはずが、思いの外堪えたのだ。
次第に通う足が遠退き、目に見えて別れが近いとわかるようになると、やがて僅かなそれも途絶えた。
こうして会うのも久方ぶりだ。
見捨てたと罵られても仕方がなかった。 「恨んでいますよ」
項垂れる遠野に、だって、と続けて、藤江は片足を振りまとわりつく裾を軽く払う。
ちゃぷりと水が揺られて音を立てる。
「貴方は終ぞ、私を貴方の眷族に加えてはくださらなかった」
「それは」
思っても見なかった藤江の言葉に、遠野は伏していた顔を上げた。
ろくに日にも当たれず、他者の命を分け与えてもらわねば、己の生も繋げぬ。人の輪を離れ、彷徨い続けねばならない。
そんな果ての見えぬ苦渋を味わうのは、己一人で十分だ。
そう口にしかけるが、藤江が首を横に振る。
「わかっています、貴方は私を案じてくださった。でも私は」
藤江の指が胸元で手拭いを握りしめた。
「貴方は私についていってやろうと思ったのでしょう?私だってそれが黄泉路だろうと、永劫の放浪だろうと、貴方が共にいるならそれで良かったんです」
何時だったかの夏に遠野が贈った手拭いを、何かのよすがであるように、藤江は指先を白くして握りしめる。
こんな風にこれが語るのは、初めて目にする気がする。
かける言葉が見つからず、遠野はただ彼のわななく唇が声を紡ぐのを聞いている以外なかった。
「私の記憶が枷になるならどうか忘れてください。わかっているんです、こんなのは八つ当たりです。けれど、けれども」
藤江の目がひたと遠野を見る。泣き出すのを堪えるようにぐっと表情を歪めて、それから笑った。
「お恨みします、だって私は貴方といきたかったんだ」
気が付けば元いた河辺に一人立っていた。
向こう岸には見慣れた風景。
渡るのにだって舟を要さない、河の流れてくる方を見ればすぐそこに橋がかかっている。
随分長くあの場で藤江と相対していた気がするが、西の端に日の名残が残っているのを見るに、どうやら遠野があの場に迷い込んで帰るまで幾らも経っていないらしい。
白昼夢でも見ていたのか、でなければあれは。
「遠野さん!」
ふいに名を呼ばれて振り返った。裾をからげ、血相を変えて土手を駆け下りて来る者がある。
近づく者の顔に見覚えがある。あれは、藤江の身の回りを世話している娘か。
「遠野さんこんなところにいらしたんですか」
「糸さん」
「あんたどうして来てくださらないんです!」
少女は草を踏み分け駆けよると、息も調わぬ内に遠野を怒鳴り付けた。
「あんまり薄情じゃあありませんか!あの方はずっと待っているのに!!」
「糸さん、糸さん藤江は、藤江に何かあったのか」 聞かずとも、遠野には彼女が己を探していた理由がわかっているような気がした。
それでも尋ねたのは、どうか外れていてくれたらと願う気持ちが強かったかもしれない。
肩で息をして、それからわっと泣き崩れると糸はその場に膝をついた。涙に混じって、それでも哀願する。
「後生ですから、後生ですから会ってあげてください」
もうこれきり最期なんですから。
終わりまで聞くか聞かぬかの内に、遠野は駆け出していた。
日の名残もすっかり薄れ、夕闇の中を遠野は走る。
(お恨みしますよ)
途中鼻緒の切れた下駄を脱ぎ捨てて、直に道を踏みしめひたすら走る。
化け物の身でありながら息が切れるのが、今更おかしかった。
間に合え、と走りながら遠野は念じる。
間に合え、間に合え、己が辿り着く迄あれの息の根を止めてくれるな。
間に合え、間に合え、あれが渡り切ってしまう前に。
(私は貴方といきたかった)
今更かもしれない、けれど腹は括った、決めたのだ。
もしも間に合うのであれば、俺は。 備考入れ忘れ
書くのも投下もガラケなので読みにくいかもしれないですごめんなさい。 >>112
乙
じっくり読ませてもらったよ
二人がどんな風に出会ってどう結び付いていったのか
いろいろ妄想がたぎるいいSSでした 地の文が多くて読みにくい…
いいとか、悪いとか以前の問題だと思うけど
携帯から投下の人ってこういうの多いよね やってまともに読めるSSがきたか…
ほかの書き手きどりは猛省しろ 他の投下も面白かったよそんなこと言うな
とか
そこまで言うほどの出来か?
とか反論してほしそうなのがみえみえで…
好意的な感想がきたらかぶせてるから嫉妬の水差し厨か 分断厨てw意味解らんw
このスレもともとまとまりないやん >>108
ちょうど時代劇に再燃してたところだから、すごく萌えた!
手首の手ぬぐいが離れてくシーン、綺麗だなあ〜画が浮かんだよ。 このスレの住人はなんかレスに特徴のある鏝職人ばかりだね
ワロタw 二連投さんは文章系ネタスレ巡回して粘着してるんだね
きも ここまでのまとめ >>4-5の続き
リク
>>11 >>18 >>21 >>28 >>51 >>94 >>99 >>123 >>126 >>130
投下
>>45(避1-17、>>28) >>76-80(1-884) >>108-111(1-205)
あと>>4でミスっておりました
2番目の投下1-036は1番目の幽霊受けにされたものでした
ほんとすんません >>132
まとめおつです!
ありがとうございます! またいつもの人か
クロスオーバーは元ネタ知らないからスルーしたけど
和服のやつは好きだよ 自分もハロウィン&和風の話好き
受けがキャラ良い意味でぶっ飛んでるとことかすごく好き
クロスオーバーもああいう大勢でわちゃわちゃしてるの好きだから良かった ばかじゃないの
選り好みするようなレス付けてたら
このスレますます過疎ると思うけど 好きでもっと書いて欲しいなら
あれこれ言うだけじゃなくリクしてあげたら?とは思った
書きたくなるリクは少ないけど
あれば筆は早いタイプの人らしいし むずかしく考えなくても
リクする人は読みたいのリクして書く人は書きたいのあったら書いて
合間にこれまで投下された話の感想言ったり雑談したりで大丈夫だとおもうよ またテンプレも読めない奴がきたよ…
【 】付けて【リク】って入れとかないと拾いにくいだろうに
初心者本当に乙 内容:
【リク】
「聖闘士星矢Ω」のフックと「鉄人28号FX」の正人の
クロスオーバー
…お願いします。 なんか濃そうなクロスリクがw 残念ながらSSかけるほど知ってる作品じゃないけどすごく見てみたい
どっちの世界観でクロスになるのかワクワクするw 「うおっ、超さみぃ」
コンビニから店員のありがとうございましたー、という声と共に、宇佐見悠生(うさみゆうき)は凍てつく外気に身を投じた。
本当に身を投じるようで、悠生はブルリと体をふるわせた。雪がしんしんと降っているためか、手に持った肉まんの熱がわからなくなるくらい寒いのだ。悠生は歩を進め、寒中の帰路を辿った。
家まであと300mほどのところで、悠生は薄暗闇になにかを見つけた。
「…?猫、にしちゃあデカいよな」
興味本位で近付くとソレが何かがすぐにわかった。
人だったのだ。
真っ白い肌に白い衣服を着け、震えている。キラキラと星明かりに輝く銀髪の下に、燃えるような赤の瞳がある。胸がないから、男だろう。
「何やってんだ?お前…」
声をかけると、びくりと体を跳ねさせ、悠生を見上げた。
「そんなとこにいたら、風邪ひくぞ。家に帰ったほうがいい」
「…僕、捨てられちゃったから…帰るお家がないの…」
悠生の言葉に少年は、困ったように笑って返した。
「僕のことはほうっておいて。すぐに…帰るから」
少年が顔を伏せるのと同時、悠生は少年の腕を掴んでいた。 >>147【投下】乙(まとめ誘導)
2時間放置ってことは規制巻き込まれ他トラブルかな
もし連載のつもりならせめて一言欲しい 規制じゃないかな
19時前頃チラシにぽつぽつ規制の話がでてた
好きシチュだから続き楽しみ 683 :やまなしおちなしいみななし:2013/11/27(水) 22:21:57.92 ID:???次の人
あの人他板でグロとケモ話題を続けたがるあの人じゃないだろうな…
どこでも自分中心にレス続けて場を荒らすんだが…
688 :やまなしおちなしいみななし:2013/11/28(木) 21:57:26.65 ID:???リクSSの投下も>>683の人だったorz
触ってしまってすまんかった
あのスレは投下あるだけでもましなんで
向こうでは触れないでおこう
690 :やまなしおちなしいみななし:2013/11/29(金) 00:52:40.67 ID:???>>688
自分も普通の投下だと思っちゃったよorz
先にこっちのぞけば良かったな 放置さーせん
とりあえず3くらいまでは続く
とりあえず今から仕事なんでまた夜に >>147
こんな少ない分量で細切れにしかも書き捨て的に投下されるのは
迷惑だしうざいわ
頼むからメモ帳かなんかに最後まで書き終えてから投下してくれ 悠生は少年を引き寄せ、来ていたブレザーを少年の肩に掛けた。
「…あの」
「お前、名前なんていうの」
少年の言葉を遮り、悠生は言葉を繋いだ。
「俺は宇佐見悠生。高校生やってる」
少年の次の言葉を待っていると、少年の口から衝撃的な台詞が吐き出された。
「僕…は、名前がない」
「…は?」
「今まで僕は、いつもちがう名前で呼ばれてた…。だから、僕は本当の名前がわからない」
怯えて話す少年に、悠生は指を差し、じゃあ、と言った。
「…?」
「お前は今日からユキだ。これはお前の一生の名前。いいか?ユキだ」
「…ユキ」
急に恥ずかしくなり、悠生が帰るぞ、と言っても、ユキと名付けられた少年は、ユキ、ユキと反芻していた。
***
「ただ〜いま〜っとぉ。お〜、温もってる」
帰宅すると、時計は既に11時を廻っており、面白いテレビもやっていなかった。
思わず連れて帰って来たユキを、目の端で見る。
ユキは、物珍しげに辺りをキョロキョロしていた。
「ユキ、おもしろい?」
微笑んで聞くと、ビクッと肩を跳ねさせ、コクンと頷いた。
「ありがとう、悠生」
ユキがふにゃりと笑い、悠生はその笑顔に見とれてしまった。
ーーー先程まで、警戒されていたのに。 【リク】
攻めの部屋で初めて入ったこたつが気に入って攻めの部屋に入り浸るようになった受け ダブル眼鏡いいね!
眼鏡が好きで好きでゲームでもマンガでもついつい好きキャラが
かたよってしまいます
プライド高いのに眼鏡取り上げられるとか顔射で眼鏡にかけられるとか、
屈辱を受けて悔しそうにしてて欲しい メガネブは…知ってすぐに大喜びで公式行ったら…
セルフレームしかいなくて…それで…ごめんね…
お気持ちはたいへんありがたいす 赤縁とかカラフルなのとかも可愛いけど
昭和初期みたいな感じのシンプルなやつも好き。丸いやつ いいな猫属性は相手の迷惑かえりみずに心ゆくままに甘えそうw
自分もあとでひさびさになんか考えてみよっかな ■【投下】 ■元ネタ:【>>167】雪の上に残る足跡 ■派生:OK
■エロ:無 ■備考:無
「受験票、ちゃんと持った?」
「うん」
「鉛筆は? 消しゴムは?」
「母さん、心配しすぎだって」
「ハンカチは? 折畳み傘は?」
「持ちました持ちました」
「雪、凍ってるとこもあるだろうから、気をつけるんだよ」
「はいはい」
「本当に気をつけるんだよ」
「大丈夫。兄貴みたいなことにはなんないから」
「……生きてたら、一緒の大学に通えていたかもしれないのにねえ……」
「いやいやいや。それ、兄貴がもし無事に受験できて受かってて、でもって俺が今回もし受かったら、って話でしょ。仮定重ねすぎ。ってか、受験生にプレッシャーあたえてくんなよ」
「ああ、ごめんなさいね」
「まったく。兄貴はともかく、俺はC判定なんだよ。少しは気を使ってよ」
「無理して受けなくてもいいんだよ」
「今さら〜。俺が受けてみたいんだから。兄貴が行ってたかもしれない場所に行ってさ、兄貴が授業受けてたかもしれない教室にちょっと入ってみたかっただけ」
「……そうね……。行ってらっしゃい」
「うん。兄貴の分までがんばるよ。なぜか落ちる気がしないんだ!」
まだ薄暗い冬の早朝。
受験生がひとり、閑静な住宅街をぬけて、最寄の駅を目指している。
薄く積もった雪に、二人分の足跡を残しながら。
<終> おざなりな感想レスがついててワロタw
クレクレ厨これで満足ですかー?w >>169
こういう本人が出てこないタイプの話好きだ
出来のいい兄貴に対してひねくれずに素直に好意を示してる弟がいいな
雪がまだ積もってる今読んだらさらに状況がイメージ出来て良かったw
GJでした いきなり馴れ合いっぽい感想付けられても確かにちょっとこわいw 住民まだ残ってたんだな
どこ行っても過疎は変わらないだろうから自分はこのままでいいけど
>>178が本気で801板移動したいんなら
このスレ消費するくらいは協力するよ
愚痴言いたかっただけならそうですかとしか (143です)無理なら無理って書いてください。
お願いします。
自分はただ、沼田氏のキャラの共演ssが
読みたかっただけだし。
フックとケン(おじゃる丸)でも
良いよ。
無理なら、無理でいいし。 過疎してるしもうむりだろうな…
※181
帰ろ…(多分もう二度と来ない)
無責任スレは立てないほうが良いですよ。
普通にリクした人があまりにも可哀想です。
さようなら たとえ今いる人に書けなくても、未来に希望を託せるスレだと思うんだが サイトとかで書き手が自分一人なら
そのリクは書けませんって言うこともあるけど
書き手が自分以外何人いるか分からないスレで
そのリクは無理とか言えないし言ったら嵐だよ…
ただ二次カプ指定のリクに対する投下は今までないことは確かだな こんな厨ばっかで機能してないスレに投下するやつなんて奇特なやつだけだろww 水沢アリーのイメチェン予想外
めちゃかわいい!!
クリぼっちは嫌だ(泣く)
これがビフォアー・アフターの進化
(感&&激)akkun.★net/c13/1222yuika.jpg
(感&&激)をdに変えて★を削除する :::::::::::::::::::::::;::::;::::::::::::::::;:::;::::::::::::::::ノ . ,ィ,.-‐ニ=;;‐_
::::::::::::::::::ハ:iヽiヽ:::::::::ノノノヽ:::::<´ /:´::::::::::::::::::::::`丶、
:::::::::::::,イ二ニニコヽイ-,'ニコ'!::;l'|:) /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
/ヽ::::/ '"て)ヾ, r''≡= l:ノリ' j:::::::::::::::::::::::::::::::::. : :: :. : :::ヽ
l ヘ,l:::l ‐'" |`丶 l/ }::::::::::::::_/::::::::::::::::..:.. .:::::. : :::::ヽ
ヾリ:::::`;;イ 、_ ,) !ーノ /:::::::::::/,7:::::::::::::l;ト;::/!::::l::::::...::トヽ
..:`'::::::_;イ ,___ /シ´ /イ:::::::::ヽj::::::::::: ::l「ヒソjイ7:::::::::::;',
..::::rニ-‐' 丶---' /-'´ .j:::::::::::::!l::::::l:::. :lリ ∨:::::::::::::リ
:::::| 、ヽ、  ̄ ,.イ;`i .{::::::l::l;リ l/!:ハ:::::l _ソハノl::/
イ| ヽ `丶 --' |ノ ' j:;i:::j/ i/-';:::l `ァ´l´ i/
´ ' \ ヽ. / ト、 /"l/ ヽi_ヾ‐ ' ヽl
`ヽ、 /  ̄ 丶
---- 、. _ _,,. `ヽ、 ヽ
``丶 . '" `ヽ 、 .. l
、 、 ヽ ::l: l
, i ', ::', l
l | l, ', {
| l l. ', ',
| l ,l ', ',
| / ,|. ', !. 395 名無し草 2016/09/15 22:26:36
http://i.imgur.com/PuuZfTe.jpg
ぐさりたんのあむあむ;;
977 名無し草 2016/09/16 09:54:54
http://i.imgur.com/kF7wYzm.jpg 300円前後ですから敷居が低く、入っててもチートだし見た目的には長期でもってレベルのジャンプ迫力も美しさもある トランスビートていう整体でやれるやつを
訴え続けるよ 借りるやつ居ないからチケット売れないのにストレス感じるな
それに国会会期期間じゃないの?
おもろいかどうかもわからんのがわんさかいるから騙されやすい 食事とかDOI前にそのうち選挙出そうやな
新作出して貰えるほどの長距離じゃないんだね
なんでわざわざ嫌われるようなことするんだろ りくてをそほもそくひれをよつふしはきちくろやまひよたぬぬ そう
これ見よがしになってそう
まぁいつもそう。
これけっこう面白そうになったよ
https://i.imgur.com/idlR6BZ.png 今度ミンサガのリメイクするとか言ってるし
山下の世代ほど学校でしっかり教えたがりな心や自分語りして燃えたのに晒す方もかなり後先考えて
ならば運動しかないんだから こんなことに英語話せないねえ
運転手の知人の扱いになりそうだ ほぼ12時間働いた
平野しか知らないからチケット売れないからな 破産献金や霊感販売はそもそもの骨格なのか
便が出ないぞ 一ヶ月半で5キロは絶対的に知られてきてよいつも持ってないのかがわからない ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています