種に勝てなかった言い訳文なら知ってるけど批判は知らない

それで『SEED』以上に売れたら万々歳だったんですけど、そうはいかなかったですね(笑)。
なぜ『SEED』がヒットしたかは、後付けでいろいろ理由がつけられますし、自分なりに分析もできると思うんです。
とはいえ、『SEED』と同じことをやればよかったのかといえばそうでもない。
たぶん、当分『SEED』を売上の面で超えられる作品はないと思うんです。
それは単純にDVDの売上が落ちてきて、なおかつブルーレイがそれほど浸透していない状況もあります。
新しいメディアがはっきりしていない中で、ネットで簡単にいろんな作品を見ることができる時代ですから。
ほかにもガンダムに対する枯渇感や、周辺の景気も作用しているんで、解析はいろいろできるなと。
ただ、それが全部計算づくでやれていたのかというと幸運な部分もあると思いますし、
実際、『SEED』はすごくいいタイミングで市場に投下された部分もあると思うんです。
それは僕が担当した『鋼の錬金術師』にも言えます。
そのときは一生懸命やっていただけで、今まったく同じことをやれと言われても、同じ成功を得られるかはわからないんですよ。
 一方で『00』は計算づくでやっていて、『SEED』を超えていないところで、逆に構えないで作れる部分がありますよ。
「ここまでは計算で行けた。次はさらにがんばろう!」ってノリで。ポジティブに作って行きたいと思います。