らんらんの毎日は朝ごはんからはじまります。
いつもやさしいおじさんがごはんをくれるのです。
ここではたくさんのらんらんがいて、おいしいごはんのじゅんばん待ちをしているのでした。
ある日となりのらんらんがおじさんのトラックに乗せられました。
「楽園にいくんだね」
逆となりのらんらんがいいました。
「楽園?」らんらんが聞きます。
「あのトラックは楽園行きなんだ、みんな住み心地がよくてこっちに帰ってこなくなるんだよ」
「どんなところなの?」
「わかんない、誰もいったことないんだ」
その夜、らんらんは楽園に思いをはせて寝ました。
次の朝逆となりのらんらんがいなくなっていました。